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- 大腸内視鏡ファーストステップ 知っておきたい基礎知識&実地に即した基本手技
商品情報
内容
大腸内視鏡は、消化器内科専門医を志す医師にとって、習得すべき検査法の一つです。施設によっては初期研修の後半から修得をする機会はありますが、臨床現場で多くのことを学び始める時期と重なることから要点を押さえた習得法が望まれます。
本書では、実地において、まず指導医が最初に指導をする内容を中心に解説し、①限られた時間の中で押さえなければならない基本を身につけられる、②基本技術習得のみならず専門医以降も研鑽を積んでいくために必要となる臨床上の勘所を身につけられる、ことを大きな柱としています。実地手技の要点のみ、余すところなく披露されています。
序文
はじめに
本書の執筆者はすべて,GI-Kyushu(Group of Investigators in Kyushu)に所属し,臨床の第一線で活躍されている内視鏡医です.本グループは,九州内の大学病院を中心に,地域の中核を担う市中病院も加えた19 施設で構成されています.発足は7年前にさかのぼり,多施設共同研究を継続的に行うとともに,ハンズオンセミナーやWeb セミナーを通じて若手医師の教育に取り組み,九州における消化管腫瘍診断・治療の現場を活性化させることを目的として活動を続けてきました.こうした取り組みが実を結び,三輪書店より本書作成のご依頼をいただいたと記憶しています.
大腸内視鏡診断・治療に関する指南書や解説書は,すでに多くの優れた書籍が刊行されています.そのような現状で,本書の編集をお任せいただいたときには,大きな責任とともに不安も感じました.しかし,メンバーの先生方と力を合わせれば,必ずや良書を作り上げることができると確信し,執筆と編集をお引き受けいたしました.
近年,地方から都市部へ若手医師が流出する傾向は,私たちの施設にとっても深刻な課題です.地方で若手医師が学び,成長を続けていくためには,各地域に教育体制を整え,若手医師に「ここで研鑽を積めば自分を高めていける」という自信をもってもらうことが不可欠です.本書は,その一助となることを目指した入門書です.指導医が若手医師に手渡し,「まずはこの1 冊をしっかり読んでおきなさい」と伝えられるような実践的な内容を意識し,下部消化管内視鏡診療のスタートラインに立つために役立つ構成としました.
また,表紙デザインの決定にあたっては,メンバー全員で投票を行いました.その結果,中央にチームのロゴを大きくあしらった案が選ばれ,皆が同じ理念を共有していることを感じさせる象徴的な出来事となりました.
本書は決して九州地域の先生方だけを対象としたものではありません.全国の若手内視鏡医,そして若手を教育・指導する立場にある先生方にも広く活用していただきたいと願っています.各施設の内視鏡室に常備され,日常診療の指針として役立つ一冊となることを心より願っております.
最後に,本書の執筆にご尽力くださったメンバーの先生方,そしてこのような機会を与えてくださった三輪書店の皆様に深く感謝申し上げます.九州発の取り組みであるGIKyushuが,本書を通じて全国に貢献できれば幸いです.
2025年10月
編集者を代表して
下田 良
目次
1 検査の適応・・・宮岡正喜,久部高司
検査の適応
2 対象者のリスク評価・・・向笠道太
挿入困難例
超高齢者(85歳以上)
基礎疾患を有する例
抗血栓薬服用者
3 前処置薬(腸管洗浄剤)の選択と注意点・・・宮本英明
前処置の重要性
腸管洗浄剤の選択
前処置不良となるリスク因子
前日の下剤
前日の食事
前処置の状況を評価する指標
前処置の合併症
4 大腸内視鏡における適切な鎮静法・・・山口太輔
鎮静内視鏡とは
鎮静薬・鎮痛薬の種類,使用法
大腸内視鏡中の鎮静
鎮静後の退室基準
5 内視鏡挿入・腸管観察に必要な大腸の解剖学的特徴・・・前原浩亮
大腸内視鏡挿入に必要な解剖学的理解
観察に必要な解剖学的理解
6 大腸スコープの構造・取り扱い・・・久米井伸介
大腸スコープの構造
取り扱い
洗浄・保管
7 大腸スコープの種類・選択・・・橋口一利
大腸内視鏡検査の魅力
各社スコープの特長
挿入法の前に知っておくこと
スコープの選択
8 大腸内視鏡検査所見の記載法・・・前田英仁,佐々木文郷
正確かつ簡潔な大腸内視鏡検査所見を作成するには
9 大腸内視鏡挿入法の実際
1.内視鏡の挿入法・・・福谷洋樹,蓑田洋介
挿入法の種類
基本的なスコープの取り扱い
軸保持短縮法
ループ法
体位変換
用手圧迫
2.腸管観察のコツ(盲腸から直腸までの粘膜観察)・・・大仁田 賢
前処置は十分に行う
鎮痙剤を使用する
観察に時間をかける
先端アタッチメント(フード)を使用する
洗浄を行う
回盲弁と虫垂口を確認する
体位変換を適宜行う
陥凹性病変や平坦病変を見つけるつもりで観察する
浸水下での観察も有用である
反転での観察を行う
画像強調観察を利用する
3.挿入困難例への対処法・・・船越禎広
腸管癒着例(憩室多発例,術後の癒着等)の挿入法
腸管過長症,過敏性腸症候群の挿入法
10 内視鏡検査の合併症と対策・・・橋口慶一
大腸内視鏡検査に伴う偶発症
穿孔の特徴と対策
出血の特徴と対策
迷走神経反射の特徴と対策
脾損傷の特徴と対策
11 内視鏡診断
1.撮影の基本(遠景,近景,拡大観察)・・・大平哲也
観察前の注意点
撮影の注意点
2.腫瘍の形態診断の要点(肉眼形態による深達度診断)・・・川崎啓祐,梅野淳嗣,谷口義章,森山智彦,鳥巣剛弘
大腸癌の治療方針および深達度診断の目的
肉眼分類
通常観察による粘膜下層(SM)深部浸潤所見
深達度診断のコツ
3.色素内視鏡検査のコツ・・・鈴木 翔,下田 良
色素内視鏡検査法とは
インジゴカルミ
クリスタルバイオレット染色
4.画像強調内視鏡(IEE)使用の要点(NBI/BLI/LCI/TXI)・・・福田健介
画像強調内視鏡(IEE)観察とは
NBIとBLI
LCI
TXI
12 大腸内視鏡におけるAIの位置づけ・・・大津健聖
内視鏡AIとは
病変検出支援
鑑別診断支援
13 内視鏡治療
1.ポリペクトミー(ホット・コールド)の適応とコツ・・・具嶋亮介
ポリペクトミーの適応
デバイスの選択
コールドポリペクトミーのコツ
ホットポリペクトミーのコツ
2.EMRの適応とコツ・・・山口直之
EMRの位置づけ─何に強い手技か
EMRの適応─実臨床の判断フロー
EMRのメリット・デメリット─他手技との比較
デバイスと準備 ─迷わない標準セット
基本手順 ─inject-lift-snare-resect-inspect
EMRのコツ ─すぐ効く小ワザ集
ピットフォール&トラブル対処
術後管理とフォロー
3.大腸ポリープに対するUnderwater EMR(UEMR)・・・岡村卓真
UEMRとは
UEMRの基本原理
適応病変
手技の実際
使用する機器と設定
メリットとデメリット
注意点と合併症対策
4.大腸ESDへの挑戦─身につけるべき技術と知識─・・・佐々木文郷
大腸ESDの適応
大腸ESDを行う内視鏡医の条件
大腸ESD困難因子とその対策の熟知
大腸ESDに必要なデバイスを含めた準備
大腸ESDの基本ストラテジーと応用
大腸ESDの合併症とトラブルシューティング
5.切除標本の取り扱い・・・芥川剛至
ホルマリンの取り扱い
EMR検体の取り扱い
ESD検体の取り扱い
検体写真の撮り方
病理依頼書の作成
そのほかの注意事項
14 内視鏡的止血を必要とする疾患と止血法・・・冨永直之
血便の鑑別と治療選択
内視鏡診断と治療
設定・デバイス
15 大腸ステント留置術マスターガイド・・・隅田頼信
ステップ1 患者が来たらまず何をすべきか? ─評価と適応判断
ステップ2 チームを組んで準備しよう ─物品とメディカルスタッフとの連携
ステップ3 いざ実践! 図解で学ぶ大腸ステント留置(TTS法)
ステップ4 合併症とその対策
ステップ5 実際の大腸ステント留置を動画で見てみよう
ステップ6 困ったときのために ─Q&Aコーナー
16 Topics
1.ポリープ切除後のサーベイランス(次回の内視鏡観察までの間隔)・・・水上一弘
スクリーニング大腸内視鏡検査の間隔
2.鋸歯状病変(SSL,TSA,HP)の取り扱い・・・金城 徹
鋸歯状病変の診断・治療の重要性
鋸歯状病変とは
治療とサーベイランス
3.微小腺腫の取り扱い・・・三池 忠
腫瘍径別にみた担癌率
微小病変と内視鏡的治療
腺腫や癌以外の微小病変
4.内視鏡診療における日本と海外の違い・・・森山智彦
医療システムの違い
施設や機器の違い
被検者の要素による違い
医療者の要素による違い
おわりに・・・久部高司
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書籍情報
- ISBN:9784895908641
- ページ数:200頁
- 書籍発行日:2025年11月
- 電子版発売日:2025年12月9日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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