新生児・小児気管支鏡診療アトラス[WEB動画付]

  • ページ数 : 176頁
  • 書籍発行日 : 2026年4月
  • 電子版発売日 : 2026年5月29日
¥5,720(税込)
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商品情報

内容

近年、1.4mm径をはじめとする極細径軟性気管支鏡の開発により、新生児や低出生体重児においても安全に気道病変の評価ができるようになりました。本書は、年間1000件超の検査実績を持つ著者が、検査の基本手技から診断、治療までを体系的に解説した実践的アトラスです。静止画では伝わりにくい気道軟化症の虚脱や声帯の動き、嚥下機能などを、Web動画で確認でき、正常解剖はもちろん、先天性狭窄や血管腫、肉芽などの豊富な症例写真を掲載しています。また、検査前の準備、鎮静、看護師の役割といった現場のノウハウから、NPPVによる呼吸管理、レーザー焼灼やステント留置といった専門的治療までを網羅しました。「診断がつかないまま経過観察」から脱却し、適切な管理を行うための必携書。手技を学びたい若手医師から、ケアに関わるメディカルスタッフまで幅広く役立つ一冊です。

序文


「新生児・小児気管支鏡診療アトラス」発刊にあたって

新生児・小児領域において呼吸器疾患の占める割合は大きく、児の予後に大きな影響を与えることも少なくありません。こうした中で、直接的に気道を観察できる気管支鏡検査は診断のための有力な選択肢となっています。これまで、大きさの制約などから、新生児等に気管支鏡検査を行うことは困難な時代がありました。しかし、技術の進歩により、超低出生体重児でも検査可能な極細型気管支鏡が開発され、新生児・小児領域における気管支鏡検査の門戸が広がりました。先天性喘鳴と一括りにされていた病名も、舌根沈下、喉頭軟化症など、それぞれ異なる病態があることも明らかにされてきました。また呼吸管理の進歩などにより、診断に基づいた適切な管理を行えば、よりよい結果に導くことが可能となりました。対象となる気道病変も多様化し、先天異常、人工換気や感染に伴う病変など、さまざまな病態に対し気管支鏡検査は威力を発揮します。治療に関しても、喉頭軟化症に対するレーザー喉頭形成術、無気肺解除術など、気管支鏡で直接治療するものから、気管外ステント術など、気管支鏡検査が治療の一助を担うものもあります。本書では、新生児・小児領域における気管支鏡を用いた診療を、できるだけわかりやすくするため、主要な項目の動画が見られるようになっています。これから気管支鏡をはじめようとする医師だけでなく、すでに気管支鏡検査を行っている医師にとっても役立つものとなっています。また、気管支鏡検査中の看護のポイントなどもあり、気管支鏡検査に関わるすべての医療者に本書をご一読いただければ幸いです。

最後に、多くの要望に誠実に対応していただき、本書完成に導いてくださいました株式会社 金芳堂 西堀智子様、山下祐介様に深謝いたします。


2026年4月吉日

東京女子医科大学附属足立医療センター新生児科
長谷川久弥・山田洋輔

目次

第Ⅰ部 新生児・小児気管支鏡検査

1 細径軟性気管支鏡開発の歴史

 ⅰ 細径気管支鏡の開発

 ⅱ 細径気管支鏡安全性の検討

 

2 細径軟性気管支鏡の種類

 ⅰ 細径内視鏡の種類

 ⅱ 細径内視鏡の選択

 

3 正常気道アトラス

 ⅰ 正常気道アトラス

 ⅱ 正常気道ファイバー動画

 

4 気管支鏡検査前の準備

 

5 気管支鏡検査の実際

 ⅰ 非気管挿管児の検査

 ⅱ 気管挿管児の検査

 ⅲ 気管切開児の検査

 

6 気管支鏡検査中の看護

 ⅰ 検査準備

 ⅱ 検査前

 ⅲ 検査中

 ⅳ 検査後

 

7 気管支鏡検査の応用

 ⅰ 陽圧換気下の検査

 ⅱ 生理食塩水を用いた嚥下内視鏡検査

 ⅲ 色素を用いた嚥下内視鏡検査

 

8 細径気管支鏡の消毒

 ⅰ 細径内視鏡の消毒分類

 ⅱ 高水準消毒の手順

 ⅲ 用手高水準消毒の実際

 

9 気道病変の管理方法

 ⅰ 経鼻陽圧換気

 ⅱ 気管切開

 ⅲ 経鼻エアウェイ

 

第Ⅱ部 新生児・小児の気道病変

1 上気道病変

 ⅰ 鼻道狭窄

 ⅱ 鼻咽腔閉鎖不全

 ⅲ アデノイド・扁桃肥大

 ⅳ 軟口蓋過長

 ⅴ 舌根沈下

 ⅵ 扁平喉頭

 ⅶ 咽頭狭窄

 ⅷ 咽頭軟化症

 ⅸ 甲状舌管嚢胞

 ⅹ 喉頭蓋嚢胞

 ⅺ 喉頭軟化症

 ⅻ 喉頭裂

 xⅲ 喉頭蓋形成不全

 xⅳ 静脈性血管奇形(喉頭)

 xv 声帯麻痺

 xⅵ 声帯外転障害

 xⅶ 声門下狭窄(先天性)

 xⅷ 声門下血管腫

 

2 下気道病変

 ⅰ 気管狭窄(軟骨輪によるもの)

 ⅱ 気管狭窄(外部圧迫によるもの)

 ⅲ 気管狭窄(胸郭変形によるもの)

 ⅳ 気管支狭窄

 ⅴ 気管支閉鎖

 ⅵ 気管軟化症

 ⅶ 気管軟化症(食道閉鎖に伴うもの)

 ⅷ 気管支軟化症

 ⅸ 気管支分岐異常

 ⅹ 気管食道瘻

 

3 早産児の気道病変

 ⅰ 早産児の気道の特徴

 ⅱ 早産児の上気道病変

 ⅲ 早産児の下気道病変

 

4 呼吸管理の合併症としての気道病変

 ⅰ 喉頭鏡による喉頭損傷

 ⅱ 喉頭浮腫

 ⅲ 声門下嚢胞

 ⅳ 声門・声門下狭窄

 ⅴ 気管肉芽

 ⅵ 気管支肉芽

 ⅶ 壊死性気管炎

 ⅷ 気管・腕頭動脈瘻

 ⅸ 気管チューブの位置異常

 

5 急性呼吸器感染症

 ⅰ クループ症候群

 ⅱ 急性喉頭蓋炎

 

第Ⅲ部 気管支鏡による処置

1 気管支鏡を用いた気道病変に対する処置

 ⅰ 喉頭レーザー形成術

 ⅱ 気道肉芽レーザー焼灼術

 ⅲ 無気肺解除術

 ⅳ 気道異物摘除術

 ⅴ 気管支鏡下サーファクタント投与

 ⅵ 気管支鏡ガイド下気管挿管

 

2 気管支鏡が治療・検査の補助となる処置

 ⅰ 喉頭蓋吊り上げ術

 ⅱ 気管・気管支外ステント術

 ⅲ 大動脈前方固定術

 ⅳ 気管後方牽引術

 ⅴ 気管・気管支内ステント術

 ⅵ バルーンカテーテルを用いた処置

 ⅶ 機械的排痰補助による喀痰排出

 ⅷ 気道内圧断面積試験

 

第Ⅳ部 その他の気道観察方法

1 硬性気管支鏡検査

 ⅰ 機材の概要

 ⅱ 硬性鏡のメリットとデメリット

 

2 軟性気管支鏡検査(大阪母子方式)

 ⅰ 適応

 ⅱ 事前準備

 ⅲ 鎮静・麻酔

 ⅳ 検査手技

 ⅴ まとめ

 

3 ビデオ喉頭鏡検査

 ⅰ 主な機種と特徴

 ⅱ ビデオ喉頭鏡の利点

 ⅲ 合併症とリスク

 ⅳ 今後の展望

 

4 ディスポーザブル気管支鏡検査

 ⅰ 主な機種と特徴

 ⅱ ディスポーザブル気管支鏡の利点・制約

 ⅲ 今後の展望

 


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書籍情報

  • ISBN:9784765320979
  • ページ数:176頁
  • 書籍発行日:2026年4月
  • 電子版発売日:2026年5月29日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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