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JRC蘇生ガイドライン2025に基づく 新生児蘇生法インストラクターマニュアル[Web動画付] 第6版

  • ページ数 : 240頁
  • 書籍発行日 : 2026年4月
  • 電子版発売日 : 2026年3月27日
¥7,700(税込)
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商品情報

内容

日本周産期・新生児医学会新生児蘇生法普及事業(NCPR)講習会で使用する公式テキスト「JRCガイドライン2025に基づく新生児蘇生法テキスト第5版」に対応した,NCPR講習会インストラクターのための公式マニュアル。また,同じくNCPRのインストラクターコースを受講するすべてのインストラクター必携テキストである。
第6版では,インストラクターとして求められるコンピテンシー,受講者の心理的安全性,デブリーフィング(振り返り)の重要性など,成人学習論に基づいた学びを中心に解説し,より学びの定着を意識した講習を目指す内容となっている。さらに, NCPRの講義スライドやeラーニングの内容とも連動し,ストリーミング動画(QRコード)で講習会の動画も視聴できる。取り外しのできる別冊では,シナリオ集のほか,講習のコツや自己評価チェックリストなど書籍オリジナルのツールを作成し, QRコードでダウンロードして使えるPDFを用意した。

序文

序文

日本周産期・新生児医学会では,2007年7月から新生児蘇生法普及事業(NeonatalCardio-Pulmonary Resuscitation;NCPR)を開始しました。この事業の目的は,小児・成人とは全く異なる「子宮内環境から出生後の子宮外環境への移行,すなわち呼吸・循環の確立」が遅れた新生児に対し,脳神経蘇生のために,いかに効果的に心肺蘇生を行うかを学ぶ新生児蘇生法講習会の開催とその教材作成と講習会を運営するインストラクターの養成にあります。そのため,新規のインストラクターの養成とインストラクターの質の維持・向上を目的に,全国のトレーニングサイトで,インストラクターコースとインストラクターフォローアップコースを行っています。また,2020年から病院前新生児蘇生法講習会が開始され,2022年からは救急救命士の方々が主体的に講習会を開催できるよう,病院前新生児蘇生法インストラクターコースが始まりました。これにより,インストラクターが開催できる講習会は,新規認定取得のための3種類の講習会(A,B,Pコース)と既認定者のための講習会(Sコース)になりました。

2025年12月現在,インストラクターの総数は5,309人(Jインストラクター1,583人,Iインストラクター3,668人,PIインストラクター58人)となっています。インストラクター講習会は各トレーニングサイトで行われるため,需要と利便性を考え,2024年には福岡県に九州で2つ目となるサイトを増設して,現在全国に23サイトとなっています。

蘇生法委員会が目標としている当初の周産期医療従事者75,500人に,その規模に匹敵する病院前新生児蘇生の担い手である救急隊員67,000人が講習会を全国津々浦々で希望する日程で受講するには,インストラクターの計画的な育成が必要であり,より効果的なNCPRを実践するための教育のためにインストラクターの質のコントロールも課題となっています。

NCPR講習会で使用しているテキストとスライド教材は,国際蘇生連絡委員会(International Liaison Committee on Resuscitation;ILCOR)が5年ごとにまとめるConsensus on Science with Treatment Recommendation(CoSTR)を基に,日本蘇生協議会(Japan Resuscitation Council;JRC)が作成するガイドラインに基づいて作成されています。

本書は,公認インストラクターが成人学習論を基に改正点を踏まえ,講習会において最新の新生児蘇生にかかわる知識を正しく受講者に伝える方法とともに,実際に講習会を開催するうえでの手順も詳細に書かれています。さらに,インストラクターとしての知識のみならず,技術および態度も併せて習得できるように工夫されています。

この事業の最終目標は,「新生児死亡の低下と神経学的後障害の軽減」にあります。それを達成する手段の一つとして,「すべての分娩に質の高い新生児蘇生を直ちに開始できる人員が立ち会う体制を整備するための人材育成」が新生児蘇生法事業の重要な柱となっています。分娩は全国津々浦々の分娩施設で行われていますが,年間1,000件程度は施設外での分娩です。最終的には各施設に1人以上のインストラクターが施設内の教育を担当するとともに,救急救命士の方々が自立的に講習会開催ができるようになることが理想です。

インストラクターとして活動するうえで一番重要なのは,正確な知識とそれに基づいて受講者の行動を正しく判断し,誤りを指摘して修正する能力です。最初からこのような能力を身につけているインストラクターは皆無です。インストラクションを重ね自身で反省する点があったならば,本書を読み返すことによって自信をもってインストラクションができるようになります。

本書はNCPRに特化したものではありますが,本書に書かれている学習論は幅広く人材育成にも応用できる成人学習論を基盤としています。

今回の改訂では,医療界を取り巻く教育環境のレベルアップに合わせて無駄をそぎ落とし,より有用な情報を掲載することができました。

インストラクターの皆様にとって講習会のみならず,日常の医学教育にも広く役立てていただければ幸いです。


日本周産期・新生児医学会 新生児蘇生法委員会 委員長
日本蘇生協議会(JRC) 理事
細野茂春

目次

Ⅰ NCPR講習会におけるファシリテーション

1インストラクションの基盤となる考え方:成人学習論

 1)大人の学びとは

 2)効果的な学習の場とは

  Column シミュレーションに役立つ学習理論

2NCPRインストラクターコンピテンシーの構造:カテゴリーの説明

 インストラクターコンピテンシーとは

3NCPRインストラクターコンピテンシーの構造:基盤

 NCPRインストラクターとしての3つのビジョンと価値観

4NCPRインストラクターコンピテンシーの構造:コンピテンシー

 1)NCPRインストラクターに求められる行動および態度

 2)NCPR講習会における指導方略

  Column 助産師・看護師インストラクターの悩みとチーム医療の大切さ

 3)NCPR講習会の運営

Ⅱ 評価基準

NCPRインストラクターコースにおける評価

112の評価項目

2レーダーチャートを用いた評価

  Column 産婦人科から見たNCPR

Ⅲ 各NCPR講習会の特徴とインストラクションのポイント

1専門コース(Aコース)・一次コース(Bコース)

2スキルアップコース(Sコース)

3病院前(プレホスピタル)コース(Pコース)

  Column NCPRとPBLSの使い分け

Ⅳ 一歩進んだインストラクションのために

1アルゴリズムの読み方

  memo 胸骨圧迫法の動向

2Tピース蘇生装置の教え方

3声門上気道デバイスの教え方

4臍帯静脈路確保の教え方

5講義コミュニケーション

6なぜデブリーフィングが大切なのか

  Column 新生児蘇生と患者安全

Ⅴ 講習会開催の実際

1講習会の開催について

2新規修了認定コース(Aコース・Bコース・Pコース)の開催について

3継続学習支援コース(Sコース)の開催について

  Column インストラクターコースにおけるeラーニングの位置付け

Ⅵ ILCOR関連トピック

1ILCOR Task Forceに求められる人材

  Column ILCOR裏話 ~月2回のWeb会議~

2CoSTR 2025 検討された40トピックスとJRCの推奨・提案

  Column 世界の赤ちゃんと新生児蘇生

3ILCOR・NCPR関連の重要文献

  Column 新生児医療におけるビデオ喉頭鏡の今

利益相反(COI)リスト

Ⅶ NCPR講習会のファシリテーションに使える別冊

 2025年版NCPRアルゴリズム図

 別冊目次

1講習会必要事項チェックリスト

  Column 受講者の心理的安全性について

2NCPR講習会のファシリテーションのポイントとコツ~講習会成功のためのTIPs~

3~ V.E.C.T.O.R. デブリーフィングアプローチ ~V.E.C.T.O.R. デブリーフィング 言葉かけの例

4シナリオ作成

シナリオビルディング

シナリオビルディングテンプレート:A・Bコース用 / Pコース用

5シナリオ集とチェックシート

 1)A・Bコースシナリオ例

  Column 受講者を励ます

 2)A・Bコースシナリオ場面集

 3)Sコース 自己チェックシート(手技)

 4)Sコースシナリオ

 5)Pコースシナリオ

6インストラクションツール

NCPRチェックリスト

インストラクター 自己評価表

2025年版NCPRアルゴリズム図

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書籍情報

  • ISBN:9784758323574
  • ページ数:240頁
  • 書籍発行日:2026年4月
  • 電子版発売日:2026年3月27日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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