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脊椎脊髄ジャーナル 39巻 4号(特大号)骨粗鬆症性脊柱障害の治療戦略―保存から手術,そしてその先へ

  • ページ数 : 306頁
  • 書籍発行日 : 2026年4月
  • 電子版発売日 : 2026年4月8日
¥7,040(税込)
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商品情報

内容

■特集
骨粗鬆症性脊柱障害の治療戦略―保存から手術,そしてその先へ

企画 松山幸弘,西田康太郎,中西一義 『脊椎脊髄ジャーナル』編集委員会

序文

特集にあたって


骨粗鬆性椎体骨折はアジア,とりわけ日本において頻度が高く大きな問題となっている.ひと言で椎体骨折といっても,単椎体の骨折から後壁損傷を伴うものや,複数の骨折による脊柱変形(後弯),さらには仙骨・骨盤輪骨折,DISH の合併など非常に幅が広い.多くの場合は保存的治療で治療するが,脊柱再建が必要となった場合,その骨脆弱性から脊椎外科に携わる者が非常に苦心している分野であり,関心も高い.近年私の知る限りでは,保存的治療から手術全般に至るまで網羅した書籍などはなく,今回企画をさせていただいた.特に,琉球大学整形外科の西田康太郎教授と日本大学整形外科の中西一義教授のご尽力で,最先端の治療を行っている先生方をご推薦いただいた.病態と診断では,高齢者脊椎手術における骨質評価の重要性を新ガイドラインの観点から大阪大学整形外科の古家雅之先生に解説いただいた.また,薬物療法も骨形成を主体としたテリパラチド,ロモソズマブの適応やデノスマブの長期使用結果を含めて解説いただき,さらには装具治療の効果についても市立青梅総合医療センター整形外科の加藤剛先生に解説いただいている.

今回の特大号での新しい取り組みは,多くの脊椎外科医が直面する骨粗鬆性椎体骨折をどのように扱っていくか,保存的治療,特に数多くある薬剤の中で何を優先し,そしてフォローのためにはどの薬剤を使用すべきで止めどきはいつなのか,また装具治療はどのようなタイプの装具がよいのかを提示していただいたことである.読者の皆様もお気づきだと思うが,リハビリテーションの重要性,特に背筋力強化とその具体的な方法についても論述いただいている.

特筆すべき点として,骨折タイプや骨癒合の状況,そしてDISH 合併の有無によって固定範囲の選択はどうすべきか,また椎体骨折の治療でよいのか,後弯変形矯正が必要かどうかなど,その適応と手術手技についてスペシャリストにそれぞれ論述いただいた.さらに増加する椎体骨折に対して多職種チーム医療の確立と地域連携が必要となることは明らかであるが,各地域での取り組みの実際を解説いただいた.椎体骨折の連鎖予防には,病診連携,病病連携,そして地方自治体を含めた多職種連携をいかにつくり継続的に運営するかが大きな課題であり,診療報酬,予算の問題も絡んでくる.したがって,椎体骨折予防が社会へ与える費用対効果をオールジャパンで明らかにしていく必要性があり,近々の課題である.

振り返ってみると,大変重厚な,そして読み応えのある特大号が完成したと思う.企画したわれわれとしても,読者の皆様には,ぜひワクワクしながら読んでいただければ幸いである.


浜松医科大学整形外科 松山幸弘

目次

第1章 序論

リアルワールドデータと経験から学ぶ骨粗鬆性脊椎障害の諸問題・・・西田康太郎

第2章 病態と診断

骨粗鬆症性脊柱障害(OVF・LSS・ASD)の病態と臨床・・・折田純久

骨粗鬆症性脊柱障害におけるサルコペニア・フレイルの病態と診断・・・橋爪 洋,他

椎体骨折の画像診断―形態評価から骨粗鬆症診療への接続・・・谷脇浩志,他

高齢者脊椎手術における骨質評価の重要性―新ガイドラインの観点から・・・古家雅之

第3章 薬物療法・保存療法

骨粗鬆症性脊柱障害の治療における薬物療法の最前線―ビスホスホネート,デノスマブ,テリパラチド,ロモソズマブ・・・尾野祐一,他

骨粗鬆症性椎体骨折の保存的治療・・・船山 徹

骨粗鬆症性椎体骨折に対する装具治療・・・加藤 剛,他

骨粗鬆症性脊柱変形に対する背筋力強化の重要性・・・本郷道生,他

第4章 種々の病態に対する手術の工夫

高齢者脊椎手術における術前評価と周術期管理・・・井上 玄

術前評価と術後合併症対策・・・若尾典充

骨粗鬆症性脊柱障害に対する手術治療の臨床成績と予後―エビデンスレビュー・・・飛田哲朗

MIS(低侵襲手術) vs. 従来手術の適応と成績

椎体骨折治療におけるBKPの適応と限界・・・戸川大輔

VBSとBKPの比較・・・中川幸洋

骨粗鬆症性椎体骨折(後壁骨折)に対するアンカーの工夫

Fenestrated screwの実際・・・上松正人,他

Cortical bone trajectoryの実際・・・武中章太

棘突起プレートの工夫・・・有住文博,他

骨粗鬆症性椎体骨折(後壁骨折)に対する前方支柱の再建

X—CORE2を用いた前方支柱再建(1)―低侵襲前方再建としての位置づけと手術の要点・・・石原昌幸

X—CORE2を用いた前方支柱再建(2)・・・檜山明彦

LLIF併用によるvery short fusion・・・福田健太郎

脊椎後弯に対するimpaction bone grafting(IBG)法を用いた脊柱再建術・・・上松正人,他

特殊症例

DISH関連脊椎骨折における固定術の進化―SEPS/DEPS法の有用性とバイオメカニクス・・・竹内拓海

骨粗鬆症性椎体骨折に伴う脊柱変形(後弯)合併例

 骨切り術の適応と実際・・・長谷川智彦

 PJK・PJFのリスク因子・・・大江 慎,他

 椎体ドミノ骨折と傍脊柱筋脂肪変性との関連・・・圓尾圭史,他

仙椎・骨盤輪脆弱性骨折

 仙骨骨折・脆弱性骨盤輪骨折に対する低侵襲手術―ハイブリッド手術室における経皮的transsacralスクリュー固定術・・・高江洲美香,他

 Spinopelvic fixation・・・伊藤康夫

 脆弱性骨盤輪骨折に対するINFIX法・・・笹川武史

骨粗鬆症性脊柱障害手術のサルベージ手術・・・大和 雄

第5章 骨セメント治療の現在

インプラント治療と骨セメント併用の最前線・・・木島和也

PMMA骨セメントの基礎特性と臨床的課題―改良技術と次世代材料の展望・・・戸川大輔

リン酸カルシウムセメントを用いた椎体形成術の発展・・・武政龍一

セメント漏出・神経障害・肺塞栓症などのリスクと予防策・・・上松正人,他

第6章 多職種連携

フレイル評価・栄養管理・リハビリテーション・・・新見昌央

骨粗鬆症性椎体骨折に対する転倒予防・運動療法・地域医療連携―地域在住中高年者の転倒関連疫学研究から考える・・・世木直喜,他

骨粗鬆症リエゾンサービス(OLS)を基盤とした脆弱性骨折後ケアにおける多職種連携の重要性・・・加藤俊久,他

椎体骨折地域連携パスの導入―急性期から在宅・地域へつなぐ骨粗鬆症性脊柱障害の包括的マネジメント・・・有馬秀幸,他

第7章 総括と将来への展望

総括と将来への展望・・・中西一義

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書籍情報

  • ISBN:9784013003904
  • ページ数:306頁
  • 書籍発行日:2026年4月
  • 電子版発売日:2026年4月8日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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