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商品情報
内容
教科書には載っていない、麻酔・周術期領域、ペインクリニック領域、集中治療領域の最新知見33項目を取り上げて解説した。直近数年間のHotなトピックスに加え、今後エビデンスになるであろう情報も含まれ、知識のアップデートに役立てていただきたい。麻酔科専門医資格更新時の知識のアップデートに役立つ書籍を目指して企画した。
序文
序文
わが国で近代麻酔が行われ始めた70年ほど前、全身麻酔の最重要課題は手術患者の生命の維持であった。全身麻酔中や後に亡くなる患者の存在が、安全性向上のためのモニター機器や調節性の良い麻酔薬の開発につながった。なかでも最も偉大な発明はパルスオキシメータではないだろうか。筆者が駆け出しの麻酔科医だった頃、ファロー四徴症の麻酔中に患者が低酸素発作を生じSpo2が急激に低下し慌てたことがあった。この時、フェニレフリンを静注し右左シャントを是正するとSpo2が回復したことからパルスオキシメータの有用性を実感したことを今でも鮮明に記憶している。それから40年間、多くの機器、薬物の恩恵を受けてきた。
日本専門医機構による麻酔科専門医の認定も軌道に乗ってきたが、資格更新時の要件については未だに変更が行われている。整備指針が制定された当時、専門医の資格更新を連続して3回以上行ったベテラン専門医の診療実績の提出は免除されていた。しかし、診療実績のない医師を専門医として認定することに対して疑問の声が生じたことから、診療実績の免除は撤廃された。そこで、診療実績が提出できない場合にこれに代わる方法として、専門医資格更新までの5年間でアップデートされた知識、技術の習得を確認するためのe-テストに合格することが必要になった。さらには、診療実績をクリアしている者に対しても資格更新時のe- テストを課すことが議論されている。
これまで多くの麻酔関連書籍が刊行されてきた。いわゆる麻酔学の教科書から、特殊な領域に特化したものまで、勉強したい内容に応じて選択できる状況は素晴らしい。しかし、直近数年間のトピックスやこれからわが国に導入されるであろう技術や薬物に関する情報が得られる書籍は皆無ではないだろうか。そこで、先述の専門医資格更新時の知識のアップデートに役立つ教科書を目指して本書を企画した。麻酔・周術期領域、ペインクリニック領域、集中治療領域別に、選りすぐりの最新知見33項目を取り上げて解説した。麻酔学のサブスペシャルティも含んだ知識のアップデートにお役立ていただければ幸いである。
最後に、本書の企画、出版にあたり、克誠堂編集部の皆様のご努力とご支援に厚く御礼申し上げる。
2025年11月吉日
東京歯科大学市川総合病院麻酔学
小板橋 俊哉
目次
第Ⅰ章 麻酔・周術期領域
1 周術期禁煙しないと何が悪い? 杉山 陽子
2 中心静脈カテーテルの安全性・交換時期 徳嶺 譲芳
3 安全な覚醒・抜管、術後管理:何が重要か、なぜ重要か? 磯野 史朗
4 欧米の筋弛緩モニタリングと拮抗のための診療ガイドラインを読み解く 鈴木 孝浩
5 術前禁飲食について 谷口 英喜
6 硬膜穿刺後頭痛(PDPH)の治療 細川 幸希
7 麻酔薬と環境負荷 中島 芳樹
8 GLP-1 受容体作動薬使用患者の周術期管理 関 博志
9 SGLT2 阻害薬使用患者の周術期管理 関 博志
10 術中低血圧の予防と治療 出野 智史
11 腎機能障害を有する患者の輸液 小竹 良文
12 フレイル患者の周術期管理 岩崎 夢大
13 術中・術後鎮痛とオピオイド 若林 諒、佐藤 暢一
14 周術期のデキサメタゾン 渡辺 邦太郎
15 シプロフォール(Ciprofol)増井 健一
16 痛み / 侵害刺激モニター 小板橋 俊哉
17 非心臓手術における合併心疾患の評価と管理に関するガイドライン 吉田 卓矢
18 股関節手術に対する PENGブロックの適応と考え方 笹川 智貴
19 膝関節手術に対する iPACKブロックの適応と考え方 笹川 智貴
20 PACUによる橋渡し―術後急性期管理の向上― 仙頭 佳起
21 術後痛のパラダイムシフト「術後痛は手術の合併症、慢性術後痛は手術の後遺症」 若泉 謙太
第Ⅱ章 ペインクリニック領域
22 Nav1.8 選択的阻害薬の術後鎮痛薬としての可能性 川股 知之
23 副作用のないオピオイド鎮痛薬はできるのか? 上園 保仁
24 カンナビノイドが痛み医療にもたらすものとは 山口 重樹
25 がんサバイバーを支えるオピオイド鎮痛薬の適正使用 住谷 昌彦、 小暮 孝道、大和田 啓暉
26 重力下での痛みの可視化を目指して―立位 CTの開発とその挑戦― 山田 祥岳、山田 稔、陣崎 雅弘
第Ⅲ章 集中治療領域
27 サイレント・パンデミックとして進行する薬剤耐性菌の問題 舘田 一博
28 多臓器不全(MOF)における炎症性反応の制御 土井 研人
29 麻酔領域における周術期ビッグデータを用いた機械学習 長瀬 清
30 急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の分類や治療のアップデートと方向性 吉田 悠人、前澤 貴、吉田 健史
31 ステロイド使用 2024 Focused Updateと注意点 小堀 鮎美、江木 盛時
32 早期リハビリテーションガイドライン 生駒 祐介、壽原 朋宏
33 遠隔集中治療(Tele-critical care) 小谷 透
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書籍情報
- ISBN:9784771961579
- ページ数:248頁
- 書籍発行日:2025年12月
- 電子版発売日:2026年1月7日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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