新・下肢静脈瘤硬化療法

  • ページ数 : 312頁
  • 書籍発行日 : 2026年7月
  • 電子版発売日 : 2026年7月31日
¥13,200(税込)
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商品情報

内容

◆下肢静脈瘤は審美的な部分や、疼痛、だるさなど患者のQOLを大きく下げてしまいます。そんな静脈瘤にはさまざまな治療法があるため、「硬化療法をやったことがない」という医師も多いのではないでしょうか?
◆そんななか、近年はポリドカスクレロールやオルダミンといった「硬化療法に使える薬剤」が注目されています。
◆本書は、日本静脈学会監修のもと、いまあらためて硬化療法を学ぶための書籍です。基本から応用・実践までをばっちりと網羅している、まさに「硬化療法の教科書」!日々の治療の助けになる1冊です。

序文

序文


硬化療法は,下肢静脈瘤治療においてなくてはならない治療である。クモの巣状静脈瘤から側枝型,伏在型静脈瘤,さらには外科治療後の再発や不全穿通枝まで,あらゆる静脈瘤が適応となる。

しかし,その歴史は数奇な運命をたどってきた。日本における硬化療法は1980年代初頭に始まったが,1990年代になり,「切らずに治せる治療」としてマスコミに取り上げられ,全国で一大ブームとなった。当初,ストリッピング手術に替わり,日帰りで根治的治療が可能になると期待されたが,当時の液状硬化療法では治療効果は限定的であり,多くの再発が認められ,ブームは次第に下火になった。その後,硬化療法は主に高位結紮術と組み合わせた結紮併用硬化療法として行われていた。2000年代に入りフォーム硬化療法が始まったが,その有効性や合併症の本格的な議論が始まる前に血管内治療全盛の時代となり,結紮併用硬化療法もほとんど行われなくなってしまった。その結果,硬化療法は忘れられた治療となり,若い医師は,血管内治療はできるが硬化療法は見たことがない,周りに教えてくれる人もいないという現状となっている。

こうした背景のもと,日本静脈学会の監修により,フォーム硬化療法時代における硬化療法の基本から応用までを網羅した新たな教科書として本書は企画された。特に,初学者でも硬化療法を始められるように,できるだけ具体的な手技を解説する実践の書をめざした。著者には,日本静脈学会で第一線に立って活躍されている先生方にご執筆をお願いした。各先生方がそれぞれの技術と経験を惜しみなく披露して下さり,心より感謝する。本書をきっかけに硬化療法が復権し,日本でより良い下肢静脈瘤治療が行われることを期待する。


2026年

広川雅之(日本静脈学会 理事,お茶の水血管外科クリニック 院長)

目次

第1章 下肢静脈瘤とは

1 病態生理

2 疫学と危険因子

3 分類

4 症状と皮膚病変

5 診断

6 治療法

第2章 硬化療法の歴史

第3章 硬化剤の種類と特徴

第4章 硬化療法の適応と禁忌

第5章 硬化療法の治療の組み立て方

第6章 フォーム硬化療法の基礎

1 フォーム硬化療法のメカニズム

2 硬化剤の性状, 濃度と混合比率, 使用量, CO2の使用

第7章 フォーム硬化療法の手技

1 手技の流れ

2 私はこうしている

①血管外科病院

②皮膚科

③下肢静脈瘤クリニック

第8章 硬化療法の有害事象とその対策

第9章 硬化療法の治療成績

第10章 硬化療法のガイドライン

第11章 硬化療法の実際

1 伏在型静脈瘤

①本幹硬化療法を除く

②超音波ガイド下硬化療法

2 側枝型静脈瘤

3 クモの巣状静脈瘤・網目状静脈瘤

①液状硬化療法

②フォーム硬化療法

4 陰部静脈瘤

①大腿部

②外陰部(大陰唇)

5 不全穿通枝

①フォーム硬化療法の実際

②硬化療法の実際

6 高位結紮術併用硬化療法

7 血管内治療術中硬化療法

①超音波ガイド下穿刺

②透視ガイド下フォーム硬化療法

8 高位結紮術後再発

9 小伏在静脈瘤術後再発(SPJ側枝不全)

10 伏在静脈術後遺残静脈瘤

11 血管内治療後再疎通

12 うっ滞性皮膚病変合併症例

①私はこうしている

②私はこうしている─ C6症例における硬化療法

③私はこうしている─ 潰瘍床静脈叢に対する硬化療法

13 出血性静脈瘤

14 坐骨神経静脈瘤

第12章 血管奇形に対する硬化療法

1 本邦における静脈奇形(海綿状血管腫)に対する硬化療法の実態に関するサーベイ

2 硬化療法・血管塞栓術

3 ポリドカノール硬化療法

4 モノエタノールアミンオレイン酸塩硬化療法

第13章 その他の硬化療法

1 VARIXIO

2 Varithena

3 Cryo-Laser and Cryo-Sclerotherapy(CLaCS)

4 ClariVeinとFlebogrif

5 可視化硬化療法

巻末資料

1 患者からのFAQ

2 添付文書:ポリドカスクレロール

3 添付文書:オルダミン

4 下肢静脈瘤に対する硬化療法に関するアンケート調査

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書籍情報

  • ISBN:9784784905508
  • ページ数:312頁
  • 書籍発行日:2026年7月
  • 電子版発売日:2026年7月31日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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