• m3.com 電子書籍
  • 脱・とりあえず鎮痛薬 プライマリ・ケア医の頭痛診療アップデート

脱・とりあえず鎮痛薬 プライマリ・ケア医の頭痛診療アップデート

  • ページ数 : 236頁
  • 書籍発行日 : 2026年3月
  • 電子版発売日 : 2026年3月10日
¥5,940(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 最大 108pt ( 2 %)
m3ポイント:1%相当
point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

頭痛患者に頭を痛める前に!頭痛診断ロジックと処方の鉄則

頭痛患者が最初に訪れるプライマリ・ケアの現場で,「とりあえず鎮痛薬……」の対応になっていませんか? 本書は,見逃してはならない二次性頭痛の除外から,鑑別ロジック,CGRP関連薬など新薬を含めた薬の使い分け,予防療法までを網羅してわかりやすく解説.特に,病歴から「診断の考え方」「治療方針の立て方」に至る頭痛専門医の思考プロセスを詳説したケーススタディには,診療のヒントを詰め込みました. 迷いやすい「ファーストタッチの正解」を提示し,明日から自信を持って診断・治療するための必須知識をアップデートできる一冊です.

序文

序文

頭痛は日常診療において最も頻繁に遭遇する症状の1つである.しかしこの国には「たかが頭痛,されど頭痛」という表現が存在するように,頭痛はその辛さが他者から理解されにくく,概して過小評価されがちな症状である.忙しい外来診療のなかで頭痛の診断や治療の選択肢を深く掘り下げる余裕を持てていないのかもしれない.しかしながら,頭痛という症候の背後には,一次性頭痛から二次性頭痛に至るまできわめて多様な病態が存在する.時には重篤な原因が潜在していることもあり,漫然とした対応は診断の遅延や治療機会の逸失を招きかねない.片頭痛や緊張型頭痛に代表される一次性頭痛は,患者の生活の質を著しく損なうにもかかわらず,しばしば「たかが頭痛」と軽視されがちである.頭痛は若年層にも多く発症し,学業や労働の継続を困難にすることから,社会全体の経済的損失は膨大である.適切な診断と治療介入がなされれば社会にも大きな恩恵がもたらされる.一方でくも膜下出血や脳腫瘍などを背景とする二次性頭痛は,生命を脅かす重篤な疾患と関連した症状として現れることもあり,こうした基礎疾患を見逃すことは許されない.

頭痛を専門とする医師の過半が脳神経内科医であるが,日本では脳神経内科専門医は絶対的に不足しており,頭痛について脳神経内科医の診療を受けることができる幸運な患者は多いとはいえない.頭痛患者はプライマリ・ケア医に受診することが多いのであるが,初診外来における頭痛への対応は「とりあえず鎮痛薬」で済まされることも少なくない.これは頭痛という症状の多様性と診断の難しさが影響しているのであろう.またカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)関連薬をはじめとする片頭痛治療は近年めざましい進歩を遂げているが,こうした最新の知見がプライマリ・ケアの現場に十分に浸透しているとはいいがたい.だからこそプライマリ・ケア医が頭痛診療の基本と最新の知見を学び,日常診療に活かすことが強く求められるのである.

本書はプライマリ・ケア医が日々の診療のなかで頭痛に対してもう一歩踏み込んだ視点を持てるように企画された入門書である.頭痛診療の基本,見逃してはならない頭痛関連の疾患,最新の頭痛治療など,実践的な内容を中心に構成した.特に「とりあえず鎮痛薬」から脱却するためのヒントを各章にちりばめることに苦心した.本書は日本の頭痛診療の第一線で活躍されている先生方の英知を結集し,プライマリ・ケア医の皆さまにとって実践的かつ信頼に足る道標となることを目指して編纂された.本書が読者の日々の診療の一助となれば,編者としてこれにまさる喜びはない.


2026年2月

西山 和利
北里大学医学部脳神経内科学 主任教授

目次

1章 頭痛診療の基礎知識

1.頭痛とはなにか,頭痛の分類

2.救急外来での頭痛診療

3.プライマリ・ケア医,一般内科医は頭痛にどのように対応すべきか

4.頭痛におけるアルゴリズム,スクリーナーや問診票,頭痛ダイアリーの・使い方

2章 頭痛診断の基礎知識

1.一次性頭痛,二次性頭痛とは

2.頭痛の診断における画像診断,各種臨床検査

3.片頭痛の病態と診断

4.緊張型頭痛の病態と診断

5.三叉神経・自律神経性頭痛(TACs),群発頭痛の病態と診断

6.その他の一次性頭痛の病態と診断

7.薬剤の使用過多による頭痛(MOH),慢性連日性頭痛の病態と診断

8.二次性頭痛の病態と診断

3章 頭痛治療の基礎知識

1.頭痛治療総論

2.消炎鎮痛薬

3.トリプタン系薬剤,ジタン系薬剤

4.その他の片頭痛急性期治療に用いる薬剤

5.従来の片頭痛予防薬

6.CGRP 関連治療薬

7.漢方薬

8.その他の頭痛治療・(ニューロモデュレーション,ボツリヌス毒素,酸素投与)

4章 病態から考える頭痛治療の実際

1.典型的な片頭痛急性期発作

2.片頭痛の予防療法

3.緊張型頭痛

4.群発頭痛

5.薬剤の使用過多による頭痛(MOH),慢性連日性頭痛

6.二次性頭痛 頭痛症状が主体で発症したくも膜下出血

7.二次性頭痛 髄膜炎

8.二次性頭痛 雷鳴頭痛と可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)

9.二次性頭痛 低髄液圧症候群による頭痛

10.二次性頭痛 動脈解離による頭痛

11.小児・思春期の頭痛

12.眼疾患,耳疾患,鼻・副鼻腔疾患,歯・顎・頸部構成組織の・障害による頭痛

13.精神疾患による頭痛

14.妊娠中,授乳中の頭痛

TOPIC

・ 頭痛の病診連携─医療連携,地域ネットワークの構築

・ 頭痛の遠隔診療(オンライン診療)

・ 歯科医と頭痛─歯科医は頭痛にどのように取り組むか

・ 産業医,脳ドック医と頭痛

・ 学校医と頭痛─頭痛を訴える学童にどのように対応するか

・ 片頭痛による個人へのインパクト

・ 頭痛診療における患者教育,患者と医師の関係性,頭痛外来での 問診のコツ

・ 頭痛診療でのチーム医療

・ 一次性頭痛と不安・抑うつ

・ 片頭痛の遺伝子診断

・ 群発頭痛の遺伝学的要因 緊張型頭痛の遺伝学的要因

・ 頭痛体操

・ 頭痛患者への食事療法と生活指導

・ 天気と頭痛─頭痛と気圧の関係(weather-related headache)

・ 片頭痛と脳梗塞の関係

・ 片頭痛患者と経口避妊薬

・ 片頭痛とてんかん

・ 片頭痛と卵円孔開存

・ 片頭痛と月経

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:12.2MB以上(インストール時:37.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:48.9MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:12.2MB以上(インストール時:37.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:48.9MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784830620751
  • ページ数:236頁
  • 書籍発行日:2026年3月
  • 電子版発売日:2026年3月10日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍アプリが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。