脳神経内科学診療ノート

  • ページ数 : 616頁
  • 書籍発行日 : 2026年6月
  • 電子版発売日 : 2026年6月5日
¥8,250(税込)
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商品情報

内容

脳神経内科学を代表するプロフェッショナルが集結し,最新の知見および専攻医や初期研修医がマスターすべき内容をコンパクトに解説しました。
症候・疾患ごとに治療の要点を示すとともに,特に鑑別診断を重視。変性疾患,脱髄性疾患,神経・筋疾患等の古典的でオーソドックスな内容に加え,現在大きな関心を集めているCritical Care Neurologyの内容を融合。各領域の第一人者によるハイレベルかつ最新のエッセンスを掲載しています。

序文

監修者 序文

『脳神経内科学診療ノート』の刊行にあたり,監修者として謹んでご挨拶申し上げます。脳神経内科領域は,診断が難しく,治療法の乏しい疾患が多い分野と考えられていました。しかしながら,昨今では多くの疾患での分子レベルでの病態解明,診断技術の進歩,さまざまな新規治療法の登場により,近年めざましい発展を遂げている分野です。一方で,脳神経内科の臨床現場では依然として多様な神経症候を的確に捉え,迅速に鑑別診断へと導く高度な臨床能力が求められています。本書は,こうした日常診療の最前線に立つ医師が,必要な知識と考え方を即座に参照できる実践の書として企画されたものです。

編集は永山正雄先生(国際医療福祉大学),下畑享良先生(岐阜大学)とともに進め,脳神経内科診療の核心を簡潔に,かつ体系的にまとめることを目指しました。診断のプロセス,症候学の要点,疾患ごとの実践的アプローチなど,臨床で直ちに役立つ視点を重視し,若手からベテランまで幅広い層に活用いただける内容となっております。本書は,医学生や研修医,非専門医にとっては脳神経内科学への確かな導入となり,専門医にとっては日々の診療を支える信頼性の高い参照書として活用いただける内容です。脳神経内科は,患者の人生に深く寄り添う分野であり,また医師自身にも弛まぬ研鑽を求める学問領域でもあります。本書が読者の皆さまの日々の診療の質を高め,ひいては脳神経内科学のさらなる発展に寄与する一助となれば望外の喜びです。執筆・編集に携わられた諸先生方に深甚なる敬意を表するとともに,本書が広く臨床の場で活用されることを心より祈念いたしつつ,監修者としての序文を擱筆致します。


令和8年/2026年4月吉日

監修・編集
西山 和利
北里大学医学部脳神経内科学 主任教授



編者 序文

わが国の神経学(臨床神経学,脳神経内科学)とその医療は120年を超える長い歴史を有しており,さまざまな進歩,発展をもたらしました。その原動力となるものは最新の知見,経験知,プロフェッショナリズムの教育であり,わが国でも優れたテキスト,教育ツールが出版,創出されてきました。しかし欧米における進歩は著しく,わが国もそのプレゼンスを高められるように世界標準の優れたテキスト,教育ツールが求められています。

このような目的を達成するために本書で取り入れた新機軸は次のとおりです。

1) わが国の学界を代表する各領域の専門家の先生方に,最も専門とする領域をご執筆いただいたこと

2) 変性疾患,脱髄性疾患,神経筋疾患等の古典的,オーソドックスな脳神経内科(学)に加えて,国際的に大きな関心を集めているCritical Care Neurologyの内容を融合させたこと(例)遷延性意識障害,非痙攣性てんかん重積状態,脳血管障害,急性脳症,自己免疫性脳炎,医原性神経系合併症,ニューロモニタリング,脳死ほか

3) 神経症候,神経疾患の鑑別診断について独立した章を用意したこと

4) 的確なdecision making,治療に至るために総論を重視し,「脳神経内科の特徴と臨床の心構え」,「脳神経内科診療に必要な神経機能解剖のエッセンス」「神経所見の診かたと考え方」,「脳神経内科鑑別診断の進め方」の独立した章を用意したこと

5) 脳神経内科をローテーションする臨床研修医,専攻医がマスターするべき脳神経内科臨床の最新の要点をコンパクトにわかりやすく解説したこと

6) 豊富な図表に加え,項目によっては動画を収載しvisual neurologyを目指したこと

大変ご多忙の中,ご執筆戴いた先生方,日本医事新報社編集部各位に深く感謝申し上げるとともに,本書がわが国の神経学と医療の質の向上,国際的プレゼンスの向上に大きく資することを願って編集の序とします。


令和8年/2026年4月吉日

編者を代表して
永山 正雄
国際医療福祉大学大学院医学研究科脳神経内科学 教授

目次

第1章 脳神経内科(学)の特徴と臨床の心構え(永山正雄,下畑享良,西山和利)

第2章 脳神経内科診療に必要な神経機能解剖のエッセンス(天野隆弘)

第3章 神経所見の診方と考え方(福武敏夫)

第4章 脳神経内科鑑別診断の進め方(永山正雄)

第5章 神経症候の鑑別診断と治療

1.急性意識障害(永山正雄)

2.遷延性意識障害(永山正雄)

3.認知障害・高次脳機能障害(有竹 洵,長井 篤)

4.頭痛(丹羽 潔)

5.めまい・平衡障害および神経眼科症候(城倉 健)

6.感覚障害(星山栄成)

7.筋力低下・運動麻痺・運動失調(石黒太郎)

8.よく遭遇する発作・重積状態(けいれん性,非けいれん性)(十川純平,下竹昭寛,池田昭夫)

9.不随意運動(梶 龍兒)

10.精神症候(興奮と抑うつ)(鶴 多紀,村井俊哉)

11.頭蓋内圧亢進・脳浮腫・脳ヘルニア(梁 成勲)

第6章 神経疾患の鑑別診断と治療

1.虚血性脳血管障害(三村秀毅,井口保之)

2.出血性脳血管障害(塩見悠真,豊田一則)

3.特殊な原因による脳血管障害(後藤 淳)

4.急性脳症(川本未知)

5.認知症(和田健二)

6.Parkinson病および関連疾患

 1.Parkinson病(中西悦郎,高橋良輔)

 2.Parkinson病関連疾患(波田野 琢,佐光 亘)

7.脊髄小脳変性症・多系統萎縮症(森 泰子,下畑享良)

8.運動ニューロン疾患

 1.筋萎縮性側索硬化症(ALS)(漆谷 真,山川 勇)

 2.脊髄性筋萎縮症(田中章景)

9.中枢神経系感染症(中嶋秀人,原 誠)

10.中枢神経系脱髄性疾患

 1.多発性硬化症(北川 賢,中原 仁)

 2.視神経脊髄炎スペクトラム障害(飯田紘太郎,磯部紀子)

11.代謝性疾患(髙尾昌樹)

12.傍腫瘍性神経症候群

 1.傍腫瘍性脳炎(田中惠子)

 2.自己免疫性脳炎(木村暁夫)

 3.その他の傍腫瘍性神経症候群(竹内英之)

13.てんかんと類縁疾患(徳本健太郎,井上有史)

14.脊髄脊椎疾患─特に非外傷性spinal emergency(脊髄緊急症)に焦点を当てて(福武敏夫)

15.末梢神経障害

 1. Guillain-Barré症候群・Fisher症候群(山岸裕子,楠 進)

 2.慢性炎症性脱髄性多発根ニューロパチー(水地智基,桑原 聡)

 3.その他の末梢神経障害(三澤園子)

16.自律神経不全症(朝比奈正人)

17.神経筋接合部疾患(村井弘之)

18.筋炎・ミオパチー(平 賢一郎,東原真奈)

19.横紋筋融解症,ミオグロビン尿症(杉江和馬)

20.悪性症候群,セロトニン症候群(永山正雄)

21.内科疾患に伴う神経障害(野川 茂)

22.医原性神経系合併症(鈴木重明)

第7章 脳神経内科診療に必要な評価と管理

1.ニューロモニタリング(藤本佳久)

2.画像診断(土屋一洋)

3.電気生理学的検査(東原真奈,園生雅弘)

4.脳脊髄液検査(松原崇一朗)

5.アフェレシス(中根俊成)

6.体温管理療法(伊原慎吾,櫻井 淳)

7.脳神経内科とリハビリテーション(丸川 章,和泉唯信)

8.DNR(DNAR),脳死と倫理

 1.DNR(DNAR)(寺岡 慧,永山正雄)

 2.脳死(寺岡 慧,永山正雄)

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書籍情報

  • ISBN:9784784921003
  • ページ数:616頁
  • 書籍発行日:2026年6月
  • 電子版発売日:2026年6月5日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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