栄養科学イラストレイテッド 生化学 第4版

  • ページ数 : 272頁
  • 書籍発行日 : 2025年12月
  • 電子版発売日 : 2026年1月16日
¥3,300(税込)
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商品情報

内容

栄養素の特徴や代謝が分子レベルで理解できる大好評の教科書
多くの管理栄養士養成校で採用いただいている教科書がアップデート!改訂で国試出題箇所を中心に見直し,さらに学びやすくなりました.オールカラー・図表豊富な紙面で,栄養素の特徴から代謝のしくみまでが分子レベルで理解できます.姉妹版「生化学ノート」の併用もオススメ!

序文

第4版の序

栄養士や管理栄養士などヒトの健康・医療にかかわる仕事をめざす皆様に求められる「人体の構造と機能及び疾病の成り立ち」に関連する専門基礎分野の理解は、その柱の1つである「生化学」をマスターしてはじめて十分なものとなる。

“実務に生化学はなくてもよい”などという考え方もある。しかし、ヒトの全体像を分野横断的に把握し、生理的,病理的変化と個体の調節機構、生殖・発生・成長・発達、加齢と死などのほか、感染と免疫・生体防御などの機序と関連疾患を系統的に習得するためにも、また“何を食べるべきか”の理解にも生化学の習熟は不可欠である。つまり、解剖生理学、免疫学、食品学、さらには臨床医学までを理解するためには生命現象のしくみとその病態について分子レベルで思考することが必須である。それは、摂取する食物や生体成分の構造と機能ならびに物質の変化を学ぶことにほかならない。

本書は、「テキスト」と「演習版ノート」の2冊セットにより生化学の基礎と要点を効果的に学習することを目指した『栄養科学イラストレイテッド生化学」のテキスト版である。2007年の初版発行から20年近くが経過し、このたび、改訂第4版のはこびとなったのは、ひとえに読者の皆様から賜った多くのご意見と叱咤激励のおかげにほかならない。改めて感謝申し上げる次第である。今回の改訂にあたりすべての記載内容を精査し直し、不足と思われる部分は必要に応じて加筆し修正も加えた。

「テキスト」では生化学の重要事項を平易に解説し、「演習版ノート」においては各項目の復習とその理解度をチェックしつつ弱点の克服を目指している。本書の各分担筆者は、自ら体験・体得した「生化学の学び方」に基づいて情熱的かつ精力的に執筆しており、一段と掘り下げた記述内容もある。自然科学は日々進歩し、新たな知見が常に書き加えられている。そのため、教科書を一読しただけで生化学のすべてが理解できたなどとは決して思わないでいただきたい。しかし、その基本となる部分、つまり教科書に記載されている基礎的内容の多くは確立されたものと考えてよい。したがって、このレベルを確実に自分のものにできれば、生化学は食物学や関連する専門科目群を理解するうえで最強のツールとなる。そのような観点から、本書の「演習版ノート」は構造式などを手書きする形式を採用している。構造式を書きながら 「テキスト」の内容を考えることにより、物質の生理的意義や構造・機能の理解度がより一層アップされるはずである。このことは物質代謝などにおいても同様であり、本書の十分な活用を願うものである。

本書をまとめるにあたって羊土社編集部、田頭みなみ氏ならびに編集部諸氏に多大なる御助力を頂載した。また、出版に際して多くの方々に大変お世話になった。深甚なる謝意をささげたい。

本書改訂第4版が皆さんの生化学習得に役立つことを願って。


2025年11月

執筆者を代表して
薗田 勝

目次

第1章 細胞の構造【正木恭介】

1 細胞の基本構造

2 細胞質、細胞小器官、細胞骨格

 A 細胞質 B 核 C リボソーム・ポリソーム D 小胞体 E ゴルジ体 F リソソーム G ミトコンドリア H 細胞骨格 I 中心体とペルオキシソーム

3 生体膜

 A 生体膜の構造 B 生体膜の機能 C チャネルとポンプ D 受容体

4 細胞同士の結合

 A 接着結合 B 密着結合 C ギャップ結合

[臨床栄養への入門] 細胞の特殊性と糖尿病合併症

第2章 糖質【薗田 勝】

1 糖質の基礎

 A 単糖の鎖状構造 B 異性体 C 環状構造とアノマー D 主な糖誘導体

2 糖質の分類

 A 主な二糖類 B 主な多糖類 C 複合糖質

[臨床栄養への入門] 糖質制限食と必須糖

第3章 脂質【前田宜昭】

1 脂質の基礎

2 脂質の分類

 A 単純脂質 B 複合脂質 C 誘導脂質 D その他の(誘導)脂質

[臨床栄養への入門] 脂質検査の基準値

第4章 タンパク質とアミノ酸【鎌田弥生、武田 篤】

1 アミノ酸

 A アミノ酸の構造と種類 B アミノ酸の性質

2 ペプチド

 A ペプチド結合 B 生理活性ペプチド

3 タンパク質

 A 分類 B 高次構造 C タンパク質の性質

[臨床栄養への入門] タンパク質およびアミノ酸による栄養学的予防と治療

第5 章 酵素【碓井之雄、清水雅富】

1 酵素の分類と性質

 A 酵素の分類と名称 B アイソザイム C 補因子 D 逸脱酵素と疾患 E 酵素の性質

2 酵素反応速度論

 A 酵素反応と基質濃度 B グルコキナーゼとヘキソキナーゼ C 阻害

3 酵素活性の調節

 A チモーゲンの活性化 B アロステリックエフェクターによる調節 C 化学修飾による調節

[臨床栄養への入門] アスピリンの作用と酵素

第6章 核酸【穂苅 茂】

1 核酸の基礎

 A 核酸とは B ヌクレオチドの構造 C ヌクレオチド鎖の構造

2 核酸の種類

 A デオキシリボヌクレオチド B DNA(デオキシリボ核酸) C RNA(リボ核酸)

3 核酸と遺伝子

 A 遺伝子の分布 B 遺伝子の構造 C 遺伝情報

[臨床栄養への入門] 血流に乗って旅するDNA

第7章 ビタミン【正木恭介】

1 ビタミンとは

2 脂溶性ビタミン

 A ビタミンA(vitamin A) B ビタミンD(vitamin D) C ビタミンE(vitamin E) D ビタミンK(vitamin K)

3 水溶性ビタミン

 A ビタミンB1(vitamin B1) B ビタミンB2(vitamin B2) C ナイアシン(niacin) D ビタミンB6(vitamin B6) E 葉酸(folic acid) F ビタミンB12(vitamin B12) G ビオチン(biotin) H パントテン酸(pantothenic acid) I ビタミンC(vitamin C)

[臨床栄養への入門] ビタミンAの輸送体と栄養評価

第8章 ミネラル【薗田 勝】

1 ミネラルとは

2 ミネラルの生理的意義

3 多量ミネラル

 A ナトリウム(Na) B カリウム(K) C 塩素(クロール:Cl) D カルシウム(Ca) E マグネシウム(Mg) F リン(P) G 硫黄(S)

4 微量ミネラル

 A 鉄(Fe) B 亜鉛(Zn) C 銅(Cu) D マンガン(Mn) E ヨウ素(I) F セレン(Se) G クロム(Cr) H モリブデン(Mo)

[臨床栄養への入門] マグネシウム欠乏と2型糖尿病

第9章 糖質の代謝【日比野康英、神内伸也】

1 糖質代謝の概要

2 糖質の消化と吸収

 A 糖質の消化 B 細胞内への単糖の輸送

3 糖質代謝の主要な3経路

 A 解糖系とクエン酸回路 B ペントースリン酸回路 C UDP-グルコースを経由する経路(グリコーゲン合成とグルクロン酸経路)

4 解糖系

 A 解糖系の反応 B 解糖系の反応を調節するステップ C 解糖系でのATP生成 D グルコース以外の単糖の利用 E 解糖系からクエン酸回路への導入

5 クエン酸回路の全体像

 A クエン酸回路の反応 B 還元当量の利用とATPの合成と運搬 C クエン酸回路の効率的利用

6 グルコースの完全酸化

 A 還元当量の輸送 B ATP生成の収支

7 グリコーゲンの合成と分解

 A グリコーゲンの合成 B グリコーゲンの分解

8 糖新生

 A 糖新生の反応経路 B 糖新生の材料 C 糖新生のためのATP消費

9 糖の相互変換経路

 A ペントースリン酸回路(五炭糖リン酸回路) B グルクロン酸経路

10 血糖値の調節

 A グリコーゲンの合成と分解による調節 B 解糖系と糖新生系による調節 C インスリンの作用 D グルカゴン、アドレナリンなどの作用

11 糖質代謝の異常と疾病

 A 糖尿病 B 糖質代謝にかかわる先天性代謝異常

[臨床栄養への入門] 解糖系と医療

第10章 脂質の代謝【島﨑弘幸】

1 脂質代謝の概要

2 脂肪酸の生合成

3 脂肪酸の酸化

4 ケトン体の生成

5 不飽和脂肪酸の代謝

6 エイコサノイドの代謝

7 トリアシルグリセロールとリン脂質の代謝

 A トリアシルグリセロールの生合成 B リン脂質の生合成

8 脂質の輸送と蓄積

 A リポタンパク質の基本構造 B 脂質の体内輸送 C 脂質の蓄積(脂肪組織)

9 コレステロールの生合成・輸送・蓄積

 A コレステロールの生合成 B コレステロールの輸送 C コレステロールの蓄積

10 コレステロールの代謝産物

 A 胆汁酸と腸肝循環 B ステロイドホルモン

11 脂質の代謝異常

 A 脂質異常症と動脈硬化 B リピドーシス

[臨床栄養への入門] 肥満症

第11章 タンパク質の分解とアミノ酸代謝【薗田 勝】

1 タンパク質の分解とアミノ酸プール

 A タンパク質の消化 B 窒素出納(N-バランス)と窒素平衡 C アミノ酸プール D アミノ酸の分解

2 アミノ酸の炭素骨格の代謝

 A 糖原性アミノ酸 B ケト原性アミノ酸 C 糖原性とケト原性

3 アミノ酸の窒素の代謝

 A アミノ基転移反応 B 酸化的脱アミノ反応(アンモニア生成) C オルニチン回路(尿素生成)

4 アミノ酸から合成される生体物質

 A アミノ酸の脱炭酸反応(モノアミン生成) B その他のアミノ酸からの生体物質 C メチル基供与体としてのメチオニン D 非必須(可欠)アミノ酸の合成 E 特殊なアミノ酸の合成 F 異なる臓器間で血中を介したアミノ酸代謝

5 アミノ酸の代謝異常

 A 先天性疾患 B 尿細管の異常

[臨床栄養への入門] 肝不全と分枝アミノ酸製剤

第12章 生体エネルギー学【薗田 勝】

1 高エネルギーリン酸化合物

 A アデノシン三リン酸(ATP) B 基質レベルのリン酸化 C 異化と同化

2 生体酸化

 A 酸化還元酵素(オキシドレダクターゼ) B 活性酸素

3 呼吸鎖と酸化的リン酸化

 A 呼吸鎖 B ATP合成酵素 C 化学浸透圧説と脱共役タンパク質

4 基質レベルのリン酸化と酸化的リン酸化

[臨床栄養への入門] エネルギー不足とケトン体─ATPは貯蔵できない

第13章 中間代謝の概要【木元幸一】

1 糖質代謝と脂質代謝の相互関係

 A クエン酸回路(TCA回路) B 糖質と脂質の異化経路 C 同化経路における糖質と脂質 D フルクトースの代謝 E ホルモンによる調節

2 糖質代謝とアミノ酸代謝

 A アミノ酸の異化経路と同化経路 B 尿素回路とクエン酸回路 C 分枝(分岐鎖)アミノ酸 D グルコース-アラニン回路 E コリ回路 F 臓器間の代謝 G アミノ酸代謝のまとめ

[臨床栄養への入門] より深く理解すること

第14章 核酸の代謝【村上昌弘】

1 プリンヌクレオチドの生合成

 A イノシン一リン酸(IMP)の生合成 B イノシン一リン酸(IMP)からATP、GTPの生合成 C サルベージ回路(プリン塩基の再利用)

2 ピリミジンヌクレオチドの生合成

 A ウリジン一リン酸(UMP)の生合成経路 B ウリジン一リン酸(UMP)からUTP、CTPの生合成

3 デオキシリボヌクレオチドの生合成

4 核酸の分解

 A プリンヌクレオチドの分解 B ピリミジンヌクレオチドの分解

[臨床栄養への入門] ATP(エネルギー)とIMP(うま味成分)と尿酸(痛風)

第15章 遺伝子発現とその制御【日比野康英、神内伸也】

1 生命の基本原理

 A 遺伝情報と細胞周期 B セントラルドグマ C ゲノム

2 核酸の合成

 A DNAの合成(複製) B RNAの合成(転写) C 転写単位 D RNAのプロセシング

3 タンパク質合成

 A タンパク質の合成(翻訳) B 遺伝暗号 C アミノアシルtRNA D ポリペプチド鎖合成反応(真核生物) E ポリペプチド鎖から機能タンパク質への変換 F タンパク質の分解系

4 遺伝子発現の調節

 A 転写レベルでの調節 B 翻訳レベルでの調節 C クロマチンレベルでの調節

5 DNAの損傷と修復

 A 変異原と突然変異 B DNA損傷の種類と修復機構

6 遺伝子病

 A 先天性代謝異常症 B その他の遺伝子病

7 栄養素と遺伝子

 A 代謝調節と遺伝子発現 B 栄養素による遺伝子発現

8 遺伝子と多型

 A 遺伝子多型 B 遺伝子多型と栄養

9 遺伝子工学

 A 遺伝子組換え技術 B バイオテクノロジー

[臨床栄養への入門] タンパク質医薬と抗体医薬/ゲノムの個人差を問う

第16章 個体の調節機構とホメオスタシス【中島孝則】

1 ホメオスタシスとは

2 情報伝達の機序と役割

 A 神経系の情報伝達 B 内分泌系の情報伝達 C 情報伝達物質

3 情報伝達物質と細胞応答

 A シナプスにおける情報伝達 B 受容体と細胞内情報伝達系

4 ホルモンと生体調節

 A 下垂体後葉ホルモンによる代謝調節 B 甲状腺ホルモンによる代謝調節 C ホルモンによるカルシウム代謝調節 D 消化管ホルモンによる消化管機能の調節 E 膵臓ホルモンによる血糖調節 F 副腎皮質ホルモンによる生体調節 G 副腎髄質ホルモンによる生体調節 H 性ホルモンによる生体調節 I 脂質代謝の調節 J 松果体ホルモンによる催眠作用 K オータコイドによる生体調節 L サイトカインによる生体調節

[臨床栄養への入門] 糖尿病とインスリン療法

第17章 生体防御機構【林 修】

1 免疫機構とその特徴

 A 生体防御機構における免疫系の特徴 B 免疫とその器官 C B細胞とT細胞 D 体液性免疫と細胞性免疫 E 抗体の構造と働き F 粘膜局所免疫 G 感染と能動免疫、受動免疫

2 アレルギー

 A アレルギー疾患の成因と分類 B 食物アレルギー C アレルギーの診断と治療、対処

3 自己免疫疾患と免疫不全症

 A 自己免疫疾患 B 免疫不全症

[臨床栄養への入門] アレルギーと腸内細菌叢の関連


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書籍情報

  • ISBN:9784758113823
  • ページ数:272頁
  • 書籍発行日:2025年12月
  • 電子版発売日:2026年1月16日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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