• m3.com 電子書籍
  • サイエンスで読み解くヒアルロン酸注入治療 センスや経験だけに頼らない「レオロジー」に基づく選択と手技

サイエンスで読み解くヒアルロン酸注入治療 センスや経験だけに頼らない「レオロジー」に基づく選択と手技

  • ページ数 : 128頁
  • 書籍発行日 : 2026年8月
  • 電子版発売日 : 2026年8月11日
¥6,600(税込)
m3.com 電子書籍ポイント: 最大 360pt ( 6 %)
m3ポイント:1%相当
point-info
今すぐ立ち読み
今すぐ立ち読み

商品情報

内容

「レオロジー」の違いを理解し,ヒアルロン酸製材を使い分ける!

明日からの注入治療が変わる!
これからのヒアルロン酸注入治療に必要なのは,センスや経験,注入手技のHow toだけでなく,ヒアルロン酸製材のレオロジー特性─硬い,柔らかいだけではない粘度や弾力,伸展性などを理解して製材を使い分け,最小の量で最大の効果を出して患者満足度を上げることである.
本書は,ヒアルロン酸製材の「レオロジー」を理解して,製材を使い分けるためのエッセンスが詰まった1冊である.

序文

ヒアルロン酸注入は発売当初,単に局所への充填であり,「フィラー」でしかなかった.しかし,近年顔面の微細な構造,解剖が理解されるにつれ,さまざまな注入テクニックが編み出されるようになってきた.ボリュームアップだけでなくリフトアップも基本手技の一つとなった.その一方で,最近では大量に注入することで変化させることも当たり前となり,独特の顔貌になるケースも増えている.闇雲に注入して良い結果を得ることは難しいのではないだろうか.驚くような結果が綺麗とは限らない.自然に,あまり大きな変化ではないが確実に美しくなっていく,最小限の治療で患者満足度を上げるには何が必要であろうか.

ヒアルロン酸を製造する各企業は自社の差別化を図るためにそれぞれの特徴を打ち出している.そのベースになるのがレオロジー,流動学である.しかし,レオロジーを実際に理解することは難しく,多くの学会発表,講演ではメーカーの提供する資料を各医師はさらっと話すのがやっとである.それで良いのだろうか.私自身はそう疑問に感じてきた.レオロジーの違いを理解して製材を使い分ける必要はないのだろうか.私は海外の著名な医師にこの疑問をぶつけてみた.その答えはレオロジーとは難解であり,その説明は退屈であると,そんな答えをするのである.ヒアルロン酸に関するレオロジーの文献を探してみると,きちんと説明している論文の著者は医師ではないことがほとんどであった.では著名な医師はどう使い分けているのか,その多くは経験に基づいてである.実際にはさまざまな会社の製材を「感覚で」使い分けている.私も含めた凡人はこのセンスや経験には太刀打ちできない.同じように注入しても奇異な顔貌になりえる.これに匹敵できるのはサイエンス,つまりはレオロジーである.サイエンスは努力で誰もが理解できる,凡人に与えられたツールなのである.レーザーなど機器治療と同じである.知れば使いこなせる.

ヒアルロン酸に関する医学書を読みあさってみると,レオロジーを詳細に書いている書籍も少ないが発刊されていて,今回の執筆では非常に参考になった.しかし製材の特性は書かれていても,各論,使い分けとなるとレオロジーを踏まえているとは言い難い.それほどに難しい学問なのである.本書では,私の乏しい理解と時には誤っているかもしれない知識のもと,レオロジーを臨床にどう取り込んでいくかを考えながら解説を試みた.

自分はヒアルロン酸注入のセンスがある美的な感覚に優れている医師だという主張をするのもいいが,医療はサイエンスであり,注入手技のHow toのみを追い求めるべきではない.最小の量で最大の結果を得るためにレオロジーという武器を使いこなす.機器のみならず,ヒアルロン酸注入治療においてもサイエンスを考えていく時代になっていくのではないだろうか.本書がその一助となれば幸いである.


2026年7月

宮田成章

目次

Chapter1 基礎と製法

注入材の歴史

 ■アテロコラーゲン

 ■ヒアルロン酸製材

 ■高分子・ポリ乳酸系

 ■その他の製材

ヒアルロン酸の基礎知識

 ■ヒアルロン酸とは

 ■スキンケアとしてのヒアルロン酸

 ■美容医療目的でのヒアルロン酸

  ・架橋剤

  ・特性・安全性

 ■そのほかの製造工程

注入用ヒアルロン酸製材の特性

 ■レオロジー

 ■レオメーター

レオロジーの基礎

ヒアルロン酸におけるレオロジー

 ■ヒアルロン酸の性質

 ■凝集性

 ■回復率

各製材の製法と特徴

 ■レスチレンⓇリフトTMリド,レスチレンⓇリド(NASHAⓇテクノロジー):ガルデルマ社

 ■レスチレンⓇリファイン,レスチレンⓇディファイン,レスチレンⓇキス,レスチレンⓇボリューム(OBTTM製材):ガルデルマ社

 ■ジュビダームビスタ ウルトラXC, ジュビダームビスタ ウルトラプラスXC(HYLACROSSTMテクノロジー):アッヴィ合同会社アラガン・エステティックス(以下,アラガン)

 ■ジュビダームビスタ ボルベラXC,ジュビダームビスタ ボリフトXC,ジュビダームビスタ ボリューマXC,ジュビダームビスタ ボラックスXC(VYCROSSⓇテクノロジー):アラガン

 ■ベロテロⓇ(CPMⓇテクノロジー):メルツ社

 ■テオシアルⓇRHAシリーズ:テオキサン社

Chapter2 レオロジーと製材の比較

さまざまな製材におけるレオロジー特性

レオロジーや凝集性から考えるヒアルロン酸製材の比較と使い分け

 ■レスチレンⓇNASHAⓇシリーズ

 ■レスチレンⓇOBTTMシリーズ

 ■ジュビダームVYCROSSⓇシリーズ

 ■ベロテロⓇ(CPMⓇテクノロジー)

 ■テオシアルⓇRHAシリーズ

その他の製材特性

 ■持続性

 ■フェイク製品

実際に注入するにあたって

Chapter3 アセスメント

  ・肌質

  ・形状

  ・バランス

  ・対称性

  ・表情

Chapter4 解剖

顔面の解剖

 ■真皮

 ■浅層脂肪層

 ■SMAS

 ■深層脂肪層

 ■骨

 ■支持靱帯

 ■血管

 ■Mobile zoneとimmobile zone

加齢の要因と各部位の変化

顔面各層の変化

 ■皮膚

 ■浅層皮下脂肪組織

 ■筋肉(表情筋)および筋膜

 ■深層肪組織

 ■骨

 ■靱帯

Chapter5 治療レンジ

治療レンジとは

製材選択は簡単ではない

レオロジーの限界

センスとサイエンス

レオロジーの特性をどう理解するか

 ■G’を考える

 ■G”を考える

 ■tanδを考える

 ■LVERを考える

 ■Projection Indexを考える

何をしたいのか

Chapter6 治療

どこで学ぶか

治療に際しての準備

 ■麻酔

 ■写真撮影

 ■治療の目印

 ■治療部の消毒など

 ■針の選択

注入の基本

 ■注入テクニック

 ■針刺入の深さ,注入層

 ■注入量や部位のコントロール

 ■治療後のケア

 ■注入のコンセプト

ヒアルロン酸はボリュームアップからリフトへ

解剖をベースに考えた注入法について

最近のヒアルロン酸注入療法

レオロジーをベースにした注入の考え方

注入の実際

 ■1本で仕上げる場合

 ■局所の注入手技

  ・頬

  ・鼻唇溝

  ・マリオネットライン

  ・頬外側

  ・側頭部

  ・額

  ・下眼瞼

  ・上眼瞼

  ・口唇

  ・顎

  ・鼻

 ■代表的な臨床症例

Chapter7 ヒアルロン酸の合併症

免疫反応

血行障害

Chapter8 ほかの治療との併用

機器治療の実際


索引

Column1 さまざまな工業とレオロジー

Column2 複素数は難しいが理解したい人のために

Column3 結局レオロジーって何なの?

Column4 クリープテスト

Column5 G’と凝集性

Column6 レオロジーを知って正しい製品選択を

Column7 レオロジーの解釈と実際の印象をすり合わせる

Column8 G’が低いから柔らかい?

Column9 フェイク製品の責任

Column10 ヒアルロン酸で「作る」顔

Column11 アセスメント

Column12 アセスメントという言葉

Column13 センス

Column14 CaHA再び

Column15 入れすぎても自覚がない

Column16 ショータイム

Column17 Fast beauty

Column18 動脈塞栓

便利機能

  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応
便利機能アイコン説明
  • 全文・
    串刺検索
  • 目次・
    索引リンク
  • PCブラウザ閲覧
  • メモ・付箋
  • PubMed
    リンク
  • 動画再生
  • 音声再生
  • 今日の治療薬リンク
  • イヤーノートリンク
  • 南山堂医学
    大辞典
    リンク
  • 対応
  • 一部対応
  • 未対応

対応機種

  • ios icon

    iOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:31.6MB以上(インストール時:66.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:126.5MB以上

  • android icon

    AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください

    外部メモリ:31.6MB以上(インストール時:66.2MB以上)

    ダウンロード時に必要なメモリ:126.5MB以上

  • コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
  • コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
  • Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
  • Androidロゴは Google LLC の商標です。

書籍情報

  • ISBN:9784525341817
  • ページ数:128頁
  • 書籍発行日:2026年8月
  • 電子版発売日:2026年8月11日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

まだ投稿されていません

特記事項

※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。

※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍アプリが必要です。

※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。