- m3.com 電子書籍
- おうちで実践 姿勢で変わる子どもの未来!
商品情報
内容
60年以上にわたり障害児者療育をリードしてきた、東京小児療育病院の知見をつめこんだ姿勢介助の指南書が登場。
肢体不自由児の家族をはじめとして、子どもの介助に関わるすべての方が着替えや食事、移動など、生活の中ですぐに取り入れることができるノウハウを、子どもの障害の度合いや特徴ごとに解説。介助手技の根拠となっている発達の考え方を「知識編」で解説し、すべての手技を写真でわかりやすく「実践編」として掲載。子どもからのサイン(動き)に気づいてよりよい発達を支えるためのヒントを知識・技術両面から学べます。
序文
はじめに
新しい小さな生命の誕生、これほど家族にとって嬉しい便りはないでしょう。ただ寝ているだけでも、あくびをしていても、小さな手足を動かすだけでもかわいく愛らしい。大人と違って、立つことも歩くこともできず、しゃべることもできないですが、そこには生命の輝きがあります。親はわが子の成長を見守り、その発達を喜びます。
本来は獲得できたはずの機能が得られなかった時や遅れる時、障害が発生したと言われます。そのような場合でも、子ども達は残された機能をフルに使い自分を輝かせます。どこの子も天使のような存在です。
多くの場合、産まれてきた子ども達は首がすわり、寝返りし、お座りし、立つようになり、歩き始めます。実はこれらの運動発達は、人間の基本能力に大事な役割を果たしています。
●首がすわる:首が安定し、音源探索、つまり「誰の声か」「どこから聞こえるか」を探れるようになります。話しかけられる口元を見つめることは、声の認識につながります。
●寝返りできる:移動能力の始まりです。体験・経験が増え、探索行動の幅が広がります。
●お座りできる:視線が高くなり、視野・認識が広がります。食べることや呼吸をする機能も成長します。
●立つ、歩ける:股関節の発育、形成に重要な発達です。その他、食べることから始まる消化管機能、胆汁・尿の流れなどは立位が前提となっています。
運動は骨・関節(骨格)、筋肉、神経のコントロールなどで構成されています。人間の骨格は発育し、発達することで成熟します。骨格の成育には運動体験の積み上げが必要であり、人間の場合は20年近くの成長を要します。
●骨:成長期には成長ホルモンが不可欠ですが、動くことで形が整います。丈夫さを保つには自分の体を支える体験や、ビタミンD、日光浴などが必要となります。
●関節:可動域を保つには、運動体験が必要です。ただし、偏った筋緊張のまま運動をすると、発育期には変形拘縮につながるため、バランスのよい緊張状態で行う必要があります。
●筋肉:運動体験・負荷は、意識的に行う運動に関わる筋力の維持・増強の根幹となっています。姿勢保持は、意識しなくても、いくつもの筋肉によって支えられているのです。
●神経:運動は連続的な“姿勢”の変化です。姿勢は姿勢反射と呼ばれる神経の働きによってコントロールされています。姿勢反射は発達によって成熟し、最終的には意識的に体を動かす時に自然と働くようになります。
その他にもいろいろな役割があり、運動発達は移動機能に限らず、発育に影響し、知的発達・内臓機能などの基礎も支えています。
これらを背景に、子ども達は学びつつ育ちます。遊びが学びとなります。だから、彼らにとっては遊ぶことが仕事なのです。たゆみない生活行動が子ども達の発育・発達につながります。子ども達だけでは生活行動や運動体験が足りない場合は、介助する人が補うことが求められます。この時、発達段階に沿った活動・運動を行うためには、専門家の助けが必要となるでしょう。理学療法士などの専門職は、上記のような知識の下、定型の発育に誘導し、発達・機能改善に取り組んでくれます。
その原則は神経発達学的訓練法と言い、子ども達の発達に合わせ、次の段階に進めることを目指すものです。ここでは詳しく解説しませんが、具体的訓練法として、ドーマン法、ボイタ法、ボバス法、感覚統合療法などが知られています。定型の発達段階に沿って訓練を行うことで、取り組むべき課題がわかりやすくなります。
しかし、専門職が関われる時間はわずかです。1日に数十分、それも月に数回のことが限度のことが多く、1日の大半は親・介助者と過ごすことになります。だから、生活が療育につながる必要がある場合、その生活を支える親・介助者の役割は大切です。そのために“親こそ最良の医師”と言われてきました。
子ども達の育成には、関わるすべての人々が必要とされます。社会的療育チ-ムが必要です。専門の医師や、理学療法士などの訓練士は、関わり方をチェック・評価し、親・介助者の協力者・教師になってくれますが、その存在をもっと身近に、手軽に頼れるようにとの思いで本書を企画しました。親と子が輝き、それを支えるチームがある社会、そこには温かさがあります。それがこの子達の存在意義であると思っています。子どもとの日々の関わりの一つひとつが、子どもの可能性を拓く要素になり得ます。
本書が子ども達の輝きを増し、親御さんの喜びにつながることを期待しています。
2026年6月吉日
鈴木 康之
目次
知識編 「体の地図」を描くということ
・「体を動かす」ことを紐解く―― 脳の中のスゴイしくみ
・体が動かしにくい子どものつまずきポイント「固有感覚情報」
・動くためにどこを支えにしているか? を考えてみる
・重力に抗する運動を経験すると、「自分で動く」手がかりになる!
・動きの始まりであり終わりでもある体の「真ん中」
・「体の地図」をつくるための介助のキホン
Column
知っているようで知らない、体幹のすごさ
手の機能を高める!「アクティブタッチ」
早産児の運動感覚の特徴~早く生まれた子どもを理解するために~
実践編.1 まずは「ふれる」ことからはじめよう
・乳児期の体操
・幼児期の体操
実践編.2 「呼吸をする」ための運動を支えよう
・息を吸って吐く運動
・呼吸がしやすい姿勢
実践編.3 「体の地図」をはぐくむ姿勢を見つけよう
本章に出てくる子どものタイプ
常に体を支えてもらえると安心!
・寝返り 丸まるタイプ
・寝返り 反り返りタイプ
・寝返り ゆるゆるタイプ
・抱っこ・座る 丸まるタイプ
・抱っこ・座る 反り返りタイプ
・抱っこ・座る ゆるゆるタイプ
・立つ・歩く 丸まるタイプ
助けがあると少し体を動かせるよ!
・立ち上がる 丸まるタイプ
・立ち上がる 反り返りタイプ
・立ち上がる ゆるゆるタイプ
実践編.4 食事を楽しむための「食べる姿勢」を整えよう
・食べる 丸まるタイプ
・食べる 反り返りタイプ
・食べる ゆるゆるタイプ
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
- 全文・
串刺検索 - 目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
- PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
- 南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:19.8MB以上(インストール時:41.2MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:79.3MB以上
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:19.8MB以上(インストール時:41.2MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:79.3MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784899965077
- ページ数:100頁
- 書籍発行日:2026年8月
- 電子版発売日:2026年8月25日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍アプリが必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。


