プライマリ・ケア医のための 思春期診療への対応

  • ページ数 : 268頁
  • 書籍発行日 : 2026年2月
  • 電子版発売日 : 2026年2月25日
¥5,500(税込)
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商品情報

内容

・「子ども」とも違う、「成人」とも違う、「思春期」。実際の治療方針だけでなく、その対応にも悩んだことのある医師は多いのではないでしょうか。
・予防的介入は?家族への説明は?行政との連携は?……治療以外でも考えることが多くあります。
・本書を読めば、日々現場で思春期の患者に接している執筆者による「自分はこのように対応している」という生の声がわかります。

序文

序文


子どものプライマリケアの場で仕事をしていますと,例え,受診の理由が,いわゆる風邪や急性胃腸炎のようなコモンディジーズであっても, 言葉の端々や,何気ない仕草に, その人の成長・発達を感じ, 人となりの成熟的変化を感じると,感動を覚え医師冥利に尽きると思います。就中,思春期の人々への関わりには,それが強く大きくなりますが,常にポジティブに評価できるとは限りません。

もっとよく理解したい,もっと楽に考えたり,感じたりできるように支援をしたいと考えても,儘にならない自分の無力を感じることにもなります。

この本を手にして下さった方々も,必ず思春期を経由して育ち,学び,研鑽を重ねて来られました。思春期に,医療機関を訪れた経験をお持ちのはずです。

どのような機会に行かれたでしょうか? 急性または慢性疾患の罹患時? 健康診断? 予防接種? 学校健診の二次健診? 大した病気でなさそうなのに体調が不良のときだったでしょうか?そのときに,喜び勇んで受診されたことは少なかったでしょうね。受診が必要であると解っていても,面倒だな,嫌だな,とお思いになったことが稀ならずあったのではないでしょうか? 何をされるか,何を聞かれるか,どのような病気を宣告されるのか,怖いと言わないまでも不安になったり,後で考えてみると大した侵襲性がない検査に怯えたり,自分の内心を知られたくなくて本当のことを言わなかったりしたことはおありではなかったでしょうか。

そのときに,医療機関は,自分をそのまま受け入れてくれて,フレンドリーに対応してくれたでしょうか?今,私どもの前に現れる思春期の方々も,自分の意思で受診を決めたわけでなく,自分のあり様に不安を抱いた親や保護者の意思で連れて来られています。私どもの,同年齢のときよりも,情報は容易に得やすくなっていますが,情報の質の評価はできていません。身体の成長発達の速度は変わっています。親や教師の価値観も変わってきています。関わる側が,本人を理解しようと努め,フレンドリーに関わって,自分を素直に出せる場があることが,まず必要なのだと思います。

私共本書の編者も,変化する世の中に身を置きながら,悪戦苦闘を重ねながら仕事をしてきましたし,過去に思春期のケアについての書籍に関与したこともありますが,時代とともに少しずつ変化します。本書に集めることができた内容は,今の時代のケアを行う方々に参考にして頂けると思います。思春期の人々に,フレンドリーであるプライマリケアの場が質も数も増すことを,編者として祈ります。


2026年1月

医療法人皆誠会はらこどもクリニック 理事長/院長  原 朋邦

目次

1章 総論

1 思春期の診察はなぜ難しいか?

2 思春期の面接

3 プライマリケアの現場で「普通の医者」が思春期患者の慢性的な愁訴をみるとき

2章 乳幼児からの思春期医療:予防の観点から

1 乳幼児期の体験が思春期に与える影響〜子どもの権利の視点から〜

2 発達障害の診断

3 発達障害の療育

4 発達障害と学習障害の診断

5 子ども虐待の診断

6 子ども虐待とプライマリケア

7 慢性疾患のある子ども

8 親をなくした子(死別,離婚など)

9 乳幼児期に保護者にどう関わるか。どのようにサポートするか─愛着形成の重要性

10 若年妊娠・出産

原先生からの一言①

3章 思春期に多い疾患について診断と治療を知る:知識領域

1 小児の起立性調節障害(OD)と睡眠・覚醒相後退障害(DSWPD)との鑑別・併存の見きわめ

2 片頭痛

3 月経困難症,PMS

4 統合失調症

5 うつ病・双極性障害

6 適応障害,社交不安症

7 甲状腺異常症

8 摂食障害

4章 関係各所との連携を中心としたケア:態度,プロフェッショナリズム

1 行政や福祉との連携:困難な家庭背景を持つ子どものケア

2 行政・教育・医療機関との連携:包括的支援の実践

3 行政や学校との連携:いじめへの対応

4 学校との連携:発達障害,学習支援

原先生からの一言②

5章 主訴からみる思春期診療:外来での実践,臨床医が外来で生き残るコツ

1 頭痛

2 腹痛

3 めまい・ふらつき

4 学校へ行けない

原先生からの一言③

6章 思春期の頻用薬剤

1 西洋医学における薬物療法

2 東洋医学的アプローチ

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書籍情報

  • ISBN:9784784973675
  • ページ数:268頁
  • 書籍発行日:2026年2月
  • 電子版発売日:2026年2月25日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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