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- 申請書・論文で役立つグラフィカルアブストラクト作成の基本とコツ
商品情報
内容
研究内容を図にする際の「どこから手をつけよう…」「この図でいいのかな…」というお悩みを解決します!研究をビジュアライズする基本,グラフィカルアブストラクトとは?から図に入れる情報の整理方法,図の魅力をさらに高める一歩上のスキルも紹介し,初心者から中級者まで役にたつ一冊.現場で活躍する図の制作支援者へのインタビューも収録.
序文
まえがき
近年、論文や研究費の申請書に、研究の全体像を一枚で説明するグラフィカルアブストラクトや研究概要図を掲載する機会が増えてきています。しかし、いざ自分で図をつくろうとすると、「この図で本当に伝わるのだろうか」「もっとよい見せ方があるのではないか」と悩む方も多いのではないでしょうか。
本書は、論文や研究計画書の概要を伝えるための一枚絵、つまりグラフィカルアブストラクト・研究概要図の制作方法についての解説書です。本書が想定している読者は以下のような方々です。
● グラフィカルアブストラクト・研究概要図を制作する機会のあるさまざまな分野の研究者、学生
● グラフィカルアブストラクト・研究概要図に触れる機会のある、研究支援を行う方々(URAや広報担当者など)
● 研究の図の制作にかかわるクリエーター(イラストレーター・デザイナーなど)
本書の筆者は、科学のビジュアルコミュニケーションを専門とする研究者であると同時に、実際に研究を説明する図を制作してきたプロの科学専門デザイナーでもあります。本書の執筆にあたっては、大学や研究所、企業の研究者の依頼で制作や指導をしてきた経験を活かし、研究者のニーズに合わせて執筆することを心がけました。
これまで、グラフィカルアブストラクト・研究概要図をテーマにした書籍はほとんどありませんでした。研究者向けの近いテーマとしては、ビジュアル・デザインに関する書籍があり、その多くはフォントや配色などの見た目の整理を中心に扱っています。これらの書籍は完成した図を整える際には役立つ一方で、「どのように研究を説明する図をつくるか」という問いには答えてくれません。ビジネスやデザイン分野では図解に関する書籍が出版されています。思考を整理して図解化する際には役立ちますが、内容や表現方法が研究者の視覚文化と異なっており、活用しにくいと感じる方もいると思います。これに対して本書は、申請書や論文のなかのどのような情報を図にすればいいのか、どうやって多すぎる図の情報量を削ればいいのかといった研究に即した疑問にも答えます。
本書の構成として、第1章では、グラフィカルアブストラクト・研究概要図の定義や背景、効果などの基本的な知識と、筆者が考えるゴールについて解説します。第2章から第5章では制作プロセスに沿って、準備段階からラフ案の創出、ラフ案の整理、図のビジュアル・デザインまで、実際に何に注意してどう進めていけばよいのかを説明しています。第6章では別メディアでの図の活用方法、第7章ではさらにスキルを磨きたい方に向けたポイントを紹介します。インタビューではグラフィカルアブストラクト・研究概要図の制作を支援する人々の活動を紹介し、さらに本文では伝えきれなかった役立つ情報や具体例をコラムや番外編で紹介しています。
なお、各章の図はすべて筆者が作成しています。具体的なイメージがつかめるよう、架空の研究例の図も掲載しています。架空の研究内容に違和感を感じる人もいるかもしれませんが、あくまで図の制作法を理解するための参考としてご理解ください。
本書の目標は、皆さんが見る人の興味を引きつけ、論点をすばやく伝え、研究の価値を感じてもらえるグラフィカルアブストラクト・研究概要図をつくれるようになることです。ぜひ本書をガイドに、グラフィカルアブストラクト・研究概要図を上達させていってください。
2025年11月
有賀 雅奈
目次
まえがき
第1章 なぜつくる必要があるのか:研究概要図の役割とゴール
1 なぜ今、研究概要図が求められるのか
2 研究概要図の効果
3 研究概要図は引用や読者拡大につながるのか
4 よい研究概要図の3つの条件
第2章 図の質は準備で決まる:コミュニケーション戦略の設計
1 伝わる図のカギは「コミュニケーション戦略」
2 誰に伝えるのか?
3 あなたの研究の価値を明確化する
4 ターゲットに響く研究の価値を考える
5 研究の価値を伝えるメッセージをつくる
第3章 戦略をかたちにする:ラフ案の原案作成法
1 ラフ案はなぜ必要なのか
2 最適な掲載サイズを考える
3 パネル式レイアウトで大まかな配置を決める
4 レイアウトがうまく考えつかないときには
5 細部を組み立てる
第4章 図の中身を整理する:ラフ案のブラッシュアップ
1 図をビジュアライズして直感的な理解を促す
2 タイトルと見出しで内容を予告する
3 情報量の適正化:詰め込みすぎた図への対処法
4 説明不足を解消する
第5章 図の見た目を整理する:理解を促すビジュアルデザイン
1 視覚的整理がもたらす効果とは
2 レイアウトを整理する
3 文字を見やすく表現する
4 効果的に伝わるカラー戦略
5 表現をわかりやすく整える
6 完成前の最終チェック
第6章 一度きりではもったいない:別メディアへの展開
1 研究概要図を最大限活用する方法
2 再利用の落とし穴:注意すべきポイント
3 思考のツールとして活用する
第7章 もう一歩上をめざす:図の魅力をさらに高める方法
1 変化や差をわかりやすくしたい
2 アイキャッチ力を高めたい
3 ぱっと見のインパクトを高めたい
4 印象に残る図にしたい
5 スキルアップをめざすには
番外編:学んだスキルの実践例:実例Before After
1 申請書の研究概要図のBefore After例
2 ジャーナルに掲載された図のBefore After例
3 プレスリリースの研究概要図のBefore After例
インタビュー:さまざまな制作の支援者
① 研究支援者としてラフ制作を支援する:井上寛美
② 企業の研究開発部でサイエンスイラストレーターチームをつくる:株式会社山田養蜂場 R&D本部
③ 研究所内でデザイナーとして働く:高柳 航
④ 大学で教えながらイラストレーターとして働く:大内田美沙紀
⑤ 理系漫画家として研究を支援する:はやのん
あとがき
参考文献
チェックリスト
COLUMN
COLUMN ❶ ターゲットの視覚文化を考える
COLUMN ❷ 図の制作アプリケーションの選び方
COLUMN ❸ 研究者向けの図制作支援アプリケーション
COLUMN ❹ 著作権の基本
COLUMN ❺ サイエンス/メディカルイラストレーターとは
COLUMN ❻ プロに依頼する:探し方と依頼の方法
COLUMN ❼ 画像生成AIの活用法
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書籍情報
- ISBN:9784758121408
- ページ数:232頁
- 書籍発行日:2025年12月
- 電子版発売日:2026年1月6日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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