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- 子どものリハビリテーション実践ハンドブック 考え方がわかる・技術が身につく・明日から活かせる
商品情報
内容
子どものリハがわからない&はじめたい人、必読の実践書
子どものリハビリテーションに携わるすべての人が、安心して学びを深められるように編まれたハンドブックです。臨床に向かう姿勢から、子どものみかた・かかわりかた、触れ方、姿勢と動作、呼吸、遊び、コミュニケーション、食事支援、医療的ケア児のリスクマネジメントまで、支援に欠かせない視点をわかりやすい流れで整理しています。
技術マニュアルとチェックリストがついており、「どこを見て」「どう判断し」「どう支援につなげるか」を、自然に身につけることができるのも特長です。現場で書き込みながら“自分のマニュアル”としてブラッシュアップしていくことができます。
幅広い子どもの支援に活用できる、これまでにない一冊です。
序文
はじめに
~小さな変化,大きな喜び,子どもたちの笑顔~
自分の「子どものリハビリテーションの実践」を振り返ると,小児をみる理学療法士になるために必死に頑張ってきました.講習会や勉強会を見つけては頻繁に通い,職場では経験豊富な先輩から手技を手とり足とり教えてもらいました.毎日多くのケースに関わるなかで知識や技術を蓄積してきました.長い年月をかけて得た経験は,私の何よりの誇りです.
あるとき,子どものリハビリテーションをこれから始めるというセラピストから,こんな相談を受けました.「身近に子どもがいないため,どのように関わったらよいのかわからない,赤ちゃんを抱っこしたこともないし,とても不安で焦っています」と.近年,子どものリハビリテーションは,小児専門病院や療育施設だけではなく,子どもの自宅,学校,デイサービスなど,さまざまな場所で行われるようになりました.きっと同じような気持ちを持っている方も少なくないと思います.
そのとき,私は改めて気づきました.子どものリハビリテーションを,より多くの方が実践できるようになるためには,臨床の中で培われた基礎的な知識や技術を,これまで以上にわかりやすく伝えていくことが必要だということです.料理に例えるなら,まずは材料をそろえ,基本のレシピを理解することから始まります.慣れてくれば,味付けを変えたり,具材を工夫したりして,自分らしい一品に仕上げられるようになります.特別な道具や職人技が必要なのではなく,誰もが身につけられる「土台」が整っていれば,初めて子どもと関わるときでも,安心して一歩を踏み出せます.まずは基本をつかむことが,子どもの支援を無理なく始められる最初の手がかりになると感じています.
新型コロナウイルスが世界を覆い,私たちの生活を一変させたあのとき,誰もが先の見えない不安に揺れていました.子どもたちが十分にリハビリテーションを受けられない状況を目の当たりにし,今後の支援のあり方を改めて考えさせられました.そんな中,同じ思いを持った仲間たちと共に,小児リハビリテーションの学び方や連携に関する研究を始めました.本書は,その取り組みの成果をもとに,現場での経験を加えながらまとめたものです.経験の浅い方でも,この本を手がかりに,子どもたちの成長を支えられるよう,臨床で必要となる基礎をやさしくまとめました.
また,本書は,『はじめよう! おうちでできる 子どものリハビリテーション&やさしいケア』(三輪書店,2019)の姉妹書として位置づけられます.前書を踏まえつつ,より幅広い子どもを想定し,臨床現場で求められる視点と方法を体系的に整理しました.経験豊富な先輩から学ぶようなイメージで,支援の考え方や関わり方を見える化・言語化し,初めての方でも理解がしやすいように工夫しています.
第3章と第4章には「技術マニュアル」と「チェックリスト」を収録しました.リハビリテーションの流れに沿って構成しており,実践と振り返りを通して学びを深められる内容です.ぜひ,ハンドブックとして現場で活用していただけたら,執筆者一同,望外の喜びです.
前書に引き続き,企画当初からずっと応援してくださった三輪書店の青山智社長,執筆や編集作業に慣れない私たちを懇切丁寧にサポートしていただいた編集室の野沢聡さん,中谷尚子さんに厚く御礼申し上げます.
「子どものリハビリテーションは,決して難しいことではありません.この本が,あなたの不安を少しでも軽くし,子どもたちと笑顔で向き合えるきっかけとなれば幸いです.
日々の中で見つけたほんの小さな変化が,大きな喜びへとつながり,やがて子どもの笑顔を生み出していきます.
その積み重ねこそが,子どもたちの成長を支える力になります.今日もまた,あなたの温かい手が,その笑顔のそばにありますように.そして,明日も小さな変化を見つけ,子どもたちと喜びを分かち合えますように.」
2026年春
編者を代表して
長島史明
目次
第❶章 子どもと関わるためのいとぐち
小児リハビリテーション実践自立への4ステップとターニングポイント
1 子どもと関わるいとぐちはお母さん(保護者)との何気ないやりとりから
2 小児リハビリテーション実践自立への4ステップ
3 自立への指導・教育のカギとなる大事なタイミングと要素
子どもと向き合うためのリハビリテーションの考え方と学び方
1 子どものリハビリテーションにおける思考プロセス(臨床推論)
2 子どものリハビリテーションの学び方
3 経験学習の考え方と活用
4 会話と対話
5 OJTのすすめ
6 新人の声と先輩からのアドバイス
7 まとめ
column 子どもと関わるときに大切にしたいこと
第❷章 子どもの理解と支援の基礎知識
1. 子どもとリハビリテーション
子どもの障がい
1 子どもの障がい
2 子どもの疾患
3 さまざまな場での支援
医療的ケア児
1 医療的ケア児とは
2 医療的ケア児の支援
3 医療的ケアの新判定スコア
発達障害児
1 発達障害とは
2 自閉スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder:ASD)
3 注意欠如・多動症(Attention-deficit/hyperactivity disorder:ADHD)
4 学習障害(Learning Disabilities:LD)
5 発達性協調運動症(Developmental Coordination Disorder:DCD)
2. 子どものみかた(アセスメント)
考え方
1 はじめに
2 子どもの年齢
3 子どもの疾患や障害
4 子どもの評価の実際
子どものからだ
1 健康状態を把握する視点
2 動きを支援する視点
3 子どものからだの評価の実際
子どものこころ(手の機能と感情・知覚・認知)
1 上肢・手の機能のみかた
2 感情・知覚・認知のみかた
3 その他アセスメントのポイント
子どものことば
1 ことばの前の土台の評価
2 ことばの理解
3 話しことばの評価
4 発音(構音)の曖昧さ
5 子どものことばの評価の実際
子どもの食事
1 子どもの摂食支援に大切なこと
2 子どもの食事の評価の実際
3. 子どもとの関わり方
子どもとの関わり方(発達特性のある子どもへの理解と対応)
1 子どもとの関わり方,遊び方
4. 家族との関わり方
家族との関わり方
1 子どもと家族に初めて会うとき
2 子どもと家族のおかれている状況
3 支援者としての内省~自分との向き合い~
4 家族の物語や社会関係の理解
5. 子どもと家族を支える社会資源
子どもと家族を支える社会資源
1 子どもの育ちを支える制度や法律の直近の歴史
2 医療的ケア児及びその家族に対する支援に関する法律
3 子どもと家族を支える新しい社会資源の考え方
column 評価を“支援につなげる”ために
第❸章 子どもを支えるための実践技術
1. 子どもへの触れ方
触り方・動かし方
1 触り方の考え方とアセスメント
2 触り方の具体的な方法
3 動かし方の考え方とアセスメント
4 動かし方の具体的な方法
触り方・動かし方 技術マニュアル
触り方・動かし方 チェックリスト
抱っこ
1 考え方とアセスメント
2 具体的な方法
抱っこ 技術マニュアル
抱っこ チェックリスト
2. 姿勢と動作の促し方
考え方
1 はじめに
2 姿勢のとり方,運動・動作の促し方の思考プロセス
3 発達の目安と過程
臥位からのアプローチ
1 考え方とアセスメント
2 具体的な方法
臥位からのアプローチ 技術マニュアル
臥位からのアプローチ チェックリスト
座位からのアプローチ
1 考え方とアセスメント
2 具体的な方法
座位からのアプローチ 技術マニュアル
座位からのアプローチ チェックリスト
立位からのアプローチ
1 考え方とアセスメント
2 発達の目安と過程
3 子どもの発達段階や疾患特性への対応
4 具体的な方法
立位からのアプローチ 技術マニュアル
立位からのアプローチ チェックリスト
3. 呼吸リハビリテーション
呼吸リハビリテーション
1 考え方とアセスメント
2 具体的な方法
呼吸リハビリテーション 技術マニュアル
呼吸リハビリテーション チェックリスト
4. 手の使い方
手指操作
1 考え方とアセスメント
2 具体的な方法
手指操作 技術マニュアル
手指操作 チェックリスト
道具操作
1 考え方とアセスメント
2 具体的な方法
道具操作 技術マニュアル
道具操作 チェックリスト
5. 遊び
遊びの考え方とアセスメント
1 遊びの考え方とアセスメントの理論
2 ケーススタディ
遊びと関わり方の実践
1 感覚運動期
2 感覚運動期の遊び
3 前操作期
4 前操作期の遊び
5 具体的操作
6 具体的操作期の遊び
7 形式的操作期
遊びと関わり方の実践 技術マニュアル
遊びと関わり方の実践 チェックリスト
6. コミュニケーション
コミュニケーション
1 「関係性づくり」から始まるコミュニケーションのリハビリテーション
2 言語コミュニケーションのリハビリテーション
コミュニケーション 技術マニュアル
コミュニケーション チェックリスト
7. 食事の支援
食事の支援
1 食事支援の実際
2 KTBC小児版を用いた食事支援
食事の支援 技術マニュアル
食事の支援 チェックリスト
column 子どもと補装具・福祉用具
第❹章 医療的ケアのある子どもを安全に支援する
知識と技術
1. 医療的ケアとリハビリテーション
医療的ケアとリハビリテーション
1 考え方とアセスメント
2 呼吸に関わるケア
3 栄養や排泄に関わるケア
4 てんかんに関わるケア(筋緊張のコントロールを含む)
2. 全身状態の把握とリスクマネジメント
考え方
医療的ケアのある子どものリハビリテーションを安全に行うために
バイタルサイン
1 バイタルサイン測定時の注意点
2 バイタルサインのアセスメント
バイタルサイン 技術マニュアル
バイタルサイン チェックリスト
フィジカルアセスメント
1 自信を持って異常を判断するために
2 子どものフィジカルイグザミネーションとフィジカルアセスメント
3 子どものフィジカルアセスメントの実践
4 PATを用いた緊急時の対応
フィジカルアセスメント 技術マニュアル
フィジカルアセスメント チェックリスト
column 報告・連絡・相談
急変時・緊急時の対応
1 備えあれば憂いなし
2 急変時・緊急時の対応策
急変時・緊急時の対応 技術マニュアル
急変時・緊急時の対応 チェックリスト
付表 バイタルサインの評価と重症度判断
子どものリハビリテーションをはじめる方へ
おわりに
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書籍情報
- ISBN:9784895908702
- ページ数:284頁
- 書籍発行日:2026年5月
- 電子版発売日:2026年6月5日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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