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- 明日からの診療が変わる!頭痛の診かた・治しかた
商品情報
内容
日々の外来で頻繁に出会う「頭痛」.患者は痛みを訴えるけれども,検査でははっきりとした異常が見つからない……そんなケースも少なくなく,「診断が難しい」と敬遠されがちな領域です.しかし,こうした様々な頭痛のタイプを見極め,適切な治療につなげることこそが,患者満足度の高い頭痛診療を実現するカギとなります.
本書では,頭痛診療の基礎知識から診断・治療,さらには他科との連携までを,頭痛のスペシャリストがわかりやすく解説.患者情報を効率よく引き出す問診・診察術に加え,記録の残し方やフォローのコツ,CGRP関連製剤などの新規治療薬についても詳しく紹介しました.さらに,多彩な症例を収録した第5章では,疾患の経過(clinical course)をわかりやすく図示することで,患者のライフステージを踏まえた治療戦略が自然にイメージできるように工夫しています.
頭痛診療の質を明日から一段引き上げたい,すべての医師におすすめの一冊です.
序文
序
このたびは本書をお手に取っていただき、誠にありがとうございます。近年、頭痛診療の分野では多くの新規治療が登場しており、そのなかで、本書が日常診療の一助となることを願い、執筆・編集を行いました。本書が少しでも皆さまのお役に立てば幸いです。
本書を作成するに至った経緯について、以下に述べさせていただきます。
2024年5月の日本神経学会学術大会において、講演の機会をいただきました。その際、2023年の米国神経学会学術大会にて、同世代で活躍されているChia-Chun Chiang先生が発表された内容も参考にしながら、片頭痛患者の「Patient Journey」に着目した講演を構成いたしました、国際頭痛学会などで得た知見も踏まえながら臨んだつもりでしたが、その後、私にとってはこれまで経験のなかったこととして、複数の編集者の方々から書籍出版のお声がけをいただくこととなりました。
本書ならではのオリジナリティについて熟考しました。その結果、2020年より私が責任者を務め、現在約15名の後輩が所属している慶應義塾大学医学部神経内科頭痛グループのメンバーと共に執筆することを選択いたしました。また、他診療科に関する分野については、日頃より慶應義塾大学病院の診療でお世話になっている先生方や、大学時代の同級生、あるいは同級生からご紹介いただいた先生方にご執筆をお願いしました。さらに、海外の視点も取り入れたいと考え、これまで慶應義塾大学医学部神経内科の特別招聘教授としてお招きしてきた、台湾のShih-Pin Chen先生、米国のTodd J. Schwedt先生にもご執筆をお願いしました。
若手による執筆が多い構成ではありますが、私自身も全項目に目を通し、内容に満足できるまで執筆者へ加筆・修正を依頼しました。またグループの後輩である関口耕史先生,石鎚啓先生,渡邊成美先生から助言を受けながら編集作業を進めてまいりました。その結果、一冊の書籍として十分にまとまった内容になったのではないかと感じております。一方で、私の力不足もあり、構想から出版までに約2年を要してしまいました。
初めての編集書籍ということもあり、私なりに強い思いを持って取り組み、各分担執筆者の先生方には多くのお願いをさせていただきました。それらに真摯に応えてくださった皆さまに、心より感謝申し上げます。本書は、まさにそのご尽力の賜物であり、一定の完成度に到達できたものと自負しております。 編集期間中には、ゲパントの一部が上市され、今後はCGRP関連抗体薬の点滴静注製剤やPACAP抗体の登場も控えています、可能な限り最新の知見を盛り込むよう努めましたが、不十分な点もあるかと思います。ぜひ読者諸氏の忌憚のないご批判・ご意見をいただけますと幸いです。
南山堂編集部の渋田さん、齊藤さん、増谷さんには、多大なるご尽力を賜りました。本書は、編集部の皆さまの支えなくしては完成し得なかったものです。また、これまで頭痛診療・研究においてご指導いただいた、慶應義塾大学医学部神経内科の鈴木則宏名誉教授,清水利彦先生,柴田護先生をはじめとする諸先輩方、留学中に研究のご指導をいただいたCenk Ayata教授,日本頭痛学会でお世話になっている多くの先生方に、深く感謝申し上げます。さらに、私に頭痛領域の責任者として自由な研究・教育・臨床活動の場を与えてくださり、重要な局面において的確なご指導を賜っている、慶應義塾大学医学部神経内科教授の中原仁先生にも、心より御礼申し上げます。そして最後に、日々の活動を陰ながら支えてくれている家族にも、この場を借りて感謝の意を表します。
2026年3月
慶應義塾大学医学部 神経内科 専任講師
滝沢翼
目次
1. 頭痛とは? ~知っておきたい頭痛の基礎知識~
①頭痛の疫学,有病率
②頭痛の診断基準
③頭痛のメカニズム
④頭痛の予兆,前兆
⑤頭痛の誘発因子
⑥頭痛の遺伝要因,遺伝子診断
2. 頭痛の診断・診察
①問診,病歴聴取
A 問診のコツ
B 問診票・PROMsの使用
C 頭痛ダイアリーの活用
②身体診察
③検査(画像検査以外)
④画像検査
A くも膜下出血(SAH)
B 脳動脈解離
C 脳静脈血栓症(CVT)
D 可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)
⑤診察の工夫
3. 頭痛の治療
①片頭痛の治療
A 急性期治療
B 予防療法(CGRP関連薬剤以外)
C 予防療法(CGRP関連抗体薬)
D CGRP受容体拮抗薬(ゲパント)
②緊張型頭痛の治療
A 急性期治療
B 予防療法
C 非薬物療法
③群発頭痛の治療
A 急性期治療
B 予防療法
C ニューロモデュレーション
④三叉神経痛の治療
A 診 断
B 治 療
⑤その他の治療法
A 漢方,鍼灸
B ニューロモデュレーション
C 認知行動療法
D ブロック治療
E サプリメント
F 理学療法
G 生活習慣の指導
⑥薬剤の使用過多による頭痛(MOH)の治療
⑦月経関連・妊娠・授乳中の治療
⑧小児・思春期の治療
A 小児・思春期の片頭痛
B 起立性調節障害(OD)
C 不登校・家族への対応
⑨高齢者の治療
4. 二次性頭痛・他診療科からみた頭痛
①二次性頭痛の鑑別
A 脳血管障害
B 外 傷
C 感染症
D その他
コラム:可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)
コラム:外傷後頭痛(PTH)
②他科疾患と頭痛の関連
A 眼科の観点から
B 耳鼻咽頭科の観点から
C 歯科・口腔外科の観点から
D 整形外科の観点から
E 産婦人科の観点から
F 精神科の観点から
5. Case study ~実際の診療の進めかた~
①片頭痛
②群発頭痛
③特殊な頭痛
A 片麻痺性片頭痛
B 新規発症持続性連日性頭痛(NDPH)
C 可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)
D 脳動脈解離による頭痛
④インドメタシン反応性頭痛
⑤精神科的アプローチが有効な頭痛
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書籍情報
- ISBN:9784525214814
- ページ数:206頁
- 書籍発行日:2026年6月
- 電子版発売日:2026年6月4日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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