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マクギーのフィジカル診断学 原著第5版
- ページ数 : 588頁
- 書籍発行日 : 2025年12月
- 電子版発売日 : 2026年2月20日
商品情報
内容
近年、身体所見の科学的根拠は飛躍的に進歩し、疾患の鑑別や病態把握、患者予後の予測における重要性が再評価されています。本書は、最新の研究成果を踏まえ、身体所見をどのように解釈し、診断に結びつけるかを丁寧に解説した決定版です。
本書では、新たに 200以上の研究データ を取り入れ、臨床現場で“見て・聴いて・触れる”診察の価値を最大限に引き出す方法を提示します。現代的な検査技術と身体診察を組み合わせることで、高いレベルの患者ケアを実現するための知識が詰まっています。 本書のポイント
◆最も重要な身体所見を、確かなエビデンスとともに解説:世界的に著名な内科医である Steven McGee 医師が、診断精度を高める所見と不要な検査を見極める視点を提供します。
◆読みやすいアウトライン形式:多数の「EBMボックス」や“EBM定規”イラストで、エビデンスの理解がスムーズです。
◆今版から203件の新しい研究がEvidence-BasedMedicine (EBM) Boxesに追加されて全面改訂。
例:Romberg試験と脊柱管狭窄との関連/オキシメーターパラドックスによる奇脈の評価(心タンポナーデ)/扁平呼吸(肝疾患)/充血眼における瞳孔サイズ(急性緑内障)/Humテスト(難聴評価)
…など、身体検査とその診断精度について臨床で役立つ新知見が多数収録されています。
◆章冒頭の「Key Teaching Points」で要点を即把握:忙しい臨床医や、教育者のベッドサイドティーチングに最適。
◆独自のオンラインEBM Calculator(英語)が付いており,書籍内のQRコードからアクセス可能です。尤度比を用いた診断確率が簡便に算出できます。
本書を日常的に参照する医療教育者・学習者が着実に増捕しています。(監訳チームの観察による見解)
序文
総監訳者序文
本書『マクギーのフィジカル診断学』日本語版は,わが国の医療現場における臨床推論スキル向上に大きく貢献してきた.詳細な病歴聴取に基づく鑑別診断と診断推論の質の向上には,正確な身体診察スキルと解釈が不可欠であり,本書はそのための最新かつ正確な知識を提供しつづけている.
本書を日常的に参照する医療教育者・学習者が着実に増加していることは,私たち監訳チームの観察からも明らかだ.これは本書が,現場診察における科学的エビデンスリソースとして広く受け入れられている証左である.今回の改訂では,最近新たに提唱された臨床的に重要な身体所見をほぼ網羅し,たとえばbendopnea test(屈曲呼吸試験)やoximeter paradoxus(オキシメーターパラドックス)などが加わった.bendopnea は当初,病歴上の所見とされていたが,診察技法として取り入れることで,身体所見としても有用性が示されている.これらは「病歴」と「身体所見」が本来的に不可分であることを示す実践例であり,H & P(History and Physical)という用語が象徴する通りである.
さらに,近年発表された多数の研究論文に基づき,本書は主要な診断データ(感度・特異度・尤度比など)について最新版を掲載している.hand vein(手静脈)観察による中心静脈圧推定など,正確な科学的評価値の提示は,診断の質向上に不可欠である.診療責任を担う医療者各位には,ぜひ本書の最新版である原著第5版を手元に置いて活用いただきたいと願う.
紙書籍版は,紙媒体ならではの所有する安心感や,臨床現場での携帯・参照のしやすさという長所がある.日常診療の随時の確認・復習に,本書をご活用いただければ幸いである.原著第5版の刊行が,日本全国の医療現場の診断力向上に寄与し,結果として患者さんの健康と安心に貢献することを,心より期待している.
2025年9月8日
浦添市にて
群星沖縄臨床研修センター センター長 徳田安春
第5版への序文
本書の第4版が出版されてから,フィジカル診断に関する多くの新しい研究が発表され,疾患の診断,臨床的問題の解決,患者の転帰の予測に身体所見がどのように役立つのかがより一層明らかとなった.この“Evidence-Based Physical Diagnosis, Fifth edition”では,これらの新しい研究のうち203 件をEvidence-Based Medicine(EBM)BOX に追加し,身体検査とその診断精度について最新のまとめを提供している.古い文献に代わって新しい文献が追加されたが,古典的な論文やオリジナルの記述も残している.すべての章がアップデートされ,過去の版では取り上げられなかった多くの所見が,その診断精度や尤度比とともに掲載されている.たとえば,Romberg テスト(脊柱管狭窄症),オキシメーターパラドックス(心タンポナーデ),扁平呼吸(肝疾患),相対性求心性瞳孔反応欠損(片側視力低下),赤目における瞳孔サイズ(急性緑内障),ハムテスト(難聴),首振りにより増強する頭痛(髄膜炎),鼻翼呼吸,肋間筋の陥没呼吸,胸骨上の陥没呼吸(呼吸困難),拡張期ランブル(僧帽弁狭窄症),屈曲呼吸試験(うっ血性心不全),手の静脈による中心静脈圧の推定,リンパ節腫大(伝染性単核球症),腸の異常蠕動音(術後イレウスからの回復),Ipswich タッチテスト(糖尿病性足病変),複視に対するEdinburghアルゴリズム,眼窩骨折のベッドサイド診断,などについてである.前版と同様,各章の冒頭には「本章で学ぶポイント」のリストがあり,手短にまとめを求めている者や,簡潔なベッドサイド指導を行いたい指導医を意図している.各章の尤度比を利用して検査後確率を手早く推定できるように,各EBM BOX はElsevier のオンライン計算機(Elsevier online EBM calculator)とリンクしている.
未発表の情報を提供してくださった多くの研究者の方々に感謝している.非典型なパーキンソニズムにおけるつぎ足歩行に関してはBastiaan Bloem,Jorik Nonnekes,W. F. Abdo に,高齢者の脱水に関してはLoris Bonetti,Ivana Maria Rosi,Rossella Guastaferro,Alessandra Cerra,Roberto Milos,Enrico Messina に,チフス性疾患における相対的徐脈に関してTakashi Matono に,片眼視力低下とMarcus Gunn 瞳孔に関してMark Wright に,Rinne テスト,伝導性難聴,音叉の向きに関してAlex Butskiy に,聴覚検査に関してWilliam Strawbridge に,髄膜刺激徴候に関してVincent Quagliarello に,肺炎に関してJohann Steurer に,肺高血圧の診断に関してJasonWeatherald に,充血眼に関してGerben ter Riet に,前十字靱帯損傷のテストに関してAnikar Chhabra, KeithJarbo, David E. Hartigan,Kelly Scott,Karan Patel に,Siriraj Stroke スケールに関してKenneth Arinze Ohagwu,Innocent Ijezie Chukwuonye に,それぞれ情報提供いただいた.私の疑問に対して迅速に対応し,自身の研究データを提供してくれた彼らの寛大さに深く感謝している.
身体所見に関する知見は,進化と進歩を続けている.本書は,この非常に基本的で重要な臨床技術をサポートする最新のエビデンスを紹介している.このエビデンスに基づいたアプローチを適用することで,臨床医はベッドサイドで聴いたり,見たり,感じたりすることから最大限の情報を引き出すことができ,その情報は近代的な検査技術と組み合わさることで,臨床家に優れた患者ケアのための鍵を与えるだろう.
2021年2月
Steven McGee, M.D.
目次
PART 1 はじめに
第1 章 エビデンスに基づく身体診察とは何か?
PART 2 エビデンスを理解する
第2 章 身体所見の診断精度
第3 章 本書の表の利用法
第4 章 オンラインEBM Calculatorの利用法
第5 章 身体所見の信頼性
PART 3 患者の外観
第6 章 精神状態の診察
第7 章 姿勢と歩行
第8 章 黄疸
第9 章 チアノーゼ
第10章 貧血
第11章 循環血液量減少
第12章 蛋白-エネルギーの栄養障害と体重減少
第13章 肥満
第14章 Cushing症候群
PART 4 バイタルサイン
第15章 脈拍数と波形
第16章 脈拍の調律異常
第17章 血圧
第18章 体温
第19章 呼吸数と呼吸様式の異常
第20章 パルスオキシメトリー
PART 5 頭頸部
第21章 瞳孔
第22章 糖尿病網膜症
第23章 充血眼
第24章 聴力
第25章 甲状腺とその疾患
第26章 髄膜
第27章 末梢性リンパ節腫脹
PART 6 肺
第28章 胸部の視診
第29章 胸部の触診と打診
第30章 肺の聴診
第31章 補助的試験
PART 7 おもな肺疾患
第32章 肺炎
第33章 慢性閉塞性肺疾患
第34章 肺塞栓症
第35章 胸水貯留
PART 8 心臓
第36章 頸静脈の視診
第37章 心臓の打診
第38章 心臓の触診
第39章 心臓の聴診:一般原則
第40章 Ⅰ音とⅡ音
第41章 Ⅲ音とⅣ音
第42章 様々な心音
第43章 心雑音:一般原則
PART 9 おもな心疾患
第44章 大動脈弁狭窄症
第45章 大動脈弁閉鎖不全症
第46章 種々の心雑音
第47章 心外膜疾患
第48章 うっ血性心不全
第49章 冠動脈疾患
PART 10 腹部
第50章 腹部の視診
第51章 腹部の触診と打診
第52章 腹痛と圧痛
第53章 腹部の聴診
PART 11 四肢
第54章 末梢血管疾患
第55章 糖尿病性足病変
第56章 浮腫と深部静脈血栓症
第57章 筋骨格系の診察
PART 12 神経学的診察
第58章 視野の診察
第59章 眼筋の神経(Ⅲ,Ⅳ,Ⅵ):複視へのアプローチ
第60章 その他の脳神経
第61章 運動系の診察:筋力低下へのアプローチ
第62章 感覚系の診察
第63章 反射の診察
第64章 神経根,神経叢および末梢神経の疾患
第65章 協調運動と小脳機能検査
PART 13 おもな神経疾患
第66章 振戦とParkinson病
第67章 出血性脳卒中と虚血性脳卒中
第68章 急性めまいと平衡機能障害
第69章 非器質性神経疾患の診察
PART 14 集中治療室(ICU)の診察
第70章 集中治療室(ICU)の患者を診察する
第71章 付録:尤度比(LR)とその95%信頼区間,検査前確率
索引
参考文献
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書籍情報
- ISBN:9784860346980
- ページ数:588頁
- 書籍発行日:2025年12月
- 電子版発売日:2026年2月20日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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