- m3.com 電子書籍
- リハビリナース2026年秋季増刊 高次脳機能障害にかかわるとき、最初に読む本
商品情報
内容
初めて高次脳機能障害にかかわる看護師のために、脳の機能や障害時に脳内で起こっている変化を基礎から解説する。患者さんの行動の意味を理解し、具体的なかかわり方までやさしく学べる。観察から看護につなげる力が身につく実践的な入門書。
序文
はじめに
看護師の皆さんは「高次脳機能障害」と聞いて、どのようなイメージをお持ちでしょうか。おそらく回復期リハビリテーション病院に勤務する一部のナースを除くと、何だか難しそうと感じる読者も多いのではないでしょうか。高次脳機能障害は一般には、脳血管障害や脳外傷など、脳に何らかの器質的な損傷が生じた後遺症として、さまざまな認知機能障害や行動・心理症状が残っている状態を指します。代表的には、脳の局在損傷によって、失語・失行・失認といったいわゆる巣症状を認める場合で、言語聴覚士や作業療法士、理学療法士たちのリハビリテーションの対象になります。しかし、さらに広く、注意障害や記憶障害、遂行機能障害(問題解決能力の低下)、社会的行動障害など、多彩な症状を呈します。このような高次脳機能障害はしばしば「見えない障害」と言われることもあります。たしかに、麻痺や四肢欠損、視覚障害、聴覚障害などと比べると、周りからは何でもないと思われてしまうこともあります。したがって、高次脳機能障害を持つ人たちは、その症状の困りごとに加えて、周囲から理解されないという二重の苦しみを感じている人も少なくありません。2025年の暮れに、当事者・ご家族、ならびに関連団体の悲願であった「高次脳機能障害者支援法」が成立しました。このことの真価が問われるのはむしろこれからです。高次脳機能障害のリハビリテーション・支援は多職種による全人的なアプローチが必要なのです。@
慶應義塾大学名誉教授 予防医療センター 特任教授
三村 將
目次
1章 高次脳機能障害の今とこれから(総論)
1 高次脳機能障害ってなに?・
2 イラストでわかる脳の機能と高次脳機能障害
Column NOTE:高次脳機能障害者支援法
2章 「覚えられない」「忘れる」障害
1 約束の時間を忘れてしまう、物を置いた場所を忘れて探し回る~エピソード記憶の障害
2 同じ質問や会話を何度も繰り返す~記銘と保持の障害
3 今日の出来事や指示内容を思い出せない~短期記憶・ワーキングメモリの障害・
4 日付・曜日・時間帯がわからなくなる~見当識障害(時間的見当識)
5 スケジュールや予定を自分で管理できない~記憶障害による生活管理困難
Column NOTE: 展望記憶の評価
3章 言葉を「話せない」「理解できない」障害
1 言いたい言葉が出てこない~ブローカ失語など
2 話しかけても意味がわかっていない〜ウェルニッケ失語など
3 ことばは流暢なのに内容が伝わらない〜ジャーゴン・語性錯語
4 簡単な読み書きができない~失読・失書をともなう言語の障害
5 コミュニケーションそのものが成立しにくい~重度失語の状態
Column NOTE: MCI・認知症患者の言語障害
4章 「体が思うように動かせない」障害
1 手は思うように動かせるのに、道具の使い方に戸惑い、結局正しく使えない~観念性失行
2 意図したとおりに手足が動かない、真似ができない~観念運動性失行
3 服がうまく着られない、袖を頭に通す〜着衣失行
4 図形が描けない、積み木が積めない〜構成障害
Column NOTE: 臨床神経心理士とは
5章 「見えない」「見てもわからない」障害
1 左側のものに気付かない、ぶつかる~半側空間無視
2 見えているのに、それが何かわからない~視覚失認
3 人の顔を見てもだれかわからない〜相貌失認
4 ポケットやカバンの中で触った物がなにかわからない~触覚失認
5 道順や方向がわからない〜地誌的障害(道順障害・街並失認)
6 道具や場面の「全体像」がつかめない~同時失認
6章 「気が散る」「段取りが悪い」障害
1 ぼーっとして話が頭に入っていかない~選択的注意・持続的注意の障害
2 周囲の刺激にすぐ気が散る、必要なものを見落とす~選択的注意の障害
3 複数のことを同時に進めようとすると混乱する~分配性注意の障害
4 指示を待つだけで、自分から動こうとしない~自発性の低下
5 段取りがバラバラで、いつまでも作業が終わらない~計画性・遂行機能の障害
6 トラブルに弱く、間違いに気づかず繰り返してしまう~柔軟性の欠如、自己修正能力の低下
7章 「怒りっぽい」「空気が読めない」障害
1 ささいなことで怒り出す、感情のブレーキが効かない~病的泣き笑いと破局反応
2 欲しいと思ったら我慢できない、自分勝手な行動が目立つ~欲求抑制の困難・脱抑制
3 他人の気持ちに共感できない、場の空気が読めない~社会的認知の障害と対人関係の問題
4 ひとつのことに病的に執着し、こだわりが強い~固執
5 自分の障害を認めない、リハビリを拒否する~病識欠如への対応
6 社会的行動障害への家族のかかわり方と心理的サポート
8章 入院中~退院後に患者さんが活用できる支援・制度
1 「お金」と「仕事」の不安に応える制度——高額療養費・自立支援医療・療養と仕事の両立支援を中心に―
2 高次脳機能障害の「証(あかし)」を持つ
3 退院後の生活を支える「介護保険サービス」と「障害福祉サービス」
4 障害年金:生活の基盤を安定させるために
5 もう一度「社会」とつながるための支援
便利機能
- 対応
- 一部対応
- 未対応
- 全文・
串刺検索 - 目次・
索引リンク - PCブラウザ閲覧
- メモ・付箋
- PubMed
リンク - 動画再生
- 音声再生
- 今日の治療薬リンク
- イヤーノートリンク
- 南山堂医学
大辞典
リンク
- 対応
- 一部対応
- 未対応
対応機種
iOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:19.5MB以上(インストール時:44.0MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:78.1MB以上
AndroidOS 最新バージョンのOSをご利用ください
外部メモリ:19.5MB以上(インストール時:44.0MB以上)
ダウンロード時に必要なメモリ:78.1MB以上
- コンテンツのインストールにあたり、無線LANへの接続環境が必要です(3G回線によるインストールも可能ですが、データ量の多い通信のため、通信料が高額となりますので、無線LANを推奨しております)。
- コンテンツの使用にあたり、m3.com電子書籍アプリが必要です。 導入方法の詳細はこちら
- Appleロゴは、Apple Inc.の商標です。
- Androidロゴは Google LLC の商標です。
書籍情報
- ISBN:9784840490436
- ページ数:248頁
- 書籍発行日:2026年9月
- 電子版発売日:2026年9月15日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
お客様の声
まだ投稿されていません
特記事項
※ご入金確認後、メールにてご案内するダウンロード方法によりダウンロードしていただくとご使用いただけます。
※コンテンツの使用にあたり、m3.com 電子書籍アプリが必要です。
※eBook版は、書籍の体裁そのままで表示しますので、ディスプレイサイズが7インチ以上の端末でのご使用を推奨します。


