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- 看護師・研修医必携 ER・ICUの薬剤137
商品情報
内容
各薬剤ごとの「1分でわかる必須ポイント」、アプローチ・使い分け・考えかたを解説した「もっとわかるパワーアップポイント」、投与前・中・後で時系列かつ一目でわかる「ナースの注意点」、使い方が実践的にわかる「ER・ICUでの典型的なケース」、パッとわかる各薬剤のまとめ表など、かゆいところに届く&実践を徹底的に追求。ビジュアル満載の誌面で、見たら絶対にほしくなる、渾身の1冊!
序文
はじめに
2015年の『ER・ICUの薬剤110』、そして2018年の『ER・ICUの薬剤121 ver.2.0』が出版され、約7年の月日がたちました。光陰矢のごとく月日が流れるなか、学生時代からの旧友であり優れた救急医そして教育者である志賀隆先生とともに、再びオンラインでの編集会議を通して本書の改訂作業を進めました。
旧版までの薬剤の最新知見と新薬の追加、そしてER・ICUで使用される薬剤を実際の現場にさらに役立つものとすべく、① ERからの視点、② ICUからの視点、③使用する患者側からの視点を盛り込み大幅に内容を充実させました。現場の臨場感を伝えるために、今回は活躍されている多くの認定・専門看護師の方々にも執筆陣に加わっていただき、超急性期医療の医師および看護師の視点から原稿執筆をお願いし、こうして『ER・ICUの薬剤137』としてversion 3.0ができあがりました。
1章では、症例を通してERでよくみる症候とその代表的な疾患と使用される薬剤を取り上げています。山下樹さんには1.胸痛(急性冠症候群)と2.呼吸困難(喘息発作)について、清水克彦さんには3.背部痛(大動脈解離)、9.発熱①(敗血症性ショック)、10.発熱②(COVID-19)について、幸保かおりさんには4.片麻痺(急性期脳梗塞)、5.めまい(前庭神経炎)について、市村健二さんには6.頭痛(くも膜下出血)、13.妊婦の腹痛(急性胃腸炎)について、三浦真由子さんには11.意識障害(ウェルニッケ脳症)、12.急性薬物中毒について、そして志賀隆先生には7.腹痛(腸閉塞)、8.動悸(発作性上室性頻拍)についてまとめてもらいました。ERでの現場の臨場感が伝わる内容となっています。
2章では症例を通してICUでよくみる疾患群と使用される薬剤を取り上げています。森口真吾さんには1.敗血症性ショック、5.うっ血性心不全、11.肺塞栓症、17.術後管理について、内藤亜樹さんには2.急性冠症候群、7.多発外傷、外傷性出血性ショック、9.てんかん重積状態、12.消化管出血について、古厩智美さんには3.急性呼吸促迫症候群、6.高血圧緊急症、8.COPD急性増悪(喘息重積を含む)、13.高血糖緊急症について、半崎隼人さんには4.急性腎障害、10.脳梗塞、14.甲状腺クリーゼ、15.粘液水腫性昏睡、16.急性中毒についてまとめてもらいました。ICUでの現場の臨場感とともに1、2章を通して時々刻々と変化する病態をどのようにアセスメントすべきかの視点で書かれています。
続いて3章では、第2版との変更点をみていきます。まず0.心肺蘇生時に用いる薬剤ではアトロピンを加え、最新の心肺蘇生ガイドライン・アルゴリズムについて菊池優志先生と林実先生に解説してもらいました。
また林実先生には、8.ステロイドについてまとめてもらい、岩岡日々先生とともに、使用頻度が低くなったドパミンを削除しアドレナリンを追加した17.循環作動薬を解説してもらいました。
27.血糖降下薬では、インスリン製剤の特徴とインスリン以外の血糖降下薬全般の作用機序について林実先生と田中梨華子先生に解説してもらいました。
超急性期に関わる立場として痛みへの対応は非常に重要であり、1.解熱性鎮痛薬ではセレコキシブ経口、フルルビプロフェン静注を追加し、忙しないERで発熱精査をどの時点まで詰めていくかについて、そして2.静注鎮痛薬では新規のレミフェンタニル、鎮痛評価および鎮痛補助薬も含め、吉田暁先生に解説してもらいました。
3.鎮静薬/筋弛緩薬について各論とともに鎮静評価について取り上げました。また20.抗痙攣薬でも鎮静薬で抗痙攣作用がある薬剤の解説に加え、新規にホスフェニトイン、ペランパネル、ラコサミドとてんかん重積状態のアップデートを含め、水大介先生に解説してもらいました。
4.鎮咳薬は救急で対症療法として用いられ、同時に咳嗽の原因検索を進める必要があります。また9.吸入気管支拡張薬については長期管理薬(コントローラー)と発作治療薬(リリーバー)を兼ね備えたICS/LABAブデソニド・ホルモテロール吸入を追加し、喘息重積とCOPD急性増悪への初期対応について、丹羽琢哉先生、御室総一郎先生に解説してもらいました。
5.抗めまい薬、6.制吐薬についても対症療法として処方されることが多く、ジアゼパムおよびオンダンセトロンをそれぞれ追加し、めまいと嘔気・嘔吐の原因検索のアプローチについて林敏雅先生に解説してもらいました。
7.抗ヒスタミン薬は蕁麻疹やアレルギーが関与する病態で使用頻度が高く、2世代抗ヒスタミン薬のアップデート、蕁麻疹とアナフィラキシーのアップデートを含めて、そして21.利尿薬では心不全、肝硬変、ネフローゼ症候群での実際的な使い方について、中村光伸先生に解説してもらいました。
10.抗菌薬ではバンコマイシンを追加し、経口・静注を含め非常に広範囲におよぶ内容を①頻繁に使う抗菌薬、②抗MRSA薬、抗緑膿菌薬、耐性グラム陰性菌薬、グラム染色に分けて、わかりやすく吉本昭先生に解説してもらいました。
11.抗ウイルス薬では抗ウイルス薬をアップデート、新規でCOVID-19治療薬を追加し、それぞれ宮道亮輔先生と久保健児先生に解説してもらいました。
また宮道亮輔先生には、25.止血薬として第Ⅶ因子製剤を削除し、追加したDOAC拮抗薬(イダルシズマブ、アンデキサネットアルファ)を含めて、緊急止血・抗凝固薬拮抗・外傷診療で必要な止血薬についてもまとめてもらいました。
12.破傷風予防薬ではトキソイド、ガンマグロブリンとともに破傷風予防の実践について鶴和幹浩先生に解説してもらいました。
また28.その他ではホメピゾールを追加し、鶴和幹浩先生と大下慎一郎先生にまとめてもらいました。
また大下慎一郎先生には血栓溶解療法のアップデートを含めて13.血栓溶解薬と26.拮抗薬について解説してもらいました。
14.抗血小板薬について、大髙俊一先生にわかりやすくまとめてもらいました。
15.静注抗凝固薬、16.経口抗凝固薬については新規経口抗凝固薬アップデートも含め、小生が解説しました。
高血圧緊急症アップデートも含め18.血管拡張薬について、菊池忠先生に解説してもらいました。
19.抗不整脈薬について頻拍(頻脈)へのアプローチのアップデートを含め、多数ある抗不整脈薬の中から厳選した形で野村智久先生に解説してもらいました。
22.輸液製剤、23.膠質液・人工膠質液については、日々の業務で使わない日がない薬剤ですが、各製剤の違いと使用の際の注意点を含め、大屋聖郎先生にまとめてもらいました。
24.輸血製剤について、大量輸血プロトコルも含め、狩野謙一先生にわかりやすくまとめてもらいました。
4、5章では、小児および妊婦・授乳婦への対応および使用できる薬剤・使用してはいけない薬剤の選び方・使い方のポイント-とくにERでの対症療法で用いる際の薬剤の処方例について、有野聡先生と佐藤信宏先生にわかりやすくまとめてもらいました。
6章では国内の超急性期医療で高齢患者が多くを占めるため、新たに高齢者ならではの薬剤使用の注意点として、石上雄一郎先生に解説してもらいました。
このように全体を見渡すと非常に内容が充実し、① ER/ICUの臨床現場、②薬剤の特徴、③患者層のそれぞれの視点からうまくまとめられたのではないかと考えています。実際の現場で医師がなにを考えてその薬剤を選択しているかを重視し、そして実際に使用する際に看護師がどのようにアセスメントしているかについて臨場感あふれる内容となっています。
国内を見渡すと、救急医療も集中治療の現場でも、必ずしも専従の救急医、集中治療医がおらず、各科の医師により運営されているER・ICUもまだまだ多いかと思います。その中で、専従の救急医・集中治療医の視点から重要と思われる薬剤137を取り上げて、作用機序、実際の投与にあたっての注意点、薬剤の使い分け、実際のケースに至るまで解説しています。救急の現場に飛び込んだばかりの新人レジデント、ナースには導入の辞書代わりとして、ベテランナースのみなさんには日々の知識・技術の確認として本書を活用してもらえればうれしいです。内容が散漫にならず、うまく昇華され有機的につながり、実際の現場で有用なものとなったかどうかは最終的には読者の皆さんの判断によりますが、全体の構成などすべては編集者に責任があります。
第1版、第2版は編者・執筆陣も全く同じメンバーで約3年の月日を経て作り上げました。当時現場でバリバリ働く新進気鋭の中堅医師だった執筆陣は3年の月日のなかで中堅となり要職に就きました。そして2018年から7年が経ち、当時の編者・執筆陣は管理者や現場のベテランとなり、本書を現場で活かすためには世代交代も考慮すべきと考え、人望が厚い志賀隆先生の声かけのおかげで新たな執筆陣が多数加わりました。
本書をさらなる飛躍の第3版へとすべく貢献していただいた分担執筆者のみなさまにはとても感謝しています。
また臨床現場を意識して今回編集できたのは、学生として医師として、いつもお世話になっている兵庫医科大学社会医学データサイエンス部門 森本剛先生、兵庫医科大学救急・災害医学講座 平田淳一先生、京都医療センター救命救急センター 趙晃済先生、医誠会国際総合病院救急診療科・集中治療科 有元秀樹先生、龍ケ崎済生会病院脳神経内科 古庄健太郎先生そして各施設のスタッフの皆様のおかげであり、御礼の気持ちでいっぱいです。
最後に、日差しの強い晴れの日も雨の日も寒い雪降る日も昼も夜も、日々絶えることなく笑顔で見守っていてくれる妻有美に感謝したいと思います。
2025年12月 多くの先輩、友人との出会いと再会のご縁に感謝して 物語は続いていく
大野博司
目次
はじめに
執筆者一覧
1章 ERでの薬剤の使いどころ
2章 ICUでの薬剤の使いどころ
3章 ER/ICUでよく使う薬剤
4章 小児と薬剤
5章 妊婦・授乳婦と薬剤
6章 高齢者と薬剤
おわりに
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書籍情報
- ISBN:9784840490931
- ページ数:376頁
- 書籍発行日:2026年2月
- 電子版発売日:2026年1月27日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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