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- やさしくわかる! 術中脳波モニタリング
商品情報
内容
BIS値だけではなく,脳波波形を観察することで,より安全な麻酔管理ができるようになる.
難しそうな脳波モニタリングの極意を,やさしく解説した1冊.
序文
はじめに
「やさしくわかる!」シリーズの第2弾として、本書『やさしくわかる!術中脳波モニタリング』をお届けできることを、大変嬉しく思う。本書の執筆にあたり、私がこれまで麻酔科医として臨床現場で経験してきたこと、そして教育や研修を通じて学んだ知識を、できるだけシンプルでわかりやすく伝えたいという思いで、讃岐塾を再開講した。
術中脳波モニタリング(intraoperative EEG monitoring)により、全身麻酔中の患者の脳機能をリアルタイムに把握し、これを活用することで麻酔の質や安全につながると期待されている。しかし、精緻な活用には専門的な知識を要するため、術中脳波モニタリングは敬遠されてきたのが実情である。実際にはBISモニターのBIS値のみを参考にした麻酔管理が行われている例が多いが、脳波モニタリングは決して“ 数値ありき”ではない。もちろん、脳波を数値化して客観的に評価することは大切だが、その背景には個々の患者さんの状態や外科手術の種類、投与している麻酔薬の種類や量など、複雑に絡み合う要素が多く存在する。数値に振り回されるのではなく、患者さんの全身状態をしっかりと観察しながら、脳波波形を読み、全身麻酔管理中の脳機能を把握する一つの手がかりとして使っていただきたい――本書では、そうした臨床的な視点を大切に構成した。
そこで、本書では「やさしくわかる!」というコンセプトのもと、術中脳波モニタリングを実際の臨床に役立てる観点から、基礎をほぼ体系的に学べる内容とした。難解な専門用語をできるだけ避け、図やイラストなどを用いて視覚的に理解を深めやすい構成としている。また、具体的な臨床例や場面を取り上げることで、実際の現場での活用イメージをつかんでいただきたいと考えている。
本書は、これから術中脳波モニタリングを学びたいと考える研修医や後期研修医などの初学者を対象としている。しかしながら、すでに臨床で脳波モニタリングを経験している方にとっても、知識の整理や新しい視点を得るための助けとなると思われる。また、看護師や臨床工学技士など、麻酔チームの一員として脳波モニタリングに関わる医療従事者にも役立つ内容である。
麻酔科医として、患者さんの安全を第一に考える日々の中で、脳波モニタリングは非常に重要なツールである。その重要性を多くの方に伝え、実践で役立ててもらうことが本書のねらいだ。本書が、読者の皆さまにとって術中脳波モニタリングのはじめの一歩となり、臨床現場での自信と安心につながることを心から願っている。
広島にて
讃岐美智義
目次
1章 BIS神話の崩壊
BISモニター
BIS神話の崩壊
麻酔薬を投与すると脳波はどうなるのか
2章 全身麻酔のモニタリングと脳波の立ち位置
全身麻酔の3要素
鎮痛と鎮静をあわせるとどうなるか
術中脳波モニターの現在の立ち位置
術中覚醒はいつ起きるのか
3章 全身麻酔中の脳波をはじめからていねいに
脳波とは
脳波速度による波形の分類
全身麻酔をすると脳波はどうなるか
4章 日本で使える処理脳波モニター
処理脳波モニター
各種指標値
センサーは、どこに装着する?
5章 各種麻酔薬と脳波
脳波により効果がわかる麻酔薬は何か
麻酔薬別の脳波・DSA
麻酔深度の調節法
麻酔深度モニターでの異常値の対応
術中覚醒・深麻酔とアウトカム
6章 術中脳波モニタリングの実践
術中脳波モニタリングの実際
麻酔導入前~準備と基準波形の確認~
麻酔導入時~意識消失過程のモニタリング~
麻酔維持中~適切な麻酔深度の評価と調節~
麻酔覚醒時~安全な覚醒の確認~
7章 小児と高齢者の術中脳波モニタリング
小児の脳波発達と年齢別特徴
麻酔薬ごとの小児の脳波波形の要点
術中脳波モニター指標と小児・高齢者への適応
小児と高齢者における術中モニター活用の限界
8章 エピローグ
脳波で鎮痛はモニターできるのか?
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書籍情報
- ISBN:9784059890195
- ページ数:124頁
- 書籍発行日:2026年1月
- 電子版発売日:2026年6月20日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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