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- 実地医家たちが教える高血圧診療のベストアプローチ
商品情報
内容
「高血圧管理・治療ガイドライン 2025」が上梓され、ガイドライン名称が「治療」から「管理・治療」に変更された。家庭血圧125/75mmHg未満を降圧目標に治療を強化、生活習慣改善を治療の柱として位置付けている。本書は、目の前の患者さんの血圧を確実に管理できるように丁寧に解説を加えた。日常診療のピットフォールに目を向け、日本人の主要な健康問題の一つである高血圧の正常化を目指しましょう。
序文
『実地医家たちが教える高血圧診療のベストアプローチ』刊行に際して
日本高血圧学会に実地医家部会という組織があることはご存じでしょうか? 高血圧の診療を現場の最前線で行っているのは実地医家であり、彼らの意見が学問の場である学会にも反映されないのはおかしいのではないか――という着想から、当時の理事長であった伊藤貞嘉先生が呉市の日下美穂先生にお声がけされたのが始まりです。その後、日下先生から私と横浜の宮川政昭先生にも「一緒にやりませんか」というお誘いをいただき、これが本部会の発端となっています。
設立当初は数名の有志と同好会のような形で発足し、理事会にオブザーバーとして日下先生が出席されるようになり、その後、部会長を日下先生から私が引き継ぎました。現在では、学会の各種委員会と並列の形で実地医家部会が活動の単位として認定され、苅尾七臣理事長のもとで実装高血圧を実践する部隊としての役割を担うまでに成長しております。
本書は、2025年に発刊された『高血圧管理・治療ガイドライン2025』(JSH2025)を臨床の現場でフル活用していただくことを目的に、実地医家部会の先生方を中心に執筆をお願いしました。JSH2025と併せて読んでいただくことで、JSH2025に対する理解がより深まると思います。
JSH2025の姉妹編として日本高血圧学会からいくつか発刊されています。JSH2025のまとめを示したダイジェスト版、実地医家部会の多くの先生が執筆に参加した開業医向けのガイド、高血圧専門医を目指す先生向けのステップアップ、患者さんや一般の方向けの「高血圧の話」などがあります。これらはすべてエビデンスに基づき、多くの先生の目で確認、検証(場合によってはメタ解析まで)されたうえで発刊されておりますので、成書としてお読みください。
これに対して、本書は「実地医家」として現場に立つ先生の生の声を原稿に落とし込む形で、JSH2025の裏解説本、症例検討本を意図して企画、執筆しております。熱い思いから筆が滑り、やや過激に書かれた内容もあるやもしれませんが、すべては患者さん中心のアプローチを実践するための執筆ですのでご容赦願いたいと思います。
さて、高血圧パラドックス(Hypertension Paradox)と呼ばれるコントロール不良患者があふれるわが国において、その解決の鍵を握るのは、本書をお手にとって読もうとお考えの先生ご自身かと思われます。ぜひ、本書とJSH2025を周りの先生にもお勧めいただき、わが国が世界No.1の血圧管理国となり、名実ともに健康長寿国となるようご助力を賜れば嬉しい限りです。また、先生ご自身が実地医家部会にもご加入(下記QRコード)いただきますよう、重ねてお願い申し上げます。
2026年7月
勝谷友宏 勝谷医院 院長
目次
【第1章 ガイドラインを使いこなす!臨床医の読み方術】
■1 総論:JSH2025改訂のポイント
■2 高血圧の疫学
■3 高血圧のリスク(生活習慣)
■4 合併症(脳卒中・心疾患)のリスク
■5 高血圧の臨床的評価
■6 最新の高血圧の治療
■7 スマートフォンアプリによる高血圧治療前後
■8 食生活改善を含む生活習慣の指導
■9 家庭血圧測定の推奨
■10 高血圧予防につながる地域連携・多職種連携
■11 諸外国の取り組み
【第2章 ガイドラインを診療に落とし込む!高血圧管理の実践術】
■症例1 外来で実践する尿中Na/K比活用術
―高血圧診療における管理栄養士の食事介入実践例―
■症例2 家庭血圧145/90mmHgを超えたら要注意!
本格的な管理が必要な高血圧
■症例3 基礎疾患をかかえる高血圧患者の管理
―多疾患管理と高血圧―
■症例4 命にかかわる高血圧
―重症高血圧
急性大動脈解離の高血圧緊急症における利尿薬の有効性
■症例5 認知機能に問題があり、慎重な管理が求められる高血圧
―高齢者の高血圧―
■症例6 腎デナベーション治療を考慮する治療抵抗性高血圧症の実態
■症例7 腎機能低下と高血圧の悪循環
―腎疾患+高血圧―
■症例8 ○○歳で高血圧を発症、早期介入となった事例
―若年性高血圧―
■症例9 高血圧の裏に潜む病気。何を優先すべきか
―二次性高血圧―
■症例10 ストレス性高血圧
■症例11 今すぐ治療が必要な高血圧
―高血圧緊急症―
■症例12 治療抵抗性高血圧患者
―「下がらない」には理由がある。MR関連高血圧の概念と、JSH2025におけるMR拮抗薬・ARNIの戦略的使い分け―
■症例13 後期高齢者(75歳以上)の高血圧患者
降圧療法の個別化管理
―誤嚥性肺炎を契機に降圧治療を再評価した症例
■症例14 生活習慣を改善しても高血圧が改善されない患者
■症例15 妊娠を考えている・妊娠中の高血圧患者
■症例16 小児高血圧患者
■症例17 降圧で注意が必要な糖尿病関連腎臓病合併高血圧
■症例18 スマートフォンアプリで高血圧管理を行った患者
【Appendix】
開業医が知っておきたい降圧薬の使い分けポイント
・『実地医家たちが教える高血圧診療のベストアプローチ』刊行に際して
・索引
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書籍情報
- ISBN:9784840491648
- ページ数:288頁
- 書籍発行日:2026年9月
- 電子版発売日:2026年9月10日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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