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別冊「医学のあゆみ」 医師の働き方改革――現場でどう実装されているのか,理念と医療現場のリアル

  • ページ数 : 120頁
  • 書籍発行日 : 2026年6月
  • 電子版発売日 : 2026年6月30日
¥5,720(税込)
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商品情報

内容

持続可能な医療体制の維持に向けて,「働き方改革」に挑む.

●医師の時間外労働上限規制が2024年4月に施行された.
●健康的な労働環境を整備することは,医療の質と安全,持続可能な医療体制を維持するうえで重要であることは論を待たないが,教育・研究・診療の3つの使命を担う医学部・大学病院には多くの課題を残すこととなり,正解はいまだ見出せていない.
●本書では,当直・オンコール体制,兼業・外勤,学会・研修会への参加と自己研鑽支援,研修医制度・専門医制度への影響など,エキスパートたちが先進的な取り組みをリアルに紹介する.

序文

はじめに


2024年4月より医師の時間外労働の上限規制(医師の働き方改革)が施行されました.医師が健康に働き続けることのできる環境を整備することは,医師本人にとってはもとより,患者・国民に対して提供される医療の質・安全を確保すると同時に,持続可能な医療提供体制を維持していくうえで重要であることは論を俟ちません.しかし,国民の健康と福祉を担う医療者を育成する全国の医学部・大学病院が,これら人材の教育に加え,未来の種蒔きたる研究を強力に推進しつつ,診療体制のいっそうの充実を図る使命を全うするには多くの課題があります.課題先進国たるわが国において,これらの課題に,如何に筋道をつけ,安心安全な社会の幸福を実現していけるのかについては,正解を見出せている状況にはありません.

しかし,そのなかにあってコロナ禍という試練が浮かび上がらせた日本の医療の強靱さと脆弱さなどを一例として,何を残すべきか,次代に引き継ぐべき考え方は何であるのかを振り返り,弱さを強みに変えていく議論を起こすことで,より良い方向性を見出していくことができたと思います.それは,わが国の医療の将来を左右する国民的議論でもあります.

医師の働き方改革が始まって見えてきた課題が,全国医学部長病院長会議(AJMC)が行った医師の働き方改革に関するアンケート調査に見てとれます.前回に比べてA水準は2.8%増加していたという結果や,令和6年4月時点と今回の調査結果を比較すると,週平均総労働時間が60時間以上の医師の割合は22.4%から24.7%に2.3%増加していたという結果から,まだまだ課題が多く残っているのが現状です.

これらの多くの課題に関して,大学が本来あるべき姿を取り戻していくために,さらに何を進めていくべきか,さまざまな問題に対して,現状を踏まえた先進的な取り組みを中心に各病院のエキスパートから論説していただきます.

読者の皆様方の一助となれば幸いです.


相良博典
昭和医科大学病院 病院長

目次

1.働き方改革の現状と課題─全国医学部長病院長会議のアンケート結果から

2.医師の働き方改革前後の取り組み─勤務環境改善のピットフォール

3.時間管理の導入

4.変形労働時間制と裁量労働制の仕組みと違い

5.医師の働き方改革における宿日直許可取得の意味とは

6.オンコール体制の現状と課題

7.兼業(外勤)先の取り扱い

8.臨床研修医の勤務体制の見直しの是非

9.病院全体で推進するタスクシフト・タスクシェア

10.追加的健康確保措置への対応

11.医師の働き方改革における自己研鑽支援の現状と今後の展望─専門職としての継続教育の位置づけと国際比較からの示唆

12.医師の有給休暇の取り扱い

13.ダイバーシティ・エクイティ・インクルージョン(DEI)の推進と課題

14.学外での学会,講演会,研修会等への参加の取り扱い

15.労働時間数の把握と時間外労働規制区分の管理体制

16.特定機能病院における研究・卒前卒後教育・臨床の課題─医師の働き方改革の実装段階で考えるべきこと

17.地域医療構想と医師の働き方改革─2040年に向けて

18.専門医制度への影響と課題

19.医師業務体制の本来のあるべき姿とは─働き方改革の本質を問う

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書籍情報

  • ISBN:9784006527509
  • ページ数:120頁
  • 書籍発行日:2026年6月
  • 電子版発売日:2026年6月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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