CTGモニタリングテキスト 第3版

  • ページ数 : 232頁
  • 書籍発行日 : 2061年10月
  • 電子版発売日 : 2026年7月7日
¥4,400(税込)
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商品情報

内容

これが基本、これが応用、これがすべて。周産期医療に携わるすべての医療従事者必携!

序文

序文


「CTGモニタリングテキスト」は,分娩監視装置から得られる胎児心拍数陣痛図の理解を深めるために,東京医学社の月刊誌である「周産期医学」と日本母体胎児医学会の共同企画による「CTGテキストブック2012」をもとに,2013年1月に初版が発行されました。当時より,本書は多くの産科医療従事者の皆様に受け入れられ,2018年3月には改訂版が上梓されております。

昨今,各種学会から診療ガイドラインが作成され,医療の質の向上やリスク管理によって,安心・安全な医療の実践に貢献していることに異論はありません。しかし,あくまでガイドラインは実地臨床を行うための行動や判断の方向性を示す指針や,基準となるルールと許容範囲を示すことを目的としています。

一方,テキストブックは,特定の科目や分野の知識・理論を体系的にまとめた,学習・教育のために作成された書籍であり,対象とする領域の知識を網羅し,知識を効率的に習得するための「お手本となる学習用書籍」といえます。

ある一つの学問には,先人による発想や発見をはじめ,それに基づいた研究があり,その歴史には人の信念と努力があります。これは,周産期医学の領域においても然りです。Traubeによる胎児心拍の聴診に端を発した胎児モニタリングは,1950年代のEdwardHon先生による分娩監視装置の開発,さらには我が国の前田一雄先生や竹内康人先生による自己相関技術をはじめとした医工学の研究開発により飛躍的に進歩し,現在の周産期システムが構築されました。本書においては,分娩監視装置を通して得られる情報を実地臨床の場で最大限に活かすために,分娩監視装置とは何か,何が得られるのか,得られた情報が母体と胎児の生理現象の何を反映しているのか,母児の予後を向上させるためにどのようなアクションが必要なのかを,教科書としての立場から広く深く,そしてわかりやすく解説しています。さらに今回改訂の第3版では,最新の知見や,本文の理解を深めるための知識を“ コラム” として本文に加えています。

本書が,産科医師をはじめ,周産期医療に関わる小児科医師や助産師の皆様の臨床・教育・研究の基本ツールとしてご活用いただけますことを祈念しております。


2026年3月

「日本母体胎児医学会」理事長
関谷隆夫

目次

総 論

1.CTGの意義とその見方

はじめに

なぜ,胎児心拍数なのか?

CTG

分娩時のCTGの目的

妊娠中のCTGの目的

CTGの見方

CTGから胎児の状態をどう判断しどう行動するか

低酸素・アシドーシス以外にCTGからわかること

おわりに

2.CTGの原理

はじめに

胎児心拍とその観測手法

超音波ドプラ法で得られる胎児信号の概要

胎児心拍数を求める方法

ドプラ胎児信号に特有な心拍数測定方法

ドプラ探触子の装着方法

陣痛とその観測手法

外測法陣痛計測の動作原理

外測陣痛計の使用手順

胎児監視業務における品質管理

胎児心拍数図の品位の見分け方

信号それ自身,また自己相関法それ自身の特性に関する注意事項

外測陣痛計測の品質管理

最近の技術進歩,技術展開,また社会的状況の推移

原理の背景にある技術とその歴史,動向

基礎編

3.胎児心拍数モニタリングと周産期予後:歴史的経過

はじめに

胎児心拍数モニタリング以前の胎児健康管理

胎児心拍数モニタリングの誕生と臨床応用

胎児心拍数変化の生理学的研究

分娩開始前(antepartum)胎児へのCTG使用

CTGと脳性麻痺

おわりに

4.心拍数パターン分類の歴史的考察

はじめに

胎児健康度モニタリングの起源

臨床現場での普及と期待

「CTG受難期」:エビデンスの再検証

用語の標準化とガイドラインの整備

2008年以降の臨床エビデンス

現在の課題と展望

まとめ

5.異常胎児心拍数波形の病態解明に寄与した実験周産期医学の歴史

はじめに

主な実験の流れ

おわりに

6.胎児心拍数波形判定基準に関する我が国と海外との比較

CTGモニタリングガイドライン(日本産科婦人科学会)

ACOG/NICHD(American College of Obstetricians and Gynecologists/ National Institute of Child Health and Human Development)(米国産科婦人科学会/国立小児保健・人間発達研究所)

NICE(National Institute for Health and Care Excellence)(英国国立医療技術評価機構

FIGO(International Federation of Gynecology and Obstetrics)(国際産婦人科連合)

RANZCOG(Royal Australian and New Zealand College of Obstetricians and Gynaecologists)(オーストラリア・ニュージーランド産婦人科学会)

SOGC(Society of Obstetricians and Gynaecologists of Canada)(カナダ産婦人科学会)

ガイドラインの枠組みと最終分類

我が国の5段階分類に関するエビデンス

5段階分類と3段階分類との比較

まとめ

7.胎児心拍数の調整メカニズム

はじめに

ヒトにおける循環調節

基線細変動

心臓の発生と在胎週数による変化

その他の因子(睡眠サイクル,性差)

おわりに

8.胎児心拍数細変動の重要性

はじめに

variabilityの制御機構

variabilityに影響を与えるもの

variability判読:低酸素との関連

おわりに

9.頻脈,徐脈,一過性頻脈,一過性徐脈とその発生のメカニズム

はじめに

基線の変化

胎児心拍数一過性変動(periodic or episodic change of FHR)

おわりに

10.sinusoidal pattern,checkmark pattern,overshoot,wandering baselineとその発生のメカニズム

はじめに

サイヌソイダルパターン(sinusoidal pattern)

チェックマークパターン(checkmark pattern)

オーバーシュート(overshoot)

ワンダリングベースライン(wandering baseline)

おわりに

11.胎児心拍数波形と胎児の状態の関係

胎児心拍数波形のパターン認識

低酸素の病因と胎児酸素化の予備能との関係

コラム① 分娩時になぜ血液ガス測定が必要なのか

はじめに

制度と責任の観点から

血液ガスの基本と読む技術

CTG所見と照合してみえる世界

まとめ

コラム② 胎児心拍数波形と胎児の状態の関係(胎児睡眠サイクルとの関係)

はじめに

胎児睡眠サイクル

胎児心拍数波形と胎児睡眠サイクル

おわりに

12.子宮収縮の評価法

はじめに

子宮収縮の評価項目

子宮収縮の異常

子宮筋電図:新たな子宮収縮の評価法の可能性

おわりに

コラム③ 胎児酸素飽和度モニタリング

機器の概要

臨床成績

おわりに

コラム④ 腹壁誘導胎児心電図の必要性と今後の展開

周産期の課題と新たな潮流

分娩監視装置の限界

高精度胎児モニタリングとしての胎児心電図の可能性

実践編

13.心拍数波形の定義

はじめに

胎児心拍数図波形の定義

14.心拍数波形のレベル分類に基づく分娩時胎児管理指針

はじめに

胎児心拍数波形の分類に基づく分娩時胎児管理の指針(平成22年10月)

胎児心拍数陣痛図判読の実際

おわりに

15.胎児評価法としてのNSTとCST

はじめに

NSTの生理学的背景

NSTの適応

NSTの実施方法

NSTの読み方

NST判読アルゴリズム

CTGの評価

胎児健常性の障害を疑うCTG所見

NICHDによる3段階分類

日本産科婦人科学会による5段階分類

NSTとCSTの違い

おわりに

コラム⑤ 助産師関連団体での取り組み,チーム医療でのトレーニングの実際

はじめに

評価機構,学術団体におけるCTGモニタリングの取り組み

CTG研修の内容,施設での取り組みと課題

まとめ

16.絨毛膜羊膜炎,前期破水のCTGモニタリング

はじめに

早産と子宮内感染との関連性

子宮内感染と新生児の神経学的予後

子宮内感染と胎児心拍数モニタリングパターン

神経学的予後と胎児心拍数モニタリング

産科医療補償制度からみる子宮内感染の事例

おわりに

17.特異な病態における胎児心拍数陣痛図(CTG)―胎児発育不全,胎児貧血,胎児不整脈,常位胎盤早期剝離,子宮破裂

はじめに

子宮内胎児発育不全(fetal growth restriction:FGR)あるいはSGA(small for gestational age)胎児におけるCTG所見

胎児貧血におけるCTG所見

胎児不整脈(fetal arrhythmia)におけるCTG所見

常位胎盤早期剝離におけるCTG所見

子宮破裂におけるCTG所見

おわりに

18.臍帯異常とCTG

はじめに

臍帯異常の種類

臍帯圧迫による臍帯血流不全・CTG異常波形のメカニズム

臍帯異常の妊娠・分娩管理

臍帯異常のCTGによる分娩管理の限界

臍帯異常によるfetal vascular malperfusion

19.多胎とCTG

はじめに

多胎妊娠における胎児心拍数モニタリングの判定

多胎における胎児心拍数モニタリングの注意点

多胎における胎児心拍数モニタリングの実際

おわりに

20.胎内発症中枢神経系機能障害とCTG

序論

周産期医療体制とICT応用

CTGの信頼性と課題

Pathway分類による胎内発症脳障害の解析

地域FHRネットワークの効果

考察

結論

21.CTG判読における問題点―interobserver / intraobserver differenceともう1つのerror

はじめに

そもそもinterobserver difference,intraobserver differenceとは何か

CTG判読の際のinterobserver difference,intraobserver differenceはどの程度か

CTG判読におけるAIの台頭と現状

注意すべきもう1つのerror

おわりに

22.CTG;産科医療補償制度から学ぶこと

はじめに

産科医療補償制度におけるCTGの利用

胎児心拍数陣痛図紹介集における注目点

おわりに

23.CTGにおけるピットフォール

分娩監視装置の特性によるピットフォール

母体に投与した薬剤によるピットフォール

CTG判読誤認―産科医療補償制度からの教訓

ピットフォールに落ち込まないために

24.産痛緩和(無痛分娩)でのCTG

麻酔に伴う胎児心拍数陣痛図の変化

遅発一過性徐脈―交感神経遮断による母体血圧低下

遷延一過性徐脈―急激な鎮痛後の子宮過収縮

胎児薬理作用に伴う胎児心拍異常

コラム⑥ CTGの評価法の新たな取り組み

はじめに

胎児アシドーシスと脳障害

胎児アシデミア予測の新しい試み

iPREFACE scoreが解決しうる臨床課題

コラム⑦ CTGとAI

はじめに

人工知能とは何なのか

CTGにおけるAIの役割

今後の展望

そういえば…

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書籍情報

  • ISBN:9784885637506
  • ページ数:232頁
  • 書籍発行日:2061年10月
  • 電子版発売日:2026年7月7日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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