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薬剤師力がぐんぐん伸びる 専門医がしっかり教える!うつ病の薬物療法

  • ページ数 : 236頁
  • 書籍発行日 : 2026年6月
  • 電子版発売日 : 2026年7月9日
¥4,950(税込)
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商品情報

内容

精神疾患の基本、うつ病を攻略しよう!
医師の処方意図が読み解きにくく、苦手意識を抱きがちな精神科の薬。本書は、薬局で応需する機会の多い抗うつ薬を取り上げ、うつ病の経過から各抗うつ薬の特徴、薬物治療の考え方などを解説した実践書です。月刊誌「日経DI プレミアム版」の人気連載「専門医が教えるフォローアップの勘所」を大幅加筆・再構成しました。抗うつ薬の使い方が理解でき、服薬指導に自信が持てる1冊です。

序文

はじめに

読者の皆様、数ある抗うつ薬の解説書の中から本書を手に取っていただき、誠にありがとうございます。混沌とした精神科処方箋の裏側の世界へようこそ。

我が国では2000年以降、うつ病患者の受療率が急増しています。この傾向はメンタルヘルス意識の高まりによるものが大きいと思われますが、最大の要因は副作用の強い三環系抗うつ薬、四環系抗うつ薬に代わる、SSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)の市場導入です。

こうした副作用が少なく内服しやすい抗うつ薬の登場により、うつ病治療は一変しました。便秘や眠気などの問題から、なかなか導入が難しかった薬物療法の忍容性が大きく改善し、多くの患者に福音をもたらすこととなったのです。

精神科への偏見の解消も相まって外来診療のハードルも一気に下がり、その後の20年間でうつ病の外来患者数は2.5倍にまで膨れ上がりました。抗うつ薬の市場規模は2000億円に達する勢いで成長を続けています。

こうした流れを受けてSSRIやSNRI(セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬)などの新規抗うつ薬の開発も加速し、現在では10種類の薬剤が使用可能となっています。一部の抗うつ薬に対しては末梢神経障害性疼痛や糖尿病性神経障害などの疼痛性疾患群、パニック症、社交不安症、全般性不安症、外傷後ストレス症などの不安症群の効能・効果が追加承認されるなど、抗うつ薬の適応範囲も拡大傾向にあります。

一方、うつ病の薬物療法についてはガイドラインが存在するものの、各種抗うつ薬の薬効そのものについては優劣がつけがたい状況にあります。加えて、うつ病は症状自体が可視化されにくいという構造があり、治療を進めていく上では主観的な判断に頼らざるを得ないところがあります。

併存疾患のあるうつ病や治療抵抗性うつ病などの複雑化した病態では、医師は試行錯誤しながら薬物療法を続けるしかなく、処方箋も複雑になってしまいがちです。こうした部分ではどうしても医師の癖が反映されてしまいます。ここに、ガイドラインが策定されてもうつ病薬物療法の均てん化がなかなか進まない理由があります。

また残念ながら、十分な医学的根拠に乏しい、“胡散臭い”薬物療法というものも世の中には存在します。抗うつ薬や抗精神病薬、気分安定薬、抗不安薬の少量多剤併用がこれに該当します。しかし、上記の複雑化した病態においてはこうした多剤併用療法に一定の理がある場合もあります。精神科の処方箋が混沌としている所以です。

本書が、摩訶不思議な精神科処方箋を読み解く力を磨くための一助となれば幸いです。


2026年5月

須田史朗

目次

PART1  うつ病を知る

はじめに伝えておきたいこと

 なぜ精神科の処方は分かりにくいのか

うつ病とは

 精神科医が「うつ病」と診断すればうつ病?!

うつ病の経過

 どのように発症し、治癒していくか

高齢者のうつ病

 高齢者ならではの特徴、薬剤選択とは

PART2  うつ病の薬物治療

薬物治療の基本

 一番効く抗うつ薬はどれですか

治療のプロセスを知る

 手順が重要、初期用量から始めて最大量まで

抗うつ薬の薬剤選択①

 新規抗うつ薬の使い分け

抗うつ薬の薬剤選択②

 併存症のある患者への薬剤選択は?

抗うつ薬の薬剤選択③

 薬剤選択に欠かせない「SDM」ってなに?

各抗うつ薬の特徴

 受容体遮断作用を知って副作用を予測

治療抵抗性うつ病の薬物治療

 三環系抗うつ薬の使いどころは?

不安を伴ううつ病

 うつ病患者の大半は不安を抱いている

不眠を伴ううつ病

 不眠症の併発とうつ病による不眠の違いは?

ベンゾジアゼピン受容体作動薬

 BZ薬はなぜ「危険」と言われるのか

PART3  うつ病患者への対応

抗うつ薬治療開始時の注意点

 副作用をどう伝える? 不安にさせない説明とは

服用継続時のフォローアップと説明

 副作用モニタリングは慎重に、自己中断を防ぐ

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書籍情報

  • ISBN:9784296210442
  • ページ数:236頁
  • 書籍発行日:2026年6月
  • 電子版発売日:2026年7月9日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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