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- 理学療法超音波学 vol.4
商品情報
内容
「外傷」「末梢神経」「膝」「肩」の難渋する病態を可視化し、治療の解像度を劇的に引き上げる実践的ガイド!
■ 商品説明
臨床現場で「なぜ痛みが取れないのか」「なぜ可動域が改善しないのか」と行き詰まりを感じることはありませんか? 外傷後の拘縮や、神経由来の疼痛、術後の機能不全などは、触診や従来の理学所見だけでは病態の正確な把握が困難なケースが少なくありません。
『理学療法 超音波学』シリーズ第4弾となる本書は、第6回日本運動器理学療法超音波フォーラムで報告された最新の知見を基に、「外傷におけるエコーの利用」「膝関節」「末梢神経から腰背部痛と鼡径部痛を切り分ける」「肩関節」という、臨床上極めて重要な4つのテーマを厳選して収録しました。
超音波診断装置(エコー)を用いることで、これまで経験則に頼りがちだった組織の動態や硬度、末梢神経の滑走性などをリアルタイムで可視化。「視えない」ことによる迷いをなくし、病態を正確に把握して治療効果をその場で確認しながら、より安全で効果的な理学療法・運動療法を展開するための実践的なノウハウが詰まっています。
■ 本書で学べること
・外傷後の拘縮評価や組織動態の可視化と、それに基づく適切な運動負荷の選択方法
・膝関節術後のエクステンションラグやACL再建術後の膝蓋下脂肪体に対する超音波評価
・剪断波エラストグラフィや筋輝度を活用した軟部組織のスティフネス(硬度)の定量的評価
・超音波解剖の知識を用いた、L5・S1神経根や鼡径部周辺の末梢神経由来の疼痛の鑑別と徒手介入
・有痛性結帯制限や凍結肩における、前上方・後下方組織の動態観察と的確な理学療法アプローチ
・豊富なエコー画像と連動したQRコード動画(※)による、実践的な動態評価と治療技術(※一部項目)
■ この本が向いている読者
・運動器疾患の痛みの原因や機能障害のメカニズムをより深く理解したい理学療法士・作業療法士・柔道整復師
・エコーを用いた評価・治療を臨床に取り入れたい、あるいはさらに応用範囲を広げたい実務者
・外傷後や術後のリハビリテーションにおいて、安全かつ効果的な運動負荷の判断に迷っている方
・難治性の腰背部痛、鼡径部痛、肩関節拘縮に対する具体的なアプローチの引き出しを増やしたい方
・徒手療法と超音波を組み合わせた最新の知見を学びたい医療系学生や医師
■ 本書の特徴
第6回日本運動器理学療法超音波フォーラムの最新知見を体系化
臨床の最前線で活躍するエキスパートたちが、エコーを用いた新しい評価と治療の視点を惜しみなく公開しています。
「外傷」と「末梢神経」への新たなアプローチ
従来のエコー評価から一歩踏み込み、外傷後の癒着や瘢痕化の評価、そしてMRIやX線では捉えきれない末梢神経の滑走性低下を可視化する技術を詳解しています。
客観的指標に基づく「治療の答え合わせ」
筋輝度やエラストグラフィによる組織硬度の評価など、経験則を科学的根拠へと昇華させ、その場で介入効果を確認できる再現性の高いアプローチを学べます。
序文
序文―運動器エコーはさらに対象領域を拡大している―
運動器領域における超音波診断装置(以下、エコー)の適応は、今どこまで広がっているのでしょうか。近年、その進歩と変化は目覚ましく、静止画による観察から動態評価へ、さらに着目点も組織硬度、輝度、血流へと多角化し、脂肪組織や末梢神経の描出へと発展してきました。加えて、治療面においてもハイドロリリースや圧変動操作など、応用範囲は着実に広がっています。身体内部の構造や病態をエコーで可視化できるようになったことは、これまで経験則で語られることの多かった理学療法とその評価を、科学的検証の領域へと導きました。一方で、その描出精度の高さゆえに、時として情報量が多く、私たちの理解が追いつかない場面もみられるようになりました。だからこそ、臨床に活かすための整理と体系化が求められています。
とりわけ外傷領域では、骨折や脱臼そのものだけでなく、軟部組織損傷の程度や治癒過程を把握することが重要です。しかし、受傷直後の浮腫や炎症によってエコー画像が不明瞭になることも少なくありません。さらに、組織は修復される一方で瘢痕化や癒着を生じ、治療操作も改善と炎症誘発という相反する変化をもたらします。こうした複雑な現象をエコーでどう捉えるかは、今後の重要課題です。そのような中、2023年に刊行された『外傷エコー診療のすすめ』(渡部欣忍 ・最上敦彦氏監修、笹原潤・酒井瑛平氏編集、全日本病院出版会刊)は、外傷領域におけるエコー活用を具体的かつ詳細に示した画期的な一冊でした。これを契機に、第6回日本運動器理学療法超音波フォーラムでは、「外傷」を主要テーマの1つとして取り上げました。また、エコーが新たな可能性を切り拓いた領域として、末梢神経の評価が挙げられます。整形外科を受診する患者の多くは疼痛を主訴としますが、痛みの受容器や痛みを伝える細い末梢神経は、MRIやX線画像、あるいは触診で捉えることはできません。エコーは、そうした“ 見えなかった対象” を描出し、症状と病態をつなぐ手がかりを与えてくれます。
本書では、「外傷」「末梢神経」に加え、「膝関節」「肩関節」という臨床上極めて重要なテーマを取り上げ、第6回大会で報告された知見を基に執筆いただきました。疼痛、可動域制限、不安定性といった従来からの課題に対し、エコーを活用した新たな評価と治療の視点が示されています。
理学療法士が運動器疾患に対して用いる徒手的手段の本質は、これからも変わらないでしょう。しかし、理学療法の進歩とは、治療法の選択とその効果の根拠を明確にしていくことにあります。そのためには、評価の客観化が不可欠であり、エコーは極めて有用な手段です。もちろん、評価とは数値化だけを意味するものではありません。エンドフィール、筋緊張、MMTなど、臨床には数値化されなくとも価値ある評価法が数多く存在します。同様に、エコーによる可視化とは必ずしも数値化することとは限りません。可視化によって病態理解を深め、治療効果(画像上の変化)をその場で確かめられることに大きな意義があります。近い将来、医師にとっての聴診器のように、運動器疾患を扱う全ての理学療法士が日常的にエコーを用いる時代が訪れることを願っています。本書によりエコーを使ってみたいという理学療法士が増え、あるいはエコー利用法の幅を広げ、臨床での利用機会を増やしていただくことにつながっていけば幸いです。
最後に、本書の執筆・編集にご尽力いただいた先生方、第6回日本運動器理学療法超音波フォーラム開催にご尽力くださった世話人の皆様、そしてご協賛いただいた企業各社の皆様に、心より深く感謝申し上げます。
2026年6月
第6回日本運動器理学療法超音波フォーラム大会長
中部学院大学 看護リハビリテーション学部
理学療法学科 教授(開催当時)
うめだ整形外科
浅野 昭裕
目次
Chapter 1 外傷におけるエコーの利用
足関節外傷後における超音波を利用した拘縮評価と治療
中宿 伸哉
外傷後の組織動態を踏まえた運動負荷選択 ― エコーによる評価法 ―
菅原 亮太
足関節骨折術後患者におけるヒラメ筋の筋輝度とヤング率との関係
宮阪 隼人/六崎 裕高
Chapter 2 膝関節
膝関節術後におけるエクステンションラグの超音波評価
木村 佳記/沖本 遼
弾性膝サポーターの制動効果 ― 超音波による生体評価 ―
成 俊弼/小柳 磨毅
ACL再建術後における膝蓋下脂肪体のエコーによる評価法
延川 祥大/境 隆弘
変形性膝関節症における歩行中の内側半月逸脱と膝関節包の関係 ― 超音波による評価 ―
服部 隼人
Chapter 3 末梢神経から腰背部痛と鼡径部痛を切り分ける
腰背部痛を切り分ける ― L5・S1神経根と脊髄神経後枝(多裂筋) ―
岡本 光司
鼡径部痛を切り分ける ― 腸骨下腹・腸骨鼡径神経(腹斜筋群)―
久我 友也
鼡径部痛を切り分ける ― 閉鎖神経(外閉鎖筋、内転筋群) ―
森岡 竜矢
Chapter 4 肩関節
有痛性結帯制限に対する理学療法
郷間 光正
凍結肩の挙上制限に対する理学療法
直井 大地/河端 将司/宮武 和馬
エコーを用いた凍結肩の病態に応じた治療戦略
稲田 徹
超音波剪断波エラストグラフィを用いた肩関節後方関節包の弾性特性評価
飯田 尚哉
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書籍情報
- ISBN:9784904862889
- ページ数:210頁
- 書籍発行日:2026年7月
- 電子版発売日:2026年9月11日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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