赤羽根良和の臨床 股関節

  • ページ数 : 506頁
  • 書籍発行日 : 2026年4月
  • 電子版発売日 : 2026年4月10日
¥9,900(税込)
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商品情報

内容

『赤羽根良和の臨床』シリーズ、
ついに始動!待望の「股関節」編

「痛みの原因組織」を特定し、その場で変化を出す。
臨床の全貌(理論と実態)を余すことなく公開!


多くのセラピストが悩み続けている「股関節痛」へのアプローチ。画像所見や診断名だけに頼らず、目の前の患者の痛みの本質を捉えるためには何が必要なのか?本書は、痛みの原因組織の特定から、拘縮の評価と治療、そして疾患別の具体的な介入方法までを体系化しました。

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臨床の基盤となる「痛みのPrimary(原因組織と負荷)とSecondary(増悪因子)」の概念、そして「I・C・Aの拘縮概念」を理解することで、治療の迷いが消え、確実な成果を出せるようになる。その極意が本書には記されています。「解剖」「病態」「要因」を深く把握し、第3水準の評価(痛みの除去)を実践するためのテクニックを厳選して紹介。「患者が良くなれば、リハビリはこんなにも楽しいんだ!」と実感できる体験が、必ず待っているはずです。

序文

序文

本書『赤羽根良和の臨床 股関節編』を世に送り出すにあたり、まず振り返られるのは、私が理学療法士として駆け出しの頃にいただいた恩師の教えです。林典雄先生(㈱運動器機能解剖学研究所)から「一つの関節を深く極めれば、他の関節は形態や構造が異なるだけであり、その本質は共通している」という言葉を賜りました。当時の私はその意味を十分に理解することができませんでしたが、臨床を積み重ねる中で、次第にその言葉の重みを実感するようになりました。荷重関節と非荷重関節、四肢と体幹の違いは確かに存在します。しかし、解剖学的な構造、力学的な特性、運動学的な連動性を深く探究していくと、関節に共通する普遍的な原理が浮かび上がってくるのです。

臨床の現場においては、患者さん一人ひとりの痛みや不安、生活環境が異なります。私自身、数多くの症例と向き合う中で、「教科書的な知識では説明できない現象」や「理論を超えて存在する患者固有の運動戦略」に幾度となく直面してきました。そのたびに立ち返ったのが、林先生の言葉でした。特定の関節を徹底的に追究することは、単なる局所の理解にとどまらず、身体全体の仕組みを見渡すための「窓」となる。股関節はまさにその窓であり、荷重関節としての特性を備えつつ、体幹と下肢の動作や運動連鎖を理解するための要であると考えています。本書は、そのような思索と臨床実践の積み重ねを、評価と理学療法という形で整理したものです。執筆を進める過程では、多くの方々に支えられました。とりわけ園部俊晴先生(運動と医学の出版社代表)には、私の拙い文章を根気強くご指導いただきました。学術的厳密さと読みやすさを兼ね備えた形に修正してくださり、出版に耐え得る原稿へと導いていただいたことは、本書完成の大きな転機となりました。本当に感謝致します。また、元明先輩をはじめ、出版社のスタッフの皆様には本当にお世話になりました。

また、私が所属する整形外科リハビリテーション学会の先生方には、知識面・技術面の両面で多くの示唆をいただいております。学会での議論や発表を通じて得られた刺激は、臨床家としての私を鍛え、視座を広げる大きな糧となりました。日常臨床で生じた疑問を学会の討論の中でアップデートし、そこで得た知見を再び臨床に還元する――その循環の中に身を置けたことは、私にとってかけがえのない経験です。

さらに、本書の刊行にあたり、運動と医学の出版社のスタッフの皆様には、企画から編集、制作に至るまで多大なご尽力をいただきました。細部にわたるご配慮と温かなご支援なくして、本書の完成はあり得ませんでした。

本書は、これまでの私自身の臨床の歩みをまとめた一つの到達点であり、同時に出発点でもあります。股関節疾患の評価と理学療法を深めることは、決して股関節という局所の問題にとどまらず、身体全体を理解する道へとつながるものです。本書が、臨床現場で股関節に向き合う理学療法士や医療従事者の方々にとって、新たな学びや臨床的発見の契機となり、そして何よりも患者さん一人ひとりの生活の質を高める一助となれば、著者としてこれ以上の喜びはありません。


さとう整形外科
赤羽根 良和

目次

第1章 股関節痛の治療概念

1 よく見受ける事例から学ぶ、治療概念の重要性

2 原因組織をみつけるための痛みのPrimaryとSecondaryの概念

3 拘縮と痛みの関係について

4 I・C・Aの拘縮概念

第2章 診療の流れ

1 実際の評価と治療の流れとは

2 画像の確認

3 問診

4 痛みの評価

5 機能評価

6 姿勢・動作の評価

第3章 可動域制限に対する評価と運動療法

1 可動域制限を改善するための基礎知識

2 可動域制限に対する評価と運動療法

第4章 疾患別の評価と運動療法

1 変形性股関節症(保存療法 

2 変形性股関節症(THA 

3 深殿部症候群(梨状筋症候群 

4 上殿皮神経障害

5 インピンジメント症候群(FAIを除く 

6 FAIおよび機能的FAI

7 腰神経叢障害

8 股関節痛を引き起こす神経枝の障害

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書籍情報

  • ISBN:9784904862834
  • ページ数:506頁
  • 書籍発行日:2026年4月
  • 電子版発売日:2026年4月10日
  • 判:B5変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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