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- 眼科ケア2026年春季増刊 新・とことん眼科のべーシック
商品情報
内容
序文
編集にあたって
眼科診療において、「検査」は単なる作業ではありません。一つひとつの検査には意味、目的があり、そしてその先には必ず「患者さんの人生」があります。本書は、眼科の現場に立つ皆さんに向けて、「検査を覚えるための本」ではなく、「検査を通して患者さんを理解するための本」として企画しました。視力検査、眼圧測定、視野検査、眼底検査など、眼科では毎日たくさんの検査が行われています。なぜこの検査が必要なのか、医師から何を求められているのかを理解しているかどうかで、検査の質は大きく変わります。患者さんは、検査室に入るだけで少なからず緊張しています。「うまく見えなかったらどうしよう」「結果が悪かったらどうしよう」そんな不安を抱えながら、スタッフの言葉や態度を見ています。だからこそ、検査を行う皆さんには正確さだけでなく、思いやりと説明する力、そして検査を理解しているという自信が求められます。
ほんの一言の声掛け、検査前のひと工夫、結果を伝えるときの表情─それらが、患者さんの安心感や信頼につながります。
眼科の検査は、医師の診断を支える「基礎」であると同時に、患者さんと医療をつなぐ「架け橋」です。検査が正確でていねいであれば、診療はよりスムーズになり、医師の信頼もよりたしかなものになります。そして何より、患者さんが「ここで診てもらってよかった」と感じてくださいます。
本書は、検査の手順だけでなく、「なぜそうするのか」「どこに注意すべきか」「患者さんにはどう伝えるのか」を大切にしています。最初はわからないことだらけで当然です。完璧を目指す必要はありません。しかし、「検査の意味を考えながら行う」ことは、今日からでもできます。この一冊が、皆さんの眼科人生の土台となり、検査に自信を持ち、患者さんに寄り添える眼科スタッフへの第一歩となることを願っています。
松原 令
松原眼科クリニック 理事長
眼科医療は日進月歩で進化を続けていますが、その発展を確かなものにしているのは、日々の診療における「ベーシック」の積み重ねにほかなりません。疾患の理解と治療の選択、各種視機能検査の正確な実施と評価、眼鏡・コンタクトレンズに関する適切な知識と判断、さらにはロービジョンケアに至るまで、これらはいずれも患者さんのQOV(quality of vision:視覚の質)を大きく左右する重要な領域です。本書は、こうした眼科診療の基礎をあらためて体系的に整理し、臨床現場で確実に活かすことのできる実践的な一冊となることを目指して企画いたしました。
近年、検査機器の高度化や情報媒体の多様化により、断片的な知識を得る機会は増えました。しかしその一方で、基礎から応用へと一貫した流れの中で学ぶ機会は、必ずしも十分とは言えません。本書では、目的・方法・解釈という筋道をていねいに示しています。初学者にとっては理解を深める道標として、経験を重ねた方々にとっては日常診療を再確認する手引きとして役立つことを願っています。
とりわけ本書は、眼科に入職したばかりの医療スタッフを指導する立場の方々にとって、有用な教育ツールとなることを意識しています。新人スタッフが配属直後に本書を通読することで、業務の全体像を俯瞰し、自らの役割と責任を理解する基盤を築くことができるでしょう。また、指導の現場では共通テキストとして活用することで、到達目標の共有や知識の標準化にも寄与するはずです。基礎を確実に身につけることこそが、安全で質の高い医療の提供、ひいては患者さんの満足と信頼につながると信じています。
本書が、これからの眼科医療を担う人材育成の一助となり、日々の診療を支える実践的な指針となることを心より願っております。診療の傍らに置き、迷ったときの確認書として、また教育や振り返りの教材として、末永くご活用いただければ幸いです。
横峯弘隆
JA山口厚生連小郡第一総合病院眼科 認定視能訓練士
目次
【第1章 目の解剖】
【第2章 疾患】
■1 屈折異常
■2 弱視
■3 斜視
■4 角膜 ・結膜疾患
・1 結膜炎
・2 翼状片
■5 眼瞼疾患
・1 麦粒腫
・2 霰粒腫
・3 眼瞼下垂
・4 眼瞼内反症と睫毛内反症
・5 眼瞼けいれん
・6 睫毛乱生と睫毛重生
■6 角膜疾患
・1 角膜炎
・2 角膜潰瘍
・3 円錐角膜
・4 角膜ジストロフィ
■7 涙道疾患
・1 ドライアイ
・2 鼻涙管閉塞
・3 涙嚢炎
■8 白内障
■9 網膜疾患
・1 網膜剥離
・2 糖尿病網膜症
・3 加齢黄斑変性
・4 中心性漿液性脈絡網膜症
・5 黄斑円孔
・6 黄斑上膜
・7 網膜色素変性
・8 網膜静脈閉塞症
■10 ぶどう膜炎
■11 緑内障
■12 視神経炎 ・視神経症
■13 眼窩吹き抜け骨折
【3章 検査】
■1 視力 ・屈折検査
・1 視力検査
・2 屈折検査(オートレフラクトメータ)
・3 屈折検査(スポット(TM) ビジョンスクリーナー)
・4 検影法
■2 眼圧検査
・1 非接触眼圧計(ノンコンタクトトノメータ)
・2 手持ち眼圧計
・3 ゴールドマン圧平眼圧計
■3 視野検査
・1 静的視野検査(ハンフリー視野計)
・2 静的視野検査(アイモ視野計)
・3 動的視野検査(ゴールドマン視野計)
■4 眼底検査
・1 眼底写真撮影
・2 広角眼底写真撮影
■5 光干渉断層検査(OCT ・OCTA)
・1 眼底OCT
・2 前眼部OCT(CASIA2)
・3 OCTA
■6 蛍光眼底造影検査(FA ・IA)
■7 眼瞼 ・涙液 ・涙道の検査
・1 MRD ・挙筋機能の測定
・2 シルマー試験
・3 生体染色検査 ・涙液層破壊時間測定
・4 涙道通水検査
■8 角膜検査
・1 角膜内皮細胞検査(スペキュラマイクロスコープ)
・2 角膜形状解析検査(トポグラフィー)
■9 眼軸長検査
・1 光学式検査
・2 超音波式検査(Aモード)
・3 超音波式検査(Bモード)
■10 電気生理検査(網膜電図)
・1 視覚誘発反応測定装置(LE-4000)
・2 網膜電位計(RETeval(R))
■11 両眼視機能検査
・1 立体視検査(チトマスステレオテスト)
・2 立体視検査(TNOステレオテスト)
・3 網膜対応検査(バゴリーニ線条レンズ)
■12 眼位検査
・1 ヒルシュベルグ法
・2 クリムスキー法
・3 遮閉試験
■13 瞳孔検査
■14 眼球運動検査
・1 9方向眼位検査
・2 Hess赤緑試験
■15 色覚検査
・1 仮性同色表(石原式色覚検査表Ⅱ 国際版38表)
・2 色相配列検査(パネルD-15テスト)
・3 アノマロスコープ
【4章 点眼薬】
■1 点眼のしかた
■2 検査で使う点眼薬
・1 散瞳薬
・2 局所麻酔薬
・3 調節麻痺薬
■3 疾患の治療に使う点眼薬
・1 抗菌薬
・2 抗ウイルス薬
・3 非ステロイド性抗炎症薬
・4 抗アレルギー薬
・5 副腎皮質ステロイド薬
・6 ドライアイ治療薬
・7 緑内障点眼薬
【5章 眼鏡とコンタクトレンズ】
■1 眼鏡の基本知識と取り扱いかた
■2 眼鏡の種類
■3 コンタクトレンズの基本知識と取り扱いかた
■4 コンタクトレンズの種類
【6章 ロービジョンケア】
■1 外来での補助具選定 ・患者支援 ・家族 ・多職種連携のポイント
■2 医療と福祉の関わり(歩行訓練士の立場から)
【7章 接遇の基本知識】
・索引
・付録
おさらい〇×クイズ
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書籍情報
- ISBN:9784840490047
- ページ数:240頁
- 書籍発行日:2026年4月
- 電子版発売日:2026年4月28日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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