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- 泌尿器外科 2025年臨時増刊号(Vol.38 臨時増刊号)【特集】第89回 日本泌尿器科学会東部総会記録集
商品情報
内容
上杉鷹山公に学ぶ─泌尿器科医としての働き方─/腸内環境に基づく層別化医療・ヘルスケアがもたらす未来/Photon-counting CT の基礎的な特徴と臨床的有用性 ほか
序文
序文
このたび,2024年10月3日から5日にかけて山形市で開催された,第89回日本泌尿器科学会東部総会の内容を記録集としてまとめる運びとなりました。山形市は関東圏からのアクセスも良好であり,1,300名を超える多くの参加者が現地に足を運んでくださいました。皆さまのご支援とご協力を賜りましたことに,この場をお借りして改めて感謝申し上げます。
今回の学会は「働き,考え,知恵を借る」というテーマのもと,現在の泌尿器科医が直面する多様な課題を議論する場として開催いたしました。このテーマは,江戸中期に米沢藩の大改革を主導した上杉鷹山の言葉から着想を得たものです。不安定な国際情勢に伴う光熱費や医療材料,薬剤費の高騰,そして医師の働き方改革の施行により,限られたリソースの中で地域医療を維持しつつ研究を進めるという,われわれ医療従事者にとって極めて重要な課題が顕在化する中,一人ひとりがどのように対応すべきかを考える機会にできればという思いを込めました。
2024年4月に施行された医師の働き方改革から半年が経過し,これまでの医療のあり方を再考するとともに,働き方改革の問題点を共有する場として本総会を位置づけました。従来の医療環境は多くの制約の中で成り立ってきましたが,これからは個々の特性を尊重した「働き方」が求められます。こうした考えに基づき,多くの女性医師や研究者に座長あるいは演者としてご登壇いただき,さまざまな分野での活発な議論が繰り広げられました。さらに,医療情報が氾濫する時代において,情報を受け入れるだけでなく,実情に即した「考える」姿勢が求められています。近年急速に進化する人工知能(AI)技術がわれわれの日常を大きく変えようとしている中,データサイエンスによる医学情報の有効な活用法を学ぶハンズオンセミナーを設けました。また,科学の進展には他分野との連携が欠かせません。泌尿器科という専門分野を超え,他分野から「知恵を借りる」ことで,新たな発見や進歩を促進することができると考えています。実際に,今回の学会では他分野の専門家との交流が図られ,実りある意見交換が行われました。
本記録集は,東部総会の成果を記録し,参加者の皆さま方からご報告いただいたご講演,ご発表における貴重な知見を提供することを目的としています。本会での貴重な議論と発見が広く共有され,皆さまの診療や研鑽にお役立ていただければ幸いに存じます。
第89回日本泌尿器科学会東部総会
会長 土谷 順彦
(山形大学医学部腎泌尿器外科学講座)
目次
序文
土谷 順彦
会長講演
上杉鷹山公に学ぶ─泌尿器科医としての働き方─
土谷 順彦
特別講演
1.腸内環境に基づく層別化医療・ヘルスケアがもたらす未来
李 哲揆
2.Photon-counting CT の基礎的な特徴と臨床的有用性
橋本 順,他
3.医師の働き方改革の現状と未来:地方都市における医療の持続可能性を考える
藤川 葵
4.人口構造と医療・介護ニーズの変化を踏まえた地域医療の将来像
村上 正泰
招請講演
1.ワインと料理の相性
田崎 真也
2.鶴岡市立加茂水族館のクラゲ展示の軌跡
奥泉 和也
3.言語生成 AI がもたらす研究革新
鈴木 潤
教育講演
1.臨床に活かす協働対話─ Mediation Talk
中西 淑美
2.泌尿器科領域の悪性腫瘍に対する重粒子線治療
小藤 昌志
シンポジウム1 転移性尿路上皮癌治療の未来予想図を徹底討論
1.進行性尿路上皮癌に対するアベルマブ維持療法の意義─ JAVELIN Bladder100 試験 up to date を含めて─
進藤 哲哉,他
2.ICI 時代における転移性尿路上皮癌の外科的切除について
田口 慧
3.CheckMate901 試験,徹底解説
田中 一,他
4.エンフォルツマブベドチン,ペンブロリズマブ併用療法 EV302 試験・徹底解説─投与量と副作用について─
遠藤 勇気,他
5.尿路上皮癌における FGFR 阻害薬のエビデンス─ THOR 試験─
近藤 千紘
シンポジウム2 局所進行性前立腺癌の治療戦略
1.ロボット支援前立腺全摘における “必要十分” を目指した骨盤リンパ節郭清手技の実際
駒井 好信
2.局所進行性前立腺癌に対する Brachytherapyを用いた治療戦略
津村 秀康,他
3.放射線治療後再発に対する救済 Focal therapy
杠 総一郎,他
シンポジウム3 ウロギネコロジーの現状と課題
1.ウロギネコロジーの現状と課題─当院の骨盤底筋外来の現状と課題─
丹波 光子
2.ウロギネコロジーの現状と課題 大学関連病院の医師として
髙澤 直子,他
3.ウロギネコロジー診療の現状と課題─外科的視点から見たクリニックと総合病院の棲み分け─
安倍 弘和,他
4.ウロギネコロジーのニッチへの挑戦─押さえておきたい尿路性器瘻,尿道憩室の手術手技のポイント─
篠島 利明,他
5.閉経関連尿路性器症候群(GSM)診療における現状と課題
八田真理子
シンポジウム4 結石治療の最前線
1.結石治療専門施設における体外衝撃波結石破砕術の現状
野積 和義,他
2.TUL の最前線・進化する関連機器を理解する
森重 健,他
3.上部尿路結石症薬物療法の最前線:効果的な臨床アプローチ
早稲田悠馬
4.栄養食事指導による尿路結石症の再発予防の取り組み
上林沙希子,他
シンポジウム5 泌尿器希少癌の治療戦略(膀胱癌,前立腺癌,非淡明腎細胞癌)
1.副腎皮質癌の病態と治療戦略
川崎 芳英,他
2.神経内分泌前立腺癌の分子病態と治療戦略
山田 康隆,他
シンポジウム6 難治性過活動膀胱に対する治療戦略
1.難治性過活動膀胱:オーバービュー
橘田 岳也,他
2.難治性過活動膀胱に対するボツリヌス毒素膀胱壁内注入療法
澤田 智史,他
3.難治性過活動膀胱に対する新規治療の展望
京田 有樹,他
シンポジウム7 一般泌尿器科医が知っておくべきアンドロゲンの重要性:LOH 診療の Pitfal
1.症状がないのにテストステロンが低値 さあ,どーする?
末富 崇弘,他
2.LOH 症候群患者の治療期間と治療中止後の反応
小林 皇
3.前立腺癌のホルモン療法における LOH 症候群
内海 孝信,他
シンポジウム8 超高齢化時代のオフィスウロロジー(往診,在宅医療,日帰り手術,低侵襲手術)
1.超高齢化時代の泌尿器プライマリーケア
木村 章嗣
2.超高齢社会における泌尿器科在宅医療
矢澤 聰,他
3.高齢者に対する日帰り手術と外来化学療法の実際
加藤 裕二,他
シンポジウム9 局所進行・転移性腎細胞癌の治療戦略
1.局所進行性腎細胞癌(T3a)のリスク評価と治療戦略
田中 一,他
2.転移性腎癌に対する一次薬物治療
内藤 整
3.局所進行・転移性腎細胞癌に対する二次薬物治療
佐塚 智和,他
4.癌免疫療法でかわった進行性腎癌に対する集学的治療
城武 卓
パネルディスカッション 1 癌遺伝子パネルをどう使いこなすか?
1.当科におけるがん遺伝子パネル検査の現状
大川 瑞穂,他
2.前立腺癌における包括的がんゲノムプロファイリング検査と 2 次的所見への対応
津村 秀康,他
3.筑波大学附属病院における泌尿器がんのがん遺伝子パネル検査の現状
神鳥 周也
4.「がんゲノムプロファイリング検査」の経験からみえてきたこと
前川 滋克,他
5.他領域から見た泌尿器科領域のがんゲノム医療
稲垣 夏子
パネルディスカッション 2 働き方改革を踏まえた腎移植の継承について考える
1.移植内科医「継承」の現状と課題
海上 耕平,他
2.小規模施設移植外科医の立場から
西田 隼人,他
パネルディスカッション 3 上部尿路上皮癌の治療戦略について考える
1.病理学的観点から見た上部尿路上皮癌の治療戦略
都築 豊徳
2.上部尿路上皮癌に対する腎温存療法の試み
畠山 真吾
3.腎尿管全摘術におけるロボット手術の意義とリンパ節郭清の施行
近藤 恒徳
4.変革する UTUC 薬物療法,その核心に迫る
菊地 栄次
パネルディスカッション 4 高齢者における攻めの排尿治療 / 管理:合併症を起こさず QOL を改善させるために
1.高齢者における攻めの前立腺肥大症治療
遠藤 文康
2.高齢者における攻めの骨盤臓器脱治療─いつまでも QOL 向上を目指して─
金城 真実,他
3.高齢者の排尿障害に対する尿路カテーテル管理─どこまで攻めるか
里地 葉
4.高齢者における攻めの過活動膀胱治療
橘田 岳也
パネルディスカッション 5 難治性尿路感染の治療戦略について考える
1.難治性 Mycoplasma genitalium 尿道炎の治療戦略
伊藤 晋
2.難治性膀胱炎の治療戦略
亀井 潤
3.ウロゼプシスの治療戦略を考える
柳田 和己,他
4.薬剤耐性菌に対する治療戦略を考える
重村 克巳
パネルディスカッション 6 働き方改革時代の手術教育について考える
1.スキマ時間でスキルアッププロジェクト─これから術者を目指す人へ─
西田 幸代
2.都心ハイボリューム施設での現状と工夫(ロボット支援膀胱全摘などの長時間手術を中心に)
浦上 慎司,他
3.専攻医のレジリエンスを高める効率的な指導を目指して:尿路結石内視鏡トレーニングのポイント
工藤 大輔
4.突然のドナー早期情報…だれか,行ける人いませんか!?
平井 敏仁
パネルディスカッション 7 泌尿器科医にとっての基礎研究の意義とは?
1.さらに良き臨床家となるための基礎研究─ダイバーシティ推進の時代に─
高橋さゆり
2.泌尿器科医にとっての基礎研究の意義:アメリカでの基礎研究の経験が今の私を支えてくれていること
新井 誠二
3.目の前の腎癌患者さんに個別化医療をお届けするために私が必要と考えること
軸屋 良介,他
4.「お金と手間を掛けた大人の自由研究」で「論理的思考力」「知的好奇心」を養う
田中 俊明
パネルディスカッション 8 高齢者に対する泌尿器癌治療について考える
1.高齢泌尿器癌患者に対する機能評価と Shared・Decision・Making
成田伸太郎
2.高齢者腎癌治療における課題─ cT1a の腎腫瘍の治療─
大澤 崇宏,他
パネルディスカッション 9 一般泌尿器科医が悩む小児泌尿器科疾患
1.停留精巣
佐藤 雄一,他
2.外陰部の形態異常
長谷川雄一
3.再発性(繰り返す),難治性(治らない)小児尿路感染症症例に対応するには
日向 泰樹,他
4.一般泌尿器科医が悩む小児泌尿器疾患─水腎症─
西 盛宏,他
5.小児の下部尿路機能障害
市野みどり
パネルディスカッション 10 高難度ロボット支援手術の現状と課題
ロボット腎摘除術(下大静脈腫瘍塞栓を含む)
吉田 一彦,他
一般演題
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書籍情報
- ISBN:9784865176483
- ページ数:224頁
- 書籍発行日:2025年7月
- 電子版発売日:2026年3月10日
- 判:A4判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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