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学習×臨床×研究を変える看護師のためのAI活用術 「質」と「時間」を生み出す実践レシピ

  • ページ数 : 188頁
  • 書籍発行日 : 2025年12月
  • 電子版発売日 : 2025年12月9日
¥3,300(税込)
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商品情報

内容

生成AIを活用し,あなたがやるべき「本来の看護」を取り戻してみませんか
資料の作成や文献の検索など,書類の作成などに時間を取られ,本来行うべき患者に向き合うための時間を確保しにくいことの多い看護師業務において,ChatGPTなどの生成AIを活用し,「もっと患者さんのそばにいたい」という思いを実現するための実践的方法をわかりやすく解説する書.

序文

巻頭言


「このプロンプトを使えば,すぐに資料が作れます」本書にも,そんな実践的なレシピが詰まっています.

明日から使える,具体的なノウハウがここにあります.

しかし,それだけではありません.

本書が他の解説書と決定的に違うのは,

「どう考えてAIを使うべきか」そして

「どう使ってはいけないのか」という,専門職としての線引きを示している点です.

著者は,臨床現場で患者と向き合い,研究者として看護の本質を問い続け,そして今,教育者として次世代の看護師を育てています.

臨床・研究・教育.

看護のすべてのセッティングを知り抜いているからこそ,AIの便利さだけでなく,その限界と,使用上の倫理的配慮まで実践的に示すことができるのです.

「患者情報をどこまでAIに入力していいのか?」

「AIが生成した看護計画を,そのまま使っていいのか?」

「文献検索で得た情報の信頼性を,どう確認するのか?」

「学生指導で,AIをどう位置づけるべきか?」

こうした問いに対して,本書は明確な指針を示します.

第3章の「実践レシピ集」を開けば,業務改善,患者教育,授業準備,文献検索まで,今日から使える具体的な方法が手に入ります.

しかし同時に,それぞれの場面で

「何を人間が判断すべきか」

「どこでAIを止めるべきか」という境界線も,明確に示されています.

この思考プロセスを理解すれば,GPT-5が6になっても,Claudeが進化しても,あなたは適切にAIを使いこなせるようになります.

さらに,本書には他書にない大きな特徴があります.

それは,EBN(根拠に基づく看護)や研究活動への活用を正面から扱っている点です.

文献レビューの効率化,論文執筆のサポート.

研究者としての著者だからこそ書ける,学術的な信頼性を保ちながらAIを活用する方法,そして,研究倫理上の線引きまで,ここには詰まっています.

臨床で悩むあなたに.

研究に挑戦したいあなたに.

学生指導に悩むあなたに.

この本は,「今日から使える実践」と「専門職としての判断基準」の両方を提供します.


2025年11月

Claude 4.5 sonnet with 片岡裕貴



序文


「また残業だ」

「書類作成ばかりで患者さんと話せない」

「また文献検索か,いつになったら終わるんだ」そんな日々に疲れていませんか?私もそうでした.看護師として本当にやりたかったことは,患者さんに寄り添うこと.でも現実は,書類作成に追われ,資料作りに時間を取られ,気づけば残業の日々.

でも,それが変わりました.

2時間かけて作っていた患者説明資料が,5分で下書きができる.

5時間かかっていた授業資料が,わずか5分で.

3時間かかっていた文献検索が,10分で終わる.

そして,その空いた時間を,看護の本質を考えることに使える.

これは,夢物語ではありません. 生成AIは,あなたが本当にやりたかった看護をサポートしてくれます.

「でも私にはAIなんて難しそう…」その気持ち,よくわかります.私も最初はそうでした.スマートフォンを使えるなら,生成AIも使えます.それくらいシンプルです.

ただし,誤解しないでください.この本は「生成AIに任せて楽をしよう」という本ではありません.

生成AIが作るのは「平均点(70点)の下書き」です.そこに,あなたの経験と知識を加えることで100点のものを作り上げるのです.

生成AIは,看護学だけでなく,教育学,心理学,デザイン,言語学,哲学などあらゆる分野を学んでいます.あなたの秘書であり,時には異分野の専門家として,あなたの思考をサポートしてくれます.看護だけでは見えなかった視点を与えてくれるのです.

そして,忘れないでください.本当のゴールは時短ではありません.

書類作成の時間が減れば,その分,患者さんと話せる.

文章の校正をすれば,伝えたいメッセージの本質を考えられる.

文献検索の時間が減れば,その分,文献から看護の本質について考えられる.

つまり,生成AIは,あなたが本当にやりたかったこと——看護そのものに集中できる環境を作ってくれるのです.

生成AIは,ただの道具ではありません. あなたの看護の質を高め,目指すべき看護に近づけてくれる——そんなパートナーです.

さあ,一緒に始めましょう.


2025年11月

神戸市看護大学 急性期看護学分野
佐藤智夫

目次

0章 はじめての生成AI入門—「生成AIって何?」から始める最速スタートガイド 

1 はじめに

2 いますぐ知りたい!生成AIで1日がこう変わる

1章 やさしい生成AI超入門

1 「生成AIって,なに?」ゼロからわかる,生成のヒミツ

・生成AIと大規模言語モデルの仕組み

・さまざまな生成AIサービスの紹介

2 まずは触ってみよう!

・生成AIを使うポイント

・指示(プロンプト)を入力してみよう!

3 生成AIは「70点(平均点)を取るのが得意」

・生成AIは平均的な品質のものを効率的に生成できる

・生成AIで下書きを作成するメリット

・「世界基準」の下書きを作成

・生成AIは個性を出せない

4 生成AIを使って「100点を取る」方法

・生成AIを活用しつつ,あなたのオリジナルをプラスする

・「100点を取る」方法

・事実確認

・経験やエビデンスを追加

5 PDCAサイクルでの生成AI活用術

・PDCAに生成AIを活用する

6 生成AIを使うときに注意すべきこと:あなたの情報が生成AIの学習に使われる! 

・ChatGPTのデータ学習の設定をオフにする方法

7 生成AIはもっともらしい“嘘”をつく!?

・生成AIのもっともらしい“嘘”とは?

・看護におけるハルシネーションの危険性

・最新の生成AIでは“嘘”が減っている!?

8 生成AIの“嘘”対策

(1)曖昧な表現を避ける情報源の明示

(2)信頼できる情報源の明示

(3)キーワードを明確にする

(4)「知らない場合は知らないと答えて」と指示する

(5)禁止事項の指示

(6)事実確認(ファクトチェック)を徹底する

9 安全なAI活用のためのルール:著作権,個人情報の扱い方,コピペ厳禁など

・著作権の基礎知識

・論文作成時のPlagiarismに関する重要な問題

・患者情報の保護:個人情報保護法を遵守

10  生成AIで生成した画像は「著作物」に当たるのか,著作者は誰か?

・著作権侵害の要件

11 AI依存症:認知オフロードなどの思考力低下のリスク

2章 さまざまな便利AIツール

・生成AIサービスの違い

1 Deep Research機能

・Deep Researchとは?

・従来の検索との違い

・ChatGPTでのDeep Researchの使用手順

2 Canvas機能

・活用場面:生成AIとの共同作業による文書作成

3 Voice mode機能

・Voice modeとは

・Voice modeの利点

・音声認識の精度向上のコツ

4 NotebookLM

・NotebookLMは「あなただけの優秀な先輩看護師」

・教育におけるNotebookLMの活用

5 DeepL拡張機能

・拡張機能によるページ全体の翻訳

・PDFなどのファイル全体を翻訳

・筆者の使用状況

6 スライド生成ツール:Gamma,Design AC

・Design AC:シンプルに活用しやすいスライド生成ツール

・Gamma AI:高いデザイン性の生成ツール

7 文献検索ツール:OpenEvidence・ChatGPT・Connected Paper

・OpenEvidence:「臨床疑問を入れるだけ」の論文検索ツール

・ChatGPT :質問+ Deep Research機能で論文検索が容易

・Connected Papers:関連文献をネットワークグラフで図式化

8 研究推進ツール:さまざまなGPTs,SciGen

・臨床疑問の構造化GPTs:疑問をPICO/PECOに変換サポート

・「Bottomline message builder」という便利ツール

・Pro English Editor:生成AIで英語に翻訳

・SciGenを活用した論文執筆:効率化と質の向上を目指して

3章 看護業務を劇的に効率化!生成AI時短術

1 業務改善AI活用術

・ 新人のマニュアルや取り決め事項の説明は生成AIにお任せ:(教育チャットボット)

・議事録:面倒な会議の議事録は生成AIで時短

・看護サマリの提携文を作成:たくさんある情報を整理

・勉強会資料:勉強会のスライド作成は生成AIで時短!

・Deep Research + Gammaでスライド作成時短!

・シミュレーション:模擬患者のシナリオ作成は生成AIで時短!

・アンケート作成:「こんなアンケートとってみたい」でOK

・生成AIを活用したアンケート作成:

・患者指導パンフレットの作成:生成AIで時短

・同時通訳:外国語の会話をリアルタイム翻訳

・Voiceモードを活用したロールプレイ(模擬患者,模擬面接)

・Voiceモードを活用した学会プレゼンテーションのフィードバック

・勤務表の作成は可能か?

・職場のちょっとした楽しみ作り

・イラストの作成

・クイズ・テストの作成

・俳句・川柳の作成

・4コマ漫画の作成

2 AI×EBNの基本スキル習得編:生成AIで臨床の「わからない」を5分で解決

・「これってどうなんだろう?」を解決する

・EBNの基本:5つのステップ

・EBNの5ステップ+生成AI活用術:より良い看護のために

・Step 1:疑問の構造化+AI:臨床疑問を1分でPICO/PECOへ

・Step 2 エビデンスを探す +AI:世界のエビデンスへアクセス

・Step 3 エビデンスの評価 +AI

・Step 4 患者への適用 +AI

・Step 5 評価 +AI

・看護理論や患者文脈(質的視点)を生成AIで整理する方法

・論文を音声で理解する新しい方法

3 教育現場で即戦力!生成AIで授業準備を1/5に

・8時間かかっていた授業準備が,たった1.5時間で完了

・看護教員向け:カリキュラム開発の下書き作成

・90 分で組める授業準備の3ステップ

・上司や外部へのメール作成時短術:1分で作成

・学生指導に悩んだらAIに相談:リフレクションを促進させる方法

4 学生向けAI活用術

・学生が生成AIを使用するときの注意点

・テスト・国試対策生成AI活用法?:ChatGPT

・テスト・国試対策生成AI活用法?:NotebookLM

・実習での生成AIお悩み相談所

5 論文も学会発表も怖くない!生成AI研究サポート術

・論文執筆における生成AIの利用について

・研究の最初の一歩:臨床疑問をPICO/PECOへ構造化

・生成AIでFINERをチェック

・研究の羅針盤:AIを活用した効率的文献検討

・NotebookLMを活用した論文整理:文献理解を深める

・研究計画書作成をAI活用で時短

・論文執筆AI活用術

・執筆の第一歩

・論文執筆に生成AIを使用したことを記載しよう

・質的研究の生成AI活用術

・質的研究の報告ガイドライン(SRQR)に沿っているか生成AIでチェック!

・論文のボトムラインメッセージを提案:生成AIで時短

・SciGenを活用した論文執筆:効率化と質の向上を目指して

・論文の英文をAIでサポート

・最終チェックはヒト:チェックのポイント

・論文査読に生成AIを活用していいのか?

・学会発表準備をAI活用で時短

・おすすめのプロンプト集

4章 生成AIトラブル解決!困ったときのQ&A

■ 生成AIサービスに関するQ&A

Q1: どの生成AIを使ったらいいの?

Q2: ChatGPTを始めるには何から登録すればいい?

■ 情報漏洩に関するQ&A

Q3: 「患者さんの情報を生成AIに入力しても大丈夫ですか?」

Q4: 「看護ケアの疑問を生成AIに相談するため,症例写真(創部や皮膚の状態など)をアップロードしても問題ないでしょうか?」 

Q5: 「院内のLANで生成AIを使っていれば安全ですか?」

■ ハルシネーション(誤った情報生成)に関するQ&A

Q6: 「生成AIが作成した患者説明用資料の内容が間違っているかもしれません.どう確認すべきですか?」 

Q7: 「生成AIが『○○という薬は△△に効果がある』と言っていますが,信頼していいですか?」

Q8: 「生成AIが回答した看護ケアの根拠が,実際の参考文献にはありませんでした.これはどうしてですか?」 

■ 精度が低いときの対応に関するQ&A

Q9: 「生成AIの回答があいまいで使えません.どうすれば良い回答が得られますか?」

Q10: 「専門的な看護用語を使った質問をしたのに,一般的すぎる回答しか返ってきません.どうすれば良いですか?」

Q11: 「生成AIに日本の看護制度について質問したのに,海外の制度に基づいた回答が返ってきました.どうすれば良いですか?」

■ その他の実用的なQ&A

Q12: 「職場のパソコンで生成AIを使っていて,上司に見られました.問題になりますか?」

Q13: 「生成AIで作成した文書を,そのまま公式文書として使用しても良いですか?」

Q14: 「無料版と有料版の生成AIはどう違いますか?どちらを使うべきですか?」

索引

本文中の一部イラストは,AI(ChatGPT)によって生成されたものです. 

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書籍情報

  • ISBN:9784498175143
  • ページ数:188頁
  • 書籍発行日:2025年12月
  • 電子版発売日:2025年12月9日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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