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小児の皮膚疾患カラーアトラス 皮膚病診療 Vol.47 Suppl. 2025年増刊号

  • ページ数 : 168頁
  • 書籍発行日 : 2025年12月
  • 電子版発売日 : 2025年12月15日
¥7,700(税込)
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商品情報

内容

過去15年間の『皮膚病診療』に掲載された小児の皮膚疾患約200症例の臨床写真を項目ごとに分類

皮膚病診療2025年増刊号(Vol.47 Suppl.)のテーマは「小児の皮膚疾患カラーアトラス」です。
小児皮膚科の特徴は、まず母斑や血管腫をはじめとする先天性皮膚疾患が多いこと、疣贅、頭部白癬、疥癬などの感染症も意外に多く、川崎病、BCG接種後の副反応など小児特有の疾患や病変もあります。本増刊号は、過去15年間の『皮膚病診療』に掲載された特徴的な症例を項目ごとに分類したカラーアトラスです。小児では少ないと思われている乾癬の項目もあります。本増刊号が子どもの皮膚疾患をみるうえでお役に立てれば幸いです。

序文

巻頭言


日本人の高齢化は平均寿命の延伸と少子化の進行により,65歳以上の人口が世界でも極めて高い状態に加速している.2024年の総務省の人口統計によると,65歳以上は総人口の29.3%と約3人に1人に上る.一方,15歳未満は11.2%と65歳以上の半数にも満たない.さらに,国立社会保障・人口問題研究所の推計によると,2070年には65歳以上は38.7%に増加し,0~14歳は9.2%とさらに減少するという.

筆者は現在も大学病院で診療に携わっているが,紹介される小児例は極めて少ない.いくつかクリニックでも診療を行っているが,小児患者を診察する割合は明らかに減少している.日常診療の中で,筆者と同様に小児の診察が最近は減っていると実感している先生方は少なくないと思う.

2018年に馬場直子先生に本誌編集委員に加わっていただいたが,その際に斉藤隆三前編集委員長は,「“小児の皮膚病”について造詣の深い先生を編集委員に迎えたのだから,これからはぜひとも小児皮膚疾患の特集号や増刊号を企画していきましょう」と述べられた.その方針通り,例年特集号として小児の感染症,小児乾癬とその類症,小児の膠原病,小児アレルギー性皮膚疾患や先天性皮膚疾患などを取り上げてきた.

そして今回,増刊号『小児の皮膚疾患カラーアトラス』の監修を馬場先生にお願いした.全体的にみると,最初に臨床写真が目に飛び込んで関心を高め,解説はコンパクトでわかりやすい.図譜にはありふれた皮膚疾患からまれなものまで列挙されており,馬場先生が長年にわたって小児皮膚疾患に向き合われてきた集大成ともいえる素晴らしい症例集である.新生児から乳児期の皮膚疾患,小児感染症,そして先天性皮膚疾患の3つに大別し,病歴,経過そして治療と解説を加えている.過去の症例報告から選ばれた疾患は現症,治療と経過,鑑別疾患と整理されて実に読みやすい.忙しい日常診療の合間にみても〝すぐに役立つ すごく役立つ″内容である.湿疹,おむつかぶれ,皮脂欠乏症などありふれた疾患であれば問題がなくても,見慣れない皮膚変化を見落とす危険性は少なくない.

筆者は医療事故予防の観点から,臨床写真の撮影を推奨している.初診時には気づけない微細な変化や徴候も,経時的にみていくと典型例の様相を示してくれることがある.また後日,教書や文献をみて診断確定に至ることもある.日常診療で診察した記録として“お写真を残しておきましょう”と付き添いの家族の了解を得て撮影し,カルテに残しており,次回受診時に比較してその違いを患者やその家族と診療情報を共有している.

本書は診療現場での“座右の書”になると期待している.皮膚科学を学び始めた若い医師はもちろん,普段小児を診察する機会の減った諸先生方にも役立つ一冊になっているので,ぜひともご一読いただきたい.


向井 秀樹



監修にあたって


大学病院や一般の市中病院では,皮膚科で小児をみることは少ないかもしれないが,皮膚科のクリニックでは小児をみられている先生も多いと思う.ありふれた皮膚疾患ならまだしも,遺伝性皮膚疾患や希少な感染症,腫瘍など,小児では鑑別すべき疾患が成人とは異なるものもあり,診断がむずかしいとの声もよく聞かれる.

小児皮膚科の特徴は,まず母斑や血管腫をはじめとする先天性皮膚疾患が多いこと,疣贅,頭部白癬,疥癬,Buruli潰瘍,尖圭コンジローマなどの感染症も意外に多く,川崎病,BCG接種後の副反応など小児特有の疾患や病変もある.この『小児の皮膚疾患カラーアトラス』には,少ないと思われている小児乾癬の症例も膿疱性乾癬を中心に多く集めることができた.

近年の傾向として,生物学的製剤が低年齢でも使われるようになったため,それらの効き方や副反応の現れ方が小児ではどうなのか,既報告例を確かめておく必要もある.また,新生児期にみられる皮膚疾患の中には,自然消褪が期待できるもの,そのまま不変で残るもの,増大したり悪性化する恐れのあるものなど,予後は千差万別である.できるだけ早い治療を要するもの,気長に待つ必要があるもの,成長を加味したうえで考慮しなければならないものなど,治療方針を考えるうえでも成人とは随分異なる.

皮膚の異常は誰の目にもみえるだけに,ものごころのつき始めた子どもはもとより,家族もたいへん気になるもので,完全に治したいという思いは当然である.それに対して,いまのわれわれがどのくらいまで応えられるか,その最先端の限界を知っておくことも必要であり,知識をアップデートしておくことが義務であると思う.

しかし目でみえることは皮膚科の最大の利点でもある.ほかの人に皮膚疾患の特徴や診方を伝えるうえで,100の言葉より1枚の臨床写真のほうが多くを語ってくれる.本書は,過去15年間の『皮膚病診療』に掲載された小児の皮膚疾患約200症例の臨床写真を項目ごとに分類して掲載した.日常診療で子どもの皮膚疾患をみるうえで,少しでもお役に立てれば幸いである.


馬場 直子

目次

巻頭言

監修にあたって

図譜

新生児~乳児期にみられる皮膚疾患

小児の先天性皮膚疾患

皮膚症状が出る小児感染症

先天性皮膚疾患

先天性頸部遺残軟骨

広範囲の頭蓋骨欠損を伴った先天性皮膚欠損症

Schweninger-Buzzi型特発性斑状皮膚萎縮症

先天性三角型脱毛症

色素失調症

色素失調症の双生児例

色素失調症の男児モザイク例

無汗性外胚葉形成不全症~汎発性脱毛症を合併した例~

小児の色素性乾皮症バリアント型

石灰化上皮腫が多発したRubinstein-Taybi症候群

LUMBAR症候群

Klippel-Trenaunay-Weber症候群

レーザー治療の奏効した色素血管母斑症Ⅱa型

linear and whorled nevoid hypermelanosis

自然退縮を認めたproliferative nodulesを伴った神経皮膚黒皮症

有茎性脂腺母斑

出生時より認めた面皰母斑

腋窩に生じた表皮融解型表皮母斑

腰部右側に生じたムチン性母斑

足底にも皮疹がみられた色素性蕁麻疹

重症潜性栄養障害型表皮水疱症(Hallopeau-Siemens型劣性栄養障害型表皮水疱症)

プレクチン遺伝子バリアントによる中等症潜性単純型表皮水疱症

伴性遺伝性魚鱗癬

表皮分化疾患ABCA12-nEDD(道化師様魚鱗癬)

長島型掌蹠角化症とアトピー性皮膚炎の併存

ロリクリン角皮症

Olmsted症候群

coccygeal pad

KRT6A遺伝子病的バリアントを認めた先天性爪甲硬厚症

早期より観察しえた先天性厚硬爪甲症

新生児~乳児期にみられる皮膚疾患

膿疱型新生児中毒性紅斑

13トリソミーの患児の全身に多発した稗粒腫

annular erythema of infancy

c-kit遺伝子変異を解析しえた新生児発症の皮膚肥満細胞症

乳児に発症した水疱性類天疱瘡

低亜鉛母乳による亜鉛欠乏症

乳清蛋白質分解物調製粉末によるビオチン欠乏症

感染症

乾癬様皮疹を呈した川崎病

急性汎発性発疹性膿疱症を呈した川崎病

ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群

Buruli潰瘍

広範囲のデブリードマンを行ったBuruli潰瘍

ヨウ化カリウム治療を行ったスポロトリコーシス

Microsporum canisによる頭部白癬

姉弟にみられたMicrosporum canisによる頭部白癬

Trichophyton tonsuransによる白癬の姉弟例

広範囲に多発性の病変を呈した顔面白癬

皮膚ノカルジア症

露光部に一様な水疱が多発し,Köebner現象を認めた水痘

小児の肛門周囲に多発した尋常性疣贅

イミキモド外用で治療した尖圭コンジローマ

乳児疥癬

乳児を含む疥癬の家族内発症

アレルギー

BCG接種を契機に全身に多発した乾癬様皮疹

BCG接種後に生じた壊疽性丘疹状結核疹

幼児にみられた線状IgA水疱性皮膚症

22q11.2欠失症候群の児に生じたStevens-Johnson症候群

アモキシシリンによるnonpigmenting fixed drug eruption

単純疱疹と鑑別を要したカルバマゼピンによる固定薬疹

10歳男児に生じた非典型薬剤性過敏症症候群

アセトアミノフェンによる急性汎発性発疹性膿疱症

ダプソンが奏効した正補体血症性蕁麻疹様血管炎

デュアック® 配合ゲルによる接触皮膚炎

二次性副腎機能不全を伴う難治性アトピー性皮膚炎に対し,シクロスポリン内服が有効であった例

アトピー性皮膚炎を合併した難治性円形脱毛症

デュピルマブ関連顔面紅斑

膠原病

新生児ループス

顔面の環状紅斑を契機とした幼児Sjögren症候群

汎発型円板状エリテマトーデス

円板状エリテマトーデス

自己免疫性肝炎を合併したSjögren症候群,全身性エリテマトーデス

小児腹壁遠心性脂肪萎縮症

ステロイド内服とメトトレキサートの併用が効いた進行性顔面片側萎縮症

メトトレキサートを含む多剤併用が有効であった,generalized morphea

筋症状を伴わない若年性皮膚筋炎

間質性肺炎合併抗MDA-5抗体陽性若年性皮膚筋炎

乾癬

セクキヌマブが奏効した小児汎発性膿疱性乾癬

2度のバイオスイッチで軽快した小児汎発性膿疱性乾癬

手背に生じ,爪の変形を伴った線状苔癬

Superimposed linear psoriasis(SLP)

軀幹に生じた硬化性萎縮性苔癬

毛孔性紅色粃糠疹

narrow-band UVBが奏効した小児の急性痘瘡状苔癬状粃糠疹(PLEVA)

肥満症合併若年性乾癬性関節炎

ブロダルマブが有効であった再発性環状紅斑様乾癬

炎症性

川崎病治療後に好酸球増多を伴って発症した乳児好酸球性膿疱性毛包炎

小児の顔面に多発する播種状丘疹

IgA血管炎

自己炎症疾患

Idiopathic facial aseptic granuloma

難治な電撃性痤瘡の経過中に潰瘍性大腸炎をきたした例

腫瘍・腫瘤

乳児血管腫

乳児血管腫と先天性血管腫の鑑別

eccrine angiomatous hamartoma

localized multiple glomangiomas

多発性median raphe cyst

polypoid Spitz nevus

両側に生じた傍尿道口囊腫

eccrine nevus

基底細胞様毛包過誤腫

外陰部に多発したMilia-like idiopathic calcinosis cutis

多発性丘疹状毛包上皮腫

atypical Spitz nevus

爪甲色素線条 悪性黒色腫

脂腺母斑を伴ったpseudocyst of the scalp

澄明細胞汗腺腫

乳児白血病

リンパ腫様丘疹症

原発性皮膚型未分化大細胞リンパ腫(PCALCL)

乳児筋線維腫

Langerhans cell histiocytosis

爪下外骨腫

隆起性皮膚線維肉腫

足趾に生じた石灰化腱膜線維腫

頭皮に生じた脂肪芽腫

肉芽腫性口唇炎

spindle cell xanthogranuloma

その他

vegetant bromoderma

顔面播種状粟粒性狼瘡

棘状苔癬

融合性細網状乳頭腫症

反復性不完全爪甲脱落症

aquagenic wrinkling of the palms

ashy dermatosis

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書籍情報

  • ISBN:9784992004713
  • ページ数:168頁
  • 書籍発行日:2025年12月
  • 電子版発売日:2025年12月15日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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