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- PCIで使い倒す IVUS徹底活用術[Web動画付] 第3版
商品情報
内容
第3版では,最新エビデンスを反映するとともに,IVLをはじめとする新しい石灰化病変治療,カラーIVUS,3D表示などの新技術にも対応。さらに,臨床工学技士を含むカテ室スタッフに役立つ基礎項目を強化し,チームでIVUSを活用するための視点も盛り込んだ。
単なる画像診断にとどまらず,より安全で効果的なPCIを行うために,IVUSから得られる情報を最大限に引き出す。
「見る」だけで終わらせない,実践派のためのIVUS活用マニュアル。
序文
序文
第2版の発刊以降,IVUSガイドPCIを取り巻く環境はさらに大きく変化した。第2版で紹介した60MHz高周波IVUSカテーテルは日常診療に広く浸透し,CTOに特化したIVUSカテーテルも多くの施設で活用されるようになっている。
近年,石灰化病変の成因については病理学的な観点を含めた詳細な解明が進み,特に石灰化結節(calcified nodule)の形態・構造・発生機序に関する報告が相次いだ。しかし症例により石灰化の性状や重症度は異なるため治療に難渋する症例も多く,血管内イメージングでいかに病態を把握して適切な治療につなげるかがPCIにおける重要な課題となっている。
さらに2023年から本邦でも使用可能となったintravascular lithotripsy(IVL)は,石灰化破砕術として石灰化病変の治療選択肢を大きく広げた。一方で,rotational atherectomyやorbital atherectomyなどの従来のデバイスとの使い分けや併用など,症例に応じた適切な治療戦略立案がいっそう求められるようになっている。
本版では,こうした石灰化病変の成因や治療の進歩に焦点を当てるとともに,臨床工学技士を含むカテ室スタッフがチームとしてIVUSを活用するための視点も強化している。PCIの質を高めるためには,術者のみならずチーム全員がIVUSの意義を理解し,ともに考えることが不可欠である。
CAGで十分に病変を読み,IVUSで予測・熟慮・検証を行い,患者さんに最善のPCIを提供するという姿勢は,初版から一貫して変わることはない。本書が,より多くの先生方・スタッフの皆様の診療の一助となれば幸いである。
ご多忙のなか,執筆・ご協力くださいました先生方,そして出版にあたりご尽力くださった山田麻祐子さんをはじめメジカルビュー社の皆様に,心より感謝申し上げます。
令和8年6月
菊名記念病院循環器センター長
本江純子
目次
Ⅰ IVUSガイドPCIの基礎編
カテ室スタッフの対応 添田信之
IVUSカテーテルの選択/準備/術中/術後
アーチファクトをPCIに活用するには 伊藤朋晃
アーチファクトとは?/押さえておきたいアーチファクト/メディカルスタッフに求められること
IVUSカテーテル操作上の注意点 本江純子
PCIに用いられる高周波IVUS/セットアップ時の注意点/カテーテルを進める際の注意点/PCI治療前にIVUSカテーテルが病変部を通過しない場合/PCI後にIVUSカテーテルが病変部を通過しない場合/IVUS画像記録時の注意/IVUSカテーテルを抜去する際の注意点
CAG所見とIVUSとの対比 平田和也
CAG所見からIVUS画像を予測する/メディカルスタッフに求められること
PCIに生かす,血管外のランドマークと冠動脈のオリエンテーション 高梨賀江,及川裕二
IVUS観察のポイント/冠解剖とIVUS/血管外の構造物/装置に搭載された便利な機能を活用しよう/IVUSを用いPCIを有効かつ安全に行うために
PCIの拡張機序を知る 児玉淳子,寺島充康
冠動脈内腔の拡張機序/vessel stretch/長軸方向のplaque redistribution/機械的プラーク破綻/デバルキング/拡張機序を知り,PCIに生かす
IVUSは虚血の指標に使えるか? 蔵満昭一
IVUSは虚血指標になりうるのか?/左主幹部病変の虚血評価にIVUSを活かす/IVUSを用いた新たな虚血指標
・合併症の予測と対処法
冠動脈破裂の予測と対策法 角辻 暁
穿孔(perforation)と破裂・破断(rupture)/冠動脈破裂の機序/冠動脈破裂の予測・予防/冠動脈破裂はIVUSで防げる
冠動脈解離・血腫とbail out法 園田信成
解離とは/血腫とは/特発性冠動脈解離(SCAD)/解離・血腫を予測しうるプラークの特徴は?/PCI手技時に伴う解離・血腫形成出現のシチュエーション/冠動脈解離・血腫への最新アプローチ(Update)
slow flow/no reflow 現象の機序と対処法 藤井健一
slow flowを予測するにあたって/IVUS画像からslow flowを予測する
側枝閉塞の予測と側枝保護のためのテクニック 岡田興造,日比 潔
側枝閉塞/IVUSで側枝閉塞を予測する/分岐部病変治療の基本戦略/側枝保護テクニック/分岐部病変治療/今後の展望
IVUSの合併症とトラブルシューティング 小川崇之
通常の手技に伴う合併症/IVUSカテーテルのスタック・抜去困難/対処方法/スタックしたIVUSカテーテルが解除できず,末梢に進めない
・病態に応じたIVUSガイドPCIの実際
IVUSガイドPCIの手順と方法 石田 大
病変性状や治療部位の評価/ステントのサイズと長さをどのように決定するか/確実に病変をカバーするためのIVUSマーキング/PCIのエンドポイントの判断
ステントレス治療のコツ 小林智子
血管径と石灰化の有無による治療戦略/ステントレスのリスク評価
血栓の評価とPCIへの応用 北原秀喜
IVUSによる血栓の観察/血栓性病変でのIVUSの活用/AIを活用したIVUS画像解析と血栓評価への展望
責任病変より末梢部位をどう評価するか 大倉宏之
PCI前の責任病変末梢評価について/ステント治療直後に末梢を評価する/心周期で変化する狭窄病変/ステント治療直後にもっと末梢を評価する
PCIに必要な冠動脈・ステントの病理 大塚文之
動脈硬化性プラークの形成/冠動脈血栓症の成因/薬剤溶出性ステント(DES)の進化と血管治癒反応/ステント血栓症の成因/ステント内再狭窄の成因/薬剤コーティッドバルーン(DCB)治療後の血管反応/病理の視点をIVUSガイドPCIに活かす
Ⅱ IVUSガイドPCIの応用編
DCAにおけるIVUSのチェックポイント 松野俊介
プラーク分布と性状の把握/DCAのエンドポイントの決定/おわりに
・分岐部
PCIに役立つIVUSの使い方 横井雅史,木下順久
分岐部病変に対するIVUSの実際/ CTOも分岐部病変/デバルキング時におけるIVUSの有用性/起こりやすいトラブル
長軸像を活用する 本江純子
左主幹部におけるプラークの分布/長軸像の活用
びまん性病変におけるIVUSの使い方 迫田邦裕,田中信大
びまん性病変の対照血管(reference)とプラークの分布/PCI(ステント留置)時に注意すべき点/landing zoneの決め方/マーキングテクニック/FFR/iFRの併用評価
小血管におけるIVUS使用の注意点 石盛 博
小血管における有意狭窄の評価/小血管におけるIVUS計測の特徴/小血管のDCB治療とIVUS/小血管へのステント留置
・石灰化病変
PCIに必要な石灰化病変の病因と病理 鳥居 翔
石灰化の成り立ちと臨床的な分類/Calcified Nodule(石灰化結節)の病理と発生機序/石灰化病変に対するステント留置後の血管反応/病理から考えるIVUS活用と治療戦略
石灰化病変におけるIVUSの使い方 武藤光範
CAGで石灰化が認識できるかできないか/石灰化後方の情報/スコアリングバルーンのサイズ選択と効果判定/デバルキングの際にIVUSの情報をどのように役立てるか
石灰化病変に対するIVUSガイドのrotational atherectomy 松尾浩志
ロータブレーターのワイヤー選択/burrサイズ選択/具体的な切削方法
ロータブレーターを安全に行うためのポイント 坂倉建一
ロータブレーター前にIVUSを行うか?/ロータブレーター前のIVUSでの石灰化評価/ロータブレーターにおけるlesion modificationとは?/ロータブレーター中のIVUSで徐々に方向修正していく
orbital atherectomyを安全に使用するためのポイント 足利貴志
orbital atherectomyの特徴/IVUSガイド下でorbital atherectomyを使用する際の注意点/orbital atherectomyによって,より石灰化が修飾されると考えられる病変のIVUSガイドPCI
IVUSガイドのIVL 石川正人,村松 崇
IVLの適応・サイズ選択・使い方のコツ/IVL後の評価方法・治療効果判定/IVUSのIVL治療に対する役割と治療戦略の考え方
石灰化結節におけるIVUSガイドPCIのコツ 道明武範
Intra-coronary Imaging(ICI)における石灰化結節の定義と画像の特徴/臨床成績のパラドックスと治療戦略/デバルキングとIVUSの活用/IVUSガイド下での特殊戦略:CN内貫通ワイヤリング
入口部病変 中村 茂
IVUSで見えている画像は透視のどこか?/IVUSマーキング
・慢性完全閉塞性病変
CTとIVUSの対比 山本明和
慢性完全閉塞性病変(CTO)/血管内イメージングから考えるCTOの成り立ち/CTO-PCIの手技成功を予測するスコア/CTOと心筋ブリッジ
CTO-PCIにおけるCT情報の使い方 角辻 暁
CTO-PCIに心臓CTは必要か/質の高いCTO-PCIとは
CTOに対する治療戦略の立て方 下地顕一郎
retrograde approachを考慮する状況と,antegrade approachから移行するタイミング/術前CTの重要性/新しい軸ベクトル解析ソフトウェア
antegrade approach 矢嶋純二
antegrade approachの手法/エントリーポイントの重要性/parallel wire technique/classical IVUSガイドワイヤリング
retrograde approach 伊藤良明
retrogradeの手技の最中のどういう状況やタイミングでIVUSを用いることができるか?/ antegradeおよびretrogradeのガイドワイヤーがCTO内に存在している状況/IVUS guide Retrogradeガイドワイヤーを通過する際のポイント/extended reverse CART
IVUSガイドtip detection ADR 岡村篤徳
CTO病変における3Dワイヤリング法の基本事項/IVUSワイヤリングの3Dワイヤリングの概論/ Tip Detection-Antegrade Dissection Re-entry(TD-ADR)
acute coronary syndrome 石川正人,村松 崇
ACSに対する血管内イメージングの有用性/ACSに対するイメージングモダリティ:IVUS ? OCT/OFDI ?/ ACSにおける組織診断とslow flow/no reflowに対するdistal protectionの必要性
spontaneous coronary dissectionの所見と対処法 藤井健一
SCADとは/IVUSでSCADを診断する/SCADの治療
川崎病後遠隔期の冠動脈病変の評価 寺島充康
冠動脈後遺症とその経過/川崎病後遠隔期冠動脈病変とIVUS所見/川崎病後遺症以外の冠動脈瘤
・再狭窄
PCI再狭窄のメカニズム 矢作和之,田邉健吾
再狭窄の原因/ステント留置後の再狭窄/ステントの課題
ステント再狭窄に対する治療戦略 小林智子
ステント内protrusionが原因のステント血栓症症例/ステント留置時の拡張不良が原因のステント再狭窄症例/ステントフラクチャーによる再狭窄症例/ステントエッジ再狭窄症例/ステント内プラーク占有率減少を目指す治療戦略
病理と血管内イメージングの知識をPCIに役立てるには? 陣内博行
ベアメタルステント(BMS)と薬剤溶出ステント(DES)における再狭窄の病理学的特徴とIVUSでの解釈/ In-stent calcified noduleの病理学的背景とIVUS所見/再狭窄・neoatherosclerosisの病理パターン別にみたPCI戦略
ミニマムコントラストPCIのコツ 川瀬世史明
造影剤と腎機能障害/ミニマムコントラストPCIのコツ/ミニマムコントラストPCIの実際
NIRS-IVUSの臨床応用 尾﨑雄一
NIRS-IVUSの特徴/周術期MIや微小循環障害のリスクを判別する/No-reflow現象の発生を予測する/石灰化結節の脂質成分を評価する
IVUSを用いた薬効評価 廣畑 敦
IVUSでの動脈内プラーク定量的評価方法と臨床試験結果/冠動脈プラーク定量的測定のポイントとなる点
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書籍情報
- ISBN:9784758324366
- ページ数:416頁
- 書籍発行日:2026年8月
- 電子版発売日:2026年7月23日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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