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商品情報
内容
「これから外来に出るのが不安」「これまでなんとか外来をこなしてきたけど,これでいいのだろうか」初心者からベテラン医師,看護師や薬剤師まで,外来にかかわるすべての医療者を助けます.一般外来でよく診る疾患が網羅できる,大好評のレジデントノート特集が大幅ボリュームアップで単行本化.薬物療法,食事・運動指導,薬の悩みまで解決する力が身に付く.
序文
まえがき
(単行本化にあたって)
本書のもとになったレジデントノートの特集「一般外来 処方ドリル」が出版されてから,数年が経過しました.
今回の単行本化にあたっては,前回の特集内容を土台としつつ,新たな項目をいくつか追加しました.外来診療における軸となる考え方を,より一層身につけつつ,診療の「引き出し」を増やしてもらいたい――そんな思いからです.前回は主に初期研修医を読者に想定していましたが,本書ではその対象を広げています.初期研修医や若手医師はもちろん,日々の診療を少し立ち止まって振り返りたいベテラン医師,さらには外来診療にかかわるすべての医療者にも手に取っていただける一冊でありたいと考えました.その結果,扱うテーマや症例数は,前回と比べて大幅に増えています.
初期研修医にとって外来診療研修の重要性は,当時から現在に至るまで,本質的には変わっていません.最新の医師臨床研修指導ガイドライン1)を見ても,一般外来診療をはじめとする各領域において,「必要なときに相談できる環境のもとで,単独で診療できる力」を身につけることが求められています.とりわけ一般的な外来において,「頻度の高い疾患・症状」「慢性疾患の継続診療」「ヘルスメンテナンス」「必要な医療・福祉・インフォーマルリソースへの橋渡し」の各マネジメントを習得することは,マストだと言えるのではないでしょうか.
当院でも,主に一般外来診療と地域医療の領域について,どのように経験を積み重ねてもらうかを模索してきました.地域の診療所では,一人で判断する場面に出会うこともありますが,それは決して早くから背負わされるものではありません.相談や振り返りができる環境の中で,段階的に育っていく力だと考えています.一方で,その判断の拠りどころとなる考え方を,体系的に学ぶ機会は多くないのが現実です.
地域医療については,「処方」を主軸とした本書の構成上,残念ながら十分に掘り下げきれませんが,それでも随所で触れるよう果敢に挑戦してみました.処方が診察室の中だけで完結するものではなく,患者さんの生活やご家族,地域リソースなどと深く結びついていることを意識してもらえればと思います.
外来診療では,限られた時間の中で,「何を処方するか」だけでなく,「何を処方しないか」「何を減らすか」まで考える必要があります.教科書どおりの正解が,そのまま目の前の患者さんに当てはまるとは限りません.迷いながら,ときに「なんとなく」処方してしまう――そんな経験に,覚えのある方も多いのではないでしょうか.本書では,症例を通じて,そうした処方に至る思考過程を,熟練した執筆者の先生方に言語化していただきました.○か×かでは割り切れない判断,条件つきで成り立つ選択,時間をかけて見直していく前提の処方.外来診療のリアルを,あえてそのまま提示しています.
医師の働き方改革が進み,タスクシェア・タスクシフトが求められる現在,処方に至る思考を共有することは,大変意義のあることだと考えています.本書が,医師のみならず,看護師や薬剤師など,外来診療にかかわる医療スタッフにとっても,日々の実践を振り返る手がかりとなることを期待しています.
外来診療は,難しく,悩ましく,それでもやはり面白い!
本書が,日々の外来で立ち止まったとき,あるいは迷ったときに,ふと開いてもらえる一冊になることを願っています.
最後に,本書の刊行にあたり,多くの方々に支えていただきましたことに,心より感謝申し上げます.
編集作業や原稿執筆が思うように進まないなか,折に触れて叱咤激励をくださった羊土社編集部の中島由介さん,清水智子さんに,深く御礼申し上げます.
また,何度もやり取りを重ねながら,外来診療の醍醐味が詰まった示唆に富む原稿を執筆してくださった各執筆者の先生方に,心から感謝いたします.
日々の診療をともにし,執筆や編集のヒントを与えてくれる当院のスタッフ,そして本書に多くの気づきを与えてくれた,当院で研修に励んでくれたレジデントの皆さんにも感謝します.
最後に,いつも変わらず支えてくれる妻と三人の娘たち,ならびに両親に,最大の感謝を.
文献
1 ) 厚生労働省:医師臨床研修指導ガイドライン 2024年度版.2024 https://www.mhlw.go.jp/content/001364766.pdf(2025年12月閲覧)
2025 年師走,寒空の広がる夜明け,ちょうど陽が昇るその時間に
やわらぎクリニック
北 和也
目次
第0章 総論
外来処方の意義とは?【北 和也】
第1章 高頻度で出合う慢性疾患への処方箋
1 高血圧への処方箋【青島周一】
2 糖尿病への処方箋【藤﨑佑菜,川瀬圭祐】
3 脂質異常症への処方箋【山本 祐】
4 高尿酸血症への処方箋【山本 祐】
5 肥満への処方箋 〜薬を出す前に,まず行動療法を【山﨑孝洋,矢吹 拓】
6 喘息・COPDへの処方箋【倉原 優】
7 循環器疾患への処方箋【鈴木隆宏,水野 篤】
8 慢性腎臓病への処方箋【大武陽一】
9 骨粗鬆症への処方箋【志水健太,南郷栄秀】
10 認知症への処方箋【井口正寛】
第2章 「なんとなくの対症療法・do処方」から脱却するための処方箋
1 胃腸への処方箋【大澤 悠,矢吹 拓】
2 排尿障害への処方箋【松木孝和】
3 不眠への処方箋【山根 朗】
4 てんかんへの処方箋【音成秀一郎】
5 パーキンソン病への処方箋【音成秀一郎】
6 腰・膝痛への処方箋【仲田和正】
7 皮疹への処方箋 〜単純疱疹を中心に【岡 大五】
8 眼科疾患への処方箋【髙木美昭】
第3章 苦手・知らないではもったいない!一歩先に行くための処方箋
1 ウィメンズヘルスの処方箋【柴田綾子】
2 ヘルスメンテナンス【佐田竜一】
3 メンタルヘルス不調への処方箋【松田能宣】
コラム 自由診療について【北 和也】
第4章 高齢者,マルチモビディティ・ポリファーマシーへの対応
1 (超)高齢者への処方箋【大浦 誠】
2 減処方 〜ポリファーマシーへの処方箋①【青島周一】
3 処方カスケード 〜ポリファーマシーへの処方箋②【北 和也】
索引
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書籍情報
- ISBN:9784758124478
- ページ数:301頁
- 書籍発行日:2026年2月
- 電子版発売日:2026年2月27日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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