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- 教えて!ホメシカ先生 どんなZ世代ナースもやる気にさせるフィードバック人材育成術
商品情報
内容
良い行動を具体的に伝えて強みを伸ばす「ポジティブフィードバック」と、問題点や改善点に気づかせて行動を修正する「ネガティブフィードバック」。この2つに焦点をあて、Z世代の新人・後輩への効果的な指導法を紹介。
汎用性の高い事例や文例集、実践チェックリスト付き。
序文
はじめに
「ほめても響かない」「叱ると落ち込んでしまう」。若手スタッフ、とくにZ 世代との関わりで、そんな戸惑いを感じたことはありませんか?
本書が提案するのは、評価でも叱責でもなく、“ 育てるための対話” としてのフィードバックです。ここでいうフィードバックとは、「相手の成長を促すために、事実を伝える行為」です。空気を読むことが当たり前とされる日本的な文化では、あえて言葉にしないことが美徳とされがちです。しかし、Z 世代は“ 察して” よりも“ 具体的に言ってほしい” を求めています。できている点を具体化し、次に工夫できる点をヒントとして渡す。その積み重ねが、安心感と成長実感を生み出します。
従来の“ 上からの指導” や“ 根性論” が響きにくい時代に、ただ優しくするだけでは成長が止まり、指導する側も疲弊してしまいます。現場では「ほめる=評価」「叱る=否定」と受け取られやすく、言葉を選びすぎて沈黙が増えることもあります。結局、その沈黙は「見てもらえていない」という不安につながります。
フィードバックは、相手を動かすための“ 正論” ではなく、同じ方向を見るための“ 情報共有” です。「結論を押しつけるのではなく、観察した事実に言葉の意図を添えて伝える」「相手の尊厳を守りながら、次の一歩を照らす」。その感覚を、これから一緒に磨いていきましょう。
そしてもうひとつ、大切なことがあります。言葉が届くまでには、時間差があるということです。相手が“ 受け取る” 準備が整っていないとき、反発や沈黙が返ってくることもあります。それに振り回されないための考え方や、対立ではなく協力の空気をつくる枕まくら詞ことばや問い掛けの工夫についても、本書で示しています。
本書では、Z 世代の価値観や、フィードバックの目的・効果、分け、さらには無意識のバイアスに気づき、相手のキーワードを拾って届ける姿勢を整えていきます。再現性の高い型(SBI モデル「状況〈Situation〉→行動〈Behavior〉→影響〈Impact〉」で伝える)や、現場でそのまま使える言い回し・具体例も紹介しています。
巻末には、フィードバックの実践を物語にした小説とチェックリストなどを用意しました。読みながら点検し、明日の現場で試し、また振り返る──その循環を、あなたの味方にしてください。
うまくいかない日があっても大丈夫です。フィードバックは一度で決まるものではありません。試して、振り返って、また試す。その繰り返しの中で、言葉は育っていきます。最終的には、フィードバックを「ことばの習慣」として根づかせ、職場の文化資本へと育てていく視点にたどり着くはずです。
どうか、肩の力を抜いて始めてください。あなたのひと言から、きっと何かが動き出します。本書が、その一歩を支える存在になれたならうれしく思います。
2026年1月
野津 浩嗣
目次
【第1章 Z世代ナースとフィードバックの関係】
1 Z世代ナースの5つの特徴
①デジタルネイティブ・ソーシャルネイティブ
②承認欲求が強く、フィードバックを求める
③フラットな人間関係を大切にする
④自分は自分、人は人
⑤やさしく素直で気配りをする
2 なぜZ世代は「ほめる」より「フィードバック」を求めるのか
①「ほめる」が主流になった背景
②Z世代ナースにとっての「ほめられる」とは
③フィードバックが求められる理由
④「フィードバック=厳しい指導」ではない
⑤「ほめる」+「フィードバック」が新しい指導のかたち
3 心理的安全性がある職場ではフィードバックが生きる
①心理的安全性とは
②心理的安全性がある職場とない職場の違い
【第2章 フィードバックの基本とZ世代に響く伝え方】
1 フィードバックとは(定義・目的・効果)
①フィードバック(FB)の定義と目的
②フィードバックの効果と目的
2 ポジティブフィードバック(PFB)とネガティブフィードバック(NFB)の使い分け
①ポジティブフィードバック(PFB)とは
②ネガティブフィードバック(NFB)とは
③PFBと「ほめる」の違い
④NFBと「叱る/注意」の違い
3 Z世代が受け入れやすいフィードバックのかたち
①ポジティブフィードバック(PFB)のかたち
②ネガティブフィードバック(NFB)のかたち
【第3章 フィードバックスキルの実践】
1 フィードバックを実践するための指導者の姿勢
①フィードバックを伝える前に意識すべきポイント
②バイアス・ステレオタイプに気づく
③「キーワードを拾う」で本音を知る
④フィードバックを相手が受け取らないときの心構え
2 ポジティブフィードバック(PFB)を届ける技術
①PFBは「伝え方」より「気づき方」が大事
②「その人らしさ」を伝えるPFB
3 相手を傷つけず、言いにくいことを伝える技術(NFB)
①NFBとは「行動改善のための対話」
②伝える前に整えたい、指導者の「覚悟」
4 フィードバックを文化として根づかせる
①フィードバックは「スキル」であり、「文化」でもある
②日常にPFBをまぜる工夫(10秒でできるPFB)
③フィードバックが根づく職場に共通すること
【第4章 効果的なフィードバックの実践(SBIモデルによる事例集)】
1 ポジティブフィードバック(PFB)の実践
1-PFB-A「良い結果につながっている事実」の事例
事例1:患者ケアでの声掛け
事例2:バイタルチェック時の安心づくり
事例3:自己肯定感の支援
事例4:資料作成による情報整理力の評価
事例5:申し送りでの引き継ぎ支援
1-PFB-B「よりよくなるための情報」の事例
事例6:具体例を用いた指導と問い掛けの工夫
事例7:課題シートの配布と新人支援
事例8:勉強熱心な看護学生
事例9:資料化とガイドライン共有の工夫
事例10:資料作成時の言葉選びの配慮
事例11:術前準備でのチェックリスト活用
2 ネガティブフィードバック(NFB)の実践
2-NFB-C「通常型」の事例
事例12:薬剤投与でのダブルチェック
事例13:カルテ記録時の記載漏れ
事例14:情報共有のタイミングを逃した看護学生
事例15:疾患学習の臨床応用が不十分
事例16:器具準備時のチェックリスト未確認
事例17:IDバンド未確認のまま患者移動
事例18:業務調整での優先順位づけ不足
2-NFB-D「問い掛け型」の事例
事例19:課題レポート提出の遅延
事例20:カルテ記録時の記載漏れ
事例21:疾患学習での臨床応用の不足
事例22:新人への指示における具体性の欠如
【第5章 新時代の育てるフィードバック「看護現場に広がる新しい習慣」】
1 ほめる・叱るから、「育てる」へ
①フィードバックは、“育てる”ための対話
②ネガティブな内容も、正しく伝えれば「希望」になる
③フィードバックは、「文化」になる
④「伝え方」よりも、「育て方」へ
2 フィードバックは、“言葉の習慣”になる
①朝の「ひと言フィードバック」を習慣にする
②日報に「ひと言フィードバック」を添える
③フィードバックカードの活用
④フィードバックが生む「つながりと自己肯定感」
⑤習慣化のカギは、「小さく、具体的に」
3 1日1フィードバック「現場でできる5つの小さな習慣」
①できていることを口にする
②問い掛けで気づきを引き出す
③その場で伝える、ためこまない
④伝える前に“枕詞”を添える
⑤自分もフィードバックを求めてみる
4 受け取りやすい「枕詞」の工夫と文例
①フィードバックの前に「聞き耳」を立てる
②ポジティブフィードバックの枕詞
③ネガティブフィードバックの枕詞
5 伝える力は、次世代リーダーの必須スキル
①指導者こそ、伝え方をアップデートする時代
②ハイコンテキストな職場だからこそ、言葉にすることが必要
③「伝える力」は、未来のリーダーに必須のスキル
④共育の第一歩は、「まず伝えてみること」
6 未来に向けて:フィードバックは文化資本になる
①人が辞めにくく、育ちやすい職場をつくる
②あなたのひと言が、チームの空気を変える
③Z世代とともに育つ、これからの看護組織へ
④今日からできる、ほんの小さな一歩を
【エピローグ】
小説『フィードバックで育つ』
小さなフィードバックが、大きな成長を育む
【資料】
1 フィードバック実践チェックリスト(記入用シート)
2 PFB・NFBの実践のポイント一覧
3 Z世代に届く「枕詞+フィードバック」一覧
4 伝え方の文例一覧
・文献一覧
・おわりに(読み終わった読者の皆さんへひと言メッセージ)
索引
・WEB動画の視聴方法
・著者紹介&執筆協力
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書籍情報
- ISBN:9784840490955
- ページ数:192頁
- 書籍発行日:2026年2月
- 電子版発売日:2026年1月21日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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