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- ケースで学ぶ若手医師のAI活用ガイド
商品情報
内容
国の推進する「AIホスピタル」プロジェクトで研鑽を積んだ国立成育医療研究センターの小児科医が,日々の業務で直面する具体的な課題を例にあげて,わかりやすく解説しました。
・診療からカンファ,後輩指導,地域連携,研究,論文作成まで,73ケースを収録しました。
・1項目が1見開きに集約されているため,ページをめくることなく使えて実用的です。
・スマホやタブレットなどのカメラで,プロンプトのテキストデータを入手できます。
・AIの安全使用に必要不可欠な倫理と法律も,基本からわかりやすく解説しています。
ぜひご一読ください。
序文
監修のことば
AI(人工知能)の発展を,様々な分野で実体験する機会が増えてきました。AIの能力と限界を踏まえた上で,医療・医学の分野でAIを利用しない手は今やない,と断言できるでしょう。実は医学・医療分野に進出するAIは,そのバックに存在する膨大なAI研究や社会実装のほんの一部でしかなく,今後AIの医学・医療分野への応用は爆発的に増えてくることが予想されます。
過去にもし自分にAIを上手に利用できる環境があったなら,自分がこれまでに費やしてきた診療,研究,人材育成などに対する時間や労力の一部を,他の仕事や生活に振り分けることができていたのになどと考えてしまいます。
本書は,成育医療研究センターに勤務する現役の小児科医が,卒後10年程度までの若手医師のために,診療・研究などの実際の現場でAIを安全かつ効果的に使うことができるようにと願って作成されました。小児を診療する医師の外来,救急外来,入院病棟,教育,地域連携,自己学習,抄読会支援,学会発表,論文作成,そして倫理的・法律的側面において,それぞれ具体的な事例を挙げてAIの上手な使い方を示しています。読者がもしAIに対する不安,躊躇する気持ちや抵抗感があった場合でも,本書を一読されることでそれらは大分払拭されるでしょう。
しかしながら,AIの利用の際には,注意や配慮も必要です。AIが使用する膨大なデータにはある種のバイアスが必ずあること,AIは不十分なデータしかなくても誇らしげに模範解答の様な物を示してくれること,倫理や常識は国・地域や時代と共に変化するものであるのにAIが示す回答にはそれらが反映されていないことがあることなどです。したがって,AIが示す回答に疑問な点などがある場合には,逆にAIに問いかける双方向性の姿勢も忘れてはなりません。
卒後10年程度までの若手医師だけでなく,保健や研究に関わる様々な職種の方にも本書は有用です。ぜひ利用していただきたいと思います。
2025年11月
国立成育医療研究センター理事長
五十嵐 隆
推薦のことば
国立成育医療研究センターは,2018年の「AIホスピタル事業」採択を契機に,研究者・医師のみならず医療の質を支えるすべての職員を対象として,データサイエンス教育を継続的に推進してきました。本書は,その営為の結実であり,現場に根ざした知識と実践が統合された成果です。今日,医療におけるAIは特定分野の技術ではなく,診療,教育,研究を支える基盤となりつつあります。小児医療は,疾患の多様化と重症化,少子化による需要変容,働き方改革に伴う体制再編など,複層的な課題に直面しています。こうした時代において,医療者がデータを読み解き,AIを倫理的かつ実践的に活用する力は,質の高い医療の必須要件です。
本書『ケースで学ぶ若手医師のAI活用ガイド』は,「AIホスピタル事業」で研鑽を積んだ現役の小児科医が,現場での課題や仮説,AIを医療実装へと高めるプロセスを,ケーススタディとして体系化したものです。単なる技術解説にとどまらず,AIを使いこなすための思考様式と実践知が鮮明に示され,その先見性は特筆すべきものがあります。
本企画は,近所の焼き肉屋で定期的に開催している食事会で,私が何気なく語った「AIとDx(デジタルトランスフォーメーション)で本を書いてみたらどうか」という一言が起点でした。その言葉を受け,3人の若手医師と上級医が,自身の問題意識と臨床から得た洞察を結集し,AIで医療を前進させたいという情熱を本書へと結晶させました。彼らの姿勢は,次世代医療者の知的責務と創造性を体現しており,若手との対話こそが組織の未来を拓く源泉であることを改めて教えてくれました。
AIを通じて医療の質を高め,すべての子どもと家族により良い未来を届けるという私たちの使命を,若手医師が見事に示した本書が,多様な医療者に新たな視点と希望をもたらすことを心より期待します。
2025年11月
国立成育医療研究センター病院長 笠原群生
目次
監修のことば
推薦のことば
私とAI
ペルソナA医師:診療への不安が軽減し,自己学習の時間ができた!
ペルソナB医師:カルテ記載や書類作成の時間を,大幅に減らせた!
ペルソナC医師:診療中の疑問を短時間で解決し,研究活動も効率よく進められた!
編集・著者紹介
本書の読み方
注意書き
第1章 はじめに……岡本 賢
この本を手に取ってくださったすべての仲間たちへ―AIと切り拓く,私たちの新しい未来
第2章 一般外来編……岡本 賢
2-01 湿疹,皮膚トラブルを「スキンケア指導」で解決したい!
2-02 発疹の性状を整理し,重症度や今後の方針を考えたい!
2-03 乳児の栄養指導で「月齢別パンフレット」を作成!
2-04 乳幼児健康診査のFAQを月齢別パンフレットで!
2-05 乳幼児の発達評価を月齢,年齢別に整理したい!
2-06 アレルギーを「リスク判定」で適切に対応したい!
2-07 紹介患者の初診プランを瞬時に作成したい!
2-08 患者への説明内容を分かりやすく変換したい!
2-09 人間ドックの結果をわかりやすく説明+アクションプランで!
2-10 成人の慢性疾患の外来管理計画を考えたい!
2-11 成人女性の腹痛の鑑別を短時間で整理したい!
2-12 高齢者の予防接種相談の内容を整理したい!
Column 1 “AIシェフ,深夜2時のキッチンに降臨! 「絶望冷蔵庫」から奇跡のレシピは⽣まれるか?!”
第3章 救急外来編……岡本 賢
3-01 子どもの「元気がない」時の診療の手がかりを短時間で調べる!
3-02 発熱でのトリアージをしたい!
3-03 症状別「受診タイミング」を保護者に伝えたい!
3-04 危険な胸痛の特徴を見逃したくない!
3-05 生活でよくある小児の誤飲事故の対応を整理したい!
3-06 小児の骨折を疑う所見や特徴を瞬時に整理したい!
3-07 マイナー外傷の「初期対応+帰宅指導」を充実させる!
3-08 血液ガス分析から酸塩基平衡障害の解釈を瞬時に行い,その対応方法を考える!
3-09 外傷診療を「症例シミュレーション」で実践的に学ぶ!
Column 2 “AIソムリエ,六本⽊ヒルズの夜〜トイレでのAIマジックでワイン博士に変身!?〜”
第4章 病棟編……岡本 賢
4-01 治療方針を看護師に「わかりやすく」指示したい!
4-02 患者専用の退院プランを作りたい!
4-03 薬剤相互作用の「スクリーニング」で処方監査の精度を高める!
4-04 入院患者の「栄養管理と食事指導」を最適化したい!
4-05 小児の疼痛の評価と管理を最適化したい!
4-06 病棟の臨床疑問を効率よくエビデンス検証するには!
4-07 複雑化した入院患者の「病態の全体像」を整理したい!
4-08 小児の検査や処置の説明を分かりやすくしたい!
Column 3 “AIで効率化,そして⾮効率を謳歌する〜書類地獄から解放されて,僕は⼈⽣を取り戻した〜”
第5章 教育編……牧 庸彦
5-01 初期研修医の後輩に,疾患について体系的に説明したい!
5-02 ただの記録ではなく,診療の思考が伝わるカルテを書けるようになってほしい!
5-03 初期研修医に情報共有の仕方を指導したい!
5-04 適切なコンサルテーションの仕方を教えたい!
5-05 鑑別診断の考え方を教えたい!
5-06 1日1症例,架空の臨床問題を作って解説したい!
5-07 診断エラーを次につなげたい!
5-08 研修終了時に後輩に良いフィードバックをしたい!
Column 4 “ことばの体温は,AIでは補えない─上手になった文章ほど,「じぶん」がいなくなる瞬間”
第6章 地域連携編……牧 庸彦
6-01 入院患者さんをかかりつけ医に紹介したい!
6-02 熱性けいれんの家族用対応マニュアルを作成したい!
6-03 学校への登校許可証明書を適切に作成したい!
6-04 アナフィラキシーの対応を学校に伝えたい!
6-05 患者の病気について,そのきょうだいへ説明したい!
6-06 患者さんとACP(アドバンス・ケア・プランニング)を行いたい!
Column 5 “10年前は携帯,10年後はAI─辞書からChatGPTへ。ランドセルにAIが入る未来の話”
第7章 自己学習編……新野一眞
7-01 最新治療,どう変わった? ガイドラインの要点をサクッとおさえたい!
7-02 この症状,見逃しはない? AIと壁打ちして鑑別診断の引き出しを増やしたい!
7-03 英語論文,もう怖くない! AI翻訳・要約で効率的に最新情報をキャッチアップしたい!
Column 6 生成AI時代の研究で大事なことは?
第8章 抄読会支援編……新野一眞
8-01 抄読会準備,もうウンザリしない! AIで劇的に効率化して,発表も議論も質を上げたい!
8-02 論文探しの迷路から抜け出したい!
8-03 論文の核心を短時間でつかみたい!
8-04 論文の限界点を的確に指摘したい!
8-05 もっと説得力のある原稿にブラッシュアップしたい!
8-06 短時間で見栄えの良いスライドを作りたい!
8-07 抄読会で上級医からの厳しい質問にも落ち着いて対応したい!
8-08 研究の意義を広い視点で語れるようになりたい!
Column 7 最適化よりも,寄り道の面白さを
第9章 学会発表編……新野一眞
9-01 学会発表,もうAIなしでは戦えない!
9-02 査読者の目を引く抄録をAIで効率的に作りたい!
9-03 発表をストーリーとして聴衆に伝えたい!
9-04 発表データが効果的に伝わるように可視化したい!
9-05 どんな質問にも落ち着いて答えたい!
9-06 聴衆の足を止め,注目されるポスターを作りたい!
9-07 国際学会の壁をAIと一緒に乗り越えたい!
9-08 共同演者とのやり取りをスムーズにまとめたい!
Column 8 生成AIでは代えがたい「人に教わる」という時間
第10章 論文作成編……新野一眞
10-01 論文を書くハードルを下げ,完成まで一気に駆け抜けたい!
10-02 研究の種を見つけ,リサーチクエスチョンを研ぎ澄ませたい!
10-03 参考文献整理にもう時間を奪われない!
10-04 論文の設計図を最短で手に入れたい!
10-05 Introductionを簡潔に整理し,研究の目的を明確に示したい!
10-06 誰が読んでも再現できるMethodsを書きたい!
10-07 誰が読んでも分かりやすいResultsを書きたい!
10-08 読みやすく,説得力のあるDiscussionを書きたい!
10-09 査読者に伝わる洗練された英文を書きたい!
10-10 最適な投稿先を選び,査読対応もスムーズにこなしたい!
10-11 リジェクトをチャンスに変えて再挑戦したい!
Column 9 生成AI時代だからこそ,五感で世界を感じたい
第11章 倫理と法律……牧 庸彦
医師が知るべきAIの「危険と対策」
Column 10 親に「AIに聞きました」と言われたとき,小児科医はどう答えるか
あとがき
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書籍情報
- ISBN:9784885637483
- ページ数:200頁
- 書籍発行日:2026年1月
- 電子版発売日:2026年1月7日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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