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- 前立腺肥大症の低侵襲手術 ―経尿道的前立腺吊り上げ術と経尿道的水蒸気治療―
商品情報
内容
2022年に本邦で保険承認された経尿道的前立腺吊り上げ術(UroLift)と経尿道的水蒸気治療(Rezum).これらMIST(低侵襲的外科治療)は有効性のみならず安全性と低侵襲性に重点を置いた新たな選択肢として注目を集めています.本書は,適切な症例選択から術前準備,手技の実際,術後管理までを具体的かつプラクティカルに解説.射精機能温存や日常への早期復帰を希望する若年患者から,合併症を有する高齢者まで,幅広い患者層に対応するための知識を網羅した,MIST実践のための必携書です.
序文
巻頭の言葉
前立腺肥大症に対する低侵襲治療の選択肢が広がる中,経尿道的前立腺吊り上げ術(UroLift)および経尿道的水蒸気治療(Rezum)は,従来の外科的治療と比較して低侵襲手術療法(minimally invasive surgical therapy:MIST)として注目を集めています.日本国内では,UroLiftは2022年4月に,Rezumは同年9月に保険適応となり開始されました.いずれの術式も,前立腺肥大症治療のパラダイムを転換し得る可能性を有しており,その適切な普及には体系的な知識と臨床経験の共有が不可欠です.
新規手術の導入開始には,単なる手技の習得にとどまらず,導入時の工夫,症例の選択基準,実際の術式のポイント,合併症への対応など,多岐にわたる新たな知識が必要です.本書は,こうした臨床現場で直面する実践的課題に応えることを目的として編纂されたものです.各術式に造詣の深い諸先生方にご執筆を仰ぎ,症例ごとに留意すべき点を,可能な限り具体的かつ実際の手術の流れに即して記載しました.特に手術手技を扱う各章では,同一術式に対する多角的な視点や工夫を比較できるよう配慮し,手技の幅を広げるため,第一線でご活躍の諸先生方に,それぞれの視点から解説を加えていただきました.
また,読者の皆さまがより具体的なイメージを持てるよう,多くの内視鏡写真を掲載し,術中の視野や操作のポイントを視覚的に理解できるよう努めました.さらに,症例によっては該当箇所に掲載されたQRコードをスマートフォンやタブレットで読み取ることで,実際の内視鏡動画を視聴できるようにしました.内視鏡画像と動画を組み合わせることで,手術手技をよりリアルなイメージで理解できるよう構成しました.
読者の皆さまには,本書を通じて擬似的に手術を体験しているかのように感じていただき,UroLiftおよびRezumの実践的理解と確実な習得に繋がれば幸いです.
この分野は今まさに発展途上であり,今後も技術的・臨床的進歩が期待されます.本書が日常診療の一助となり,ひいては前立腺肥大症患者に対するより良質な医療の提供に寄与することを願っています.
2026年4月
代表編者 四谷メディカルキューブ泌尿器科部長 阿 南 剛
目次
1.前立腺肥大症に対する新規低侵襲内視鏡手術 〈高橋 悟〉
2.UroLiftとRezumの海外からの治療成績 〈京田有樹〉
3.前立腺肥大症の現状とUroLiftとRezumの適正使用指針 〈大日方大亮〉
4.UroLift:機材,使用機器,手術前評価 〈加賀勘家〉
5.UroLift:初心者に推奨される症例の選択基準(前立腺体積・中葉肥大・膀胱内突出) 〈阿南 剛〉
6.UroLift:初執刀までの準備と心構え,手術説明(トラブル回避) 〈阿南 剛〉
7.UroLift手術法
1-a前立腺肥大症(体積30mL未満)に対するUroLift 〈阿南 剛〉
1-b前立腺肥大症(体積30mL未満)に対するUroLift 〈副田雄也〉
2-a前立腺肥大症(体積30〜50mL)に対するUroLift 〈阿南 剛〉
2-b前立腺肥大症(体積30〜50mL)に対するUroLift 〈藤島洋介〉
3-a前立腺肥大症(体積50mL以上)に対するUroLift 〈阿南 剛〉
3-b前立腺肥大症(体積50mL以上)に対するUroLift 〈工藤大輔〉
4-a前立腺肥大症(vertical urethra)に対するUroLift 〈阿南 剛〉
4-b前立腺肥大症(vertical urethra)に対するUroLift 〈南 秀朗〉
5前立腺肥大症(中葉肥大合併)に対するUroLift 〈阿南 剛〉
6-a前立腺肥大症(尿閉症例)に対するUroLift 〈阿南 剛〉
6-b前立腺肥大症(尿閉症例)に対するUroLift 〈松岡俊光〉
7-a前立腺肥大症(左右非対称肥大症例)に対するUroLift 〈阿南 剛〉
7-b前立腺肥大症(左右非対称肥大症例)に対するUroLift 〈牧野雄樹〉
8前立腺肥大症(再発症例)に対するUroLift 〈阿南 剛〉
8.UroLift術後尿道カテーテルフリーの工夫 〈南 秀朗〉
9.UroLiftの術後管理,合併症対策 〈藤島洋介〉
10.UroLiftにおける抗凝固薬・抗血小板薬の取り扱い方法 〈阿南 剛〉
11.UroLiftにおける麻酔方法の選択 〈阿南 剛〉
12.クリニックでの日帰りUroLift 〈副田雄也〉
13.Rezum:機材,使用機器 〈大日方大亮〉
14.Rezum:初心者に推奨される症例の選択基準 〈京田有樹〉
15.Rezum:初執刀までの準備と心構え,手術説明(トラブル回避) 〈森田 將〉
16.Rezum手術法
1-a前立腺肥大症(体積80mL未満)に対するRezum 〈芳賀一徳〉
1-b前立腺肥大症(体積80mL未満)に対するRezum 〈藤島洋介〉
2-a前立腺肥大症(体積80mL以上)に対するRezum 〈芳賀一徳〉
2-b前立腺肥大症(体積80mL以上)に対するRezum 〈松谷 亮,岩村大径〉
3-a前立腺肥大症(中葉肥大合併)に対するRezum 〈森田 將〉
3-b前立腺肥大症(中葉肥大合併)に対するRezum 〈杉田佳子〉
4-a前立腺肥大症(尿閉症例)に対するRezum 〈芳賀一徳〉
4-b前立腺肥大症(尿閉症例)に対するRezum 〈南 秀朗〉
17.Rezum術後管理,合併症対策 〈松谷 亮〉
18.Rezumにおける抗凝固薬・抗血小板薬の取り扱い方法 〈斎藤恵介〉
19.Rezumにおける麻酔方法の選択 〈斎藤恵介〉
20-a.クリニックでの日帰りRezum 〈斎藤恵介〉
20-b.クリニックでの日帰りRezum 〈杉田佳子〉
21.Bladder Healthを維持するための新規低侵襲内視鏡手術の役割 〈早稲田悠馬〉
22.UroLiftとRezumの将来展望 〈古田 昭〉
Column UroLift 〈Thomas J. Mueller(日本語訳:阿南 剛)〉
Column Rezum 〈Dean Elterman(日本語訳:芳賀一徳)〉
Column UroLiftのリフト本数は多い方が良い? 少ない方が良い? 〈阿南 剛〉
Column 日本のRezum治療回数―Less is moreは妥当か― 〈芳賀一徳〉
巻末の言葉 〈舛森直哉〉
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書籍情報
- ISBN:9784498064461
- ページ数:240頁
- 書籍発行日:2026年4月
- 電子版発売日:2026年5月12日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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