チーム力UP 脳血管内治療 改訂第2版

  • ページ数 : 324頁
  • 書籍発行日 : 2026年10月
  • 電子版発売日 : 2026年9月29日
¥7,700(税込)
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商品情報

内容

2015年の初版刊行以来,多くの脳血管内治療に携わる医師・メディカルスタッフから好評を博した『チーム力UP 脳血管内治療 カテーテルスタッフの必須知識』が,11年ぶりに改訂となる。この間,脳血管内治療は適応の拡大やデバイスの進歩とともに大きく発展し,その普及は一層進んだ。それに伴い,安全で質の高い医療を提供するためには,医師・看護師・診療放射線技師をはじめとする多職種が知識と情報を共有し,一丸となって診療にあたるチーム医療の重要性がますます高まっている。本書は,最新の知見や治療の実際を反映するとともに,医師とメディカルスタッフが互いに「知っておいてほしいこと」「認識を統一しておきたいこと」を共有できる内容へと刷新した。脳血管内治療に携わるすべてのスタッフの理解を深め,円滑な連携とチーム力の向上に寄与する実践的な一冊である。

序文

序文


2015年に本書の初版が刊行されてから,10年以上が経ちました。この間,脳血管内治療は目覚ましい進歩を遂げ,脳動脈瘤,脳梗塞,頚動脈狭窄症など,さまざまな疾患に対する重要な治療法として一層普及してきました。それに伴い,治療に携わる医師,看護師,放射線技師などのスタッフも大きく増えています。一方で,治療法やデバイスはますます多様化し,安全で質の高い治療を行うためには,それぞれの職種が専門性を高めるだけでなく,チーム全体で知識と意識を共有することがこれまで以上に重要になっています。

今回の改訂では,初版の基本的なコンセプトを大切にしながら,「令和の今,脳血管内治療に携わるスタッフが知っておくべき知識,共有すべき意識」という視点から,内容を全面的に見直しました。経橈骨動脈アプローチやWEB留置などの新しい手技を加え,脳動脈瘤治療や血栓回収療法の進歩,新しいデバイスにも対応し,内容を大幅にブラッシュアップ,ボリュームアップしています。

本書の何よりの特徴は,医師だけの目線で作られた教科書ではないことです。実際に脳卒中診療の現場で働く医師,看護師,診療放射線技師が,それぞれの専門的な立場から執筆しながら,チームとして統一した見解を共有できるよう構成しています。ぜひ自分の専門分野だけでなく,ほかの職種が執筆した部分にも目を通してみてください「。術者はなぜこのデバイスを選ぶのか」「看護師は患者さんの何を見ているのか」「診療放射線技師はよりよい画像を得るために何を考えているのか」。お互いの考え方や役割を知ることで,治療の見え方は大きく変わるはずです。

脳血管内治療は,一人の優れた術者だけで完結する治療ではありません。患者さんの受け入れから,画像診断,治療準備,手技,術中管理,そして術後管理まで,多くのスタッフが関わります。それぞれが自分の役割を理解するだけでなく,周囲が何を考え,次に何を必要としているのかを理解し,先を読んで動くことができれば,治療はより安全でスムーズなものになります。

チームが1つになったとき,脳血管内治療は最大の力を発揮します。そのためには,職種を超えて共有できる知識と共通言語が必要です。本書がその橋渡しとなり,医師,看護師,放射線技師がお互いを理解し,同じ方向を向いて治療に臨むための一冊となることを願っています。

まずは自分に必要なところから読み始めてください。そして少しずつ,自分の専門外のページにも足を延ばしてみてください。知識が増え,お互いの仕事がわかるようになると,脳血管内治療はきっともっと面白くなります。本改訂版が,皆さんの「チーム力UP!」という重要な役割を担い,明日からのよりよい治療につながることを心から願っています。


2026年8月

兵庫医科大学脳神経外科学講座主任教授
吉村紳一

目次

Ⅰ脳血管内治療とは

脳血管内治療の流れ  藏本要二

各スタッフの役割  徳水みち

Ⅱ治療に必要な解剖を理解する

血管の走行−大動脈弓部~頚部,橈骨動脈  桑島琢允,ほか

脳血管の走行−頭蓋底部~頭蓋内  飯田倫子,ほか

画像からみた解剖  河中祐介,ほか

Ⅲ治療で使用する機器とデバイスを知る

脳血管造影機器  萩原芳明,ほか

超音波検査,SPECT,PET,灌流画像  阿部宗一郎

デバイスを知る  黒木健至,ほか

Ⅳ術前−手術をスムーズに進めるために

患者管理 術前・当日・~入室まで  山岡綾子,ほか

使用機器の準備  福山亜有美

IVR 室の環境設定  福山亜有美

各スタッフの役割・心構え  松本一真

救急時の対応  立林洸太朗

Ⅴ術中−緊急時もあわてずに行動するために

患者管理 救急搬送,受け入れ,入室から退室まで  吉松航紀,ほか

起こりうる合併症  森下雅博

急変時の各スタッフの対応  吉田ひろ美

患者管理 術直後~退院まで全身管理  桒原舜太郎

患者管理 術直後~退院までの看護ケア  山岡綾子,ほか

Ⅵ術後−QOL・ADLの向上をめざして

退院後のケア  瀬尾恭一,ほか

術後カンファレンス  辻 翔一郎

Ⅶ各疾患の特性を知って治療に活かす

脳動脈瘤  松川東俊

脳動脈奇形  内田和孝

頭蓋内硬膜動静脈瘻  白川 学

頚動脈狭窄症  山田清文

急性脳血管閉塞  阿部宗一郎

脳腫瘍  阪本大輔

脊椎脊髄疾患  立林洸太朗

慢性硬膜下血腫  榊原史啓

コラム

SCU(脳卒中ケアユニット)  内田和孝

急性期脳梗塞診療に対する時間短縮  美山真崇

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書籍情報

  • ISBN:9784758323826
  • ページ数:324頁
  • 書籍発行日:2026年10月
  • 電子版発売日:2026年9月29日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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