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- あらゆる症例に対応できる!肺がん薬物療法
商品情報
内容
臨床現場の「困った」に応える,肺がん診療の必携書!標準治療はもちろん,現場で直面する悩ましい病態や副作用・合併症への対応を豊富に解説.肺がん薬物療法の基礎を固めたい若手医師から応用力を磨きたい専門医,さらに知識を深めたいメディカルスタッフまでオススメの1冊.
序文
序
肺がん薬物療法の進歩は目覚ましく,分子標的薬や免疫チェックポイント阻害薬の導入によって治療選択肢は大きく拡がった.一方で,薬物療法の実践は単にレジメンを選択するだけでは成り立たない.患者の併存疾患,臓器予備能,副作用,合併症,さらには治療継続性や生活背景までを踏まえ,最適な治療強度とマネジメントを検討する必要があり,臨床現場の意思決定はますます複雑化している.本書は,肺がん薬物療法を「実装する際の困りごと」に焦点を当て,標準治療の解説に留まらず,エビデンスの乏しい領域や難症例,副作用への対応,併存症を抱える患者への工夫といった,教科書だけでは学びにくい知見を体系化することを目的とした.
肺がん診療に携わる医師の裾野は広がり,呼吸器内科・腫瘍内科のみならず,呼吸器外科や他領域の臨床医も薬物療法に関わる機会が増えている.そうした多様な読者に対して,実践的な視点から治療戦略を整理し,意思決定の引き出しを増やすことは喫緊の課題と考えられる.とりわけ,副作用・併存症のマネジメントは教える機会が限られながらも診療の質を大きく左右し,患者アウトカムに直結する要素である.最新ガイドラインや臨床試験の結果に基づきつつ,現場の経験知を言語化することは,若手医師の育成にも寄与するであろう.
本書の特徴は,難症例に対する考え方や周辺情報を豊富に取りあげた点にある.また,情報の変化が速い領域に対しては適宜更新できる仕組みを用意し,知識を継続的にアップデートすることを意図した.肺がん薬物療法に携わる読者が,目の前の患者をよりよく支えるための実践知を獲得し,診療の質が一段高くなることを願って本書を刊行する.
2026年1月
岐阜大学大学院医学系研究科 呼吸器内科学分野
津端由佳里
目次
第1章 薬物療法を⾏う前に
患者への説明・インフォームドコンセントの基本【池田 慧】
細胞傷害性抗がん薬・分子標的治療薬・ICIの概要【谷﨑潤子】
遺伝子変異検査・PD-L1 TPSの概要【和久田一茂】
副作用への対策・安全管理【齋藤 合】
ガイドラインの読み方【二宮貴一朗】
内科医が知っておくべき外科治療,放射線治療の知識,および内科医から考える多職種連携と外科的治療・放射線治療(集学的治療)の意義【齋藤 合】
第2章 各がんの標準治療
非小細胞肺がん
. 遺伝子変異陰性【和久田一茂】
. 遺伝子変異陽性:EGFR【阪本智宏】
. 遺伝子変異陽性:ALK【阪本智宏】
. 遺伝子変異陽性:その他【阪本智宏】
小細胞肺がん【榎本隆則,泉 大樹】
その他の胸部腫瘍(中皮腫,胸腺腫瘍)【大熊裕介】
第3章 非⼩細胞肺がんの薬物療法:遺伝⼦変異陰性
A.対応に困る病態
間質性肺炎を伴う進行期非小細胞肺がん【次富亮輔】
腎機能障害を伴う進行期非小細胞肺がん【渡邊景明】
高齢者の進行期非小細胞肺がん【奥野峰苗】
PS不良の非小細胞肺がん【奥野峰苗】
胸水貯留を伴う非小細胞肺がん【渡邊景明】
悪液質を伴う非小細胞肺がん【三浦啓太】
術前の化学療法 + ICI治療中に増悪した非小細胞肺がん【大森翔太】
オリゴ転移を有する非小細胞肺がん【三浦啓太】
自己抗体陽性の非小細胞肺がん患者に対するICIの投与【狩野裕久,市原英基】
コラム
症状がある脳転移を伴う非小細胞肺がん 〜薬物治療・放射線治療の優先順位の考え方【松澤令子】
キーパーソン不在患者にICIを投与したい場合【奥野峰苗】
化学療法により悪心・嘔吐(CINV)が生じた場合【渡邊景明】
B.副作用対策
パクリタキセルによる末梢神経障害【國政 啓】
ペメトレキセドによる腎機能障害【守田 亮】
化学放射線療法中の好中球減少症・FN【大森翔太】
細胞傷害性抗がん薬による脱毛【守田 亮】
ICI治療によるサイトカイン放出症候群【國政 啓】
ICI治療による1型糖尿病・内分泌障害【野嵜幸一郎,渡部 聡】
ICI治療による間質性肺疾患【池田 慧】
ICI治療による下痢・腸炎【二宮貴一朗】
第4章 非⼩細胞肺がんの薬物療法:遺伝⼦変異陽性
A.対応に困る病態
PS不良のEGFR変異陽性非小細胞肺がん【守田 亮】
高齢者のEGFR変異陽性非小細胞肺がん【守田 亮】
脳転移を伴うALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がん【森田絢子,市原英基】
血栓塞栓症を伴うドライバー遺伝子変異陽性非小細胞肺がん【奥野峰苗】
コラム
妊孕性を考慮すべきALK融合遺伝子陽性非小細胞肺がん【大熊裕介】
ICI治療後の分子標的治療薬投与により副作用の増加が懸念される場合【松澤令子】
症状がある骨転移を伴う非小細胞肺がん【大森翔太】
B.副作用対策
EGFR変異陽性例の分子標的治療薬による皮疹・爪囲炎【野嵜幸一郎,渡部 聡】
分子標的治療薬による薬剤性肺障害【次富亮輔】
MET変異陽性例の分子標的治療薬によるむくみ【渡邊景明】
ロルラチニブによる中枢神経系障害【市原英基】
アミバンタマブによるインフュージョンリアクション【平田剛士,泉 大樹】
第5章 ⼩細胞肺がんの薬物療法
A.対応に困る病態
PS不良の小細胞肺がん【松澤令子】
高齢者の小細胞肺がん【大森翔太】
腫瘍が大きくて化学放射線療法ができない限局型小細胞肺がん【松澤令子】
間質性肺炎を伴う小細胞肺がん【池田 慧】
SIADH(低Na血症)を伴う小細胞肺がん【田宮裕太郎】
コラム
呼吸不全のため在宅酸素療法中の進行期小細胞肺がん【次富亮輔】
高齢者に対する化学放射線療法後の予防的全脳照射【才田 優,渡部 聡】
B.副作用対策
アムルビシンによるFN【次富亮輔】
ICI治療による肝障害【二宮貴一朗】
タルラタマブによるサイトカイン放出症候群【國政 啓】
タルラタマブによるICANS【國政 啓】
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書籍情報
- ISBN:9784758124508
- ページ数:251頁
- 書籍発行日:2026年3月
- 電子版発売日:2026年3月31日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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