これから始めるPCI[Web動画付] 第3版

  • ページ数 : 352頁
  • 書籍発行日 : 2026年10月
  • 電子版発売日 : 2026年9月30日
¥9,350(税込)
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商品情報

内容

PCIの定番バイブルが7年ぶりに改訂。初学者にやさしい「手取り足取り」のコンセプトを踏襲。何をどうするのか,手筋とその根拠を網羅。第2版からはガイドワイヤー,マイクロカテーテル等のデバイス情報のアップデート,アテレクトミーデバイスではIVLが追加され,CTO,多枝病変に対するストラテジー,ステントレスPCIの考え方や合併症の内容も補強。また,80編以上の動画も追加され,視覚的な理解を深められる。「こっそりLevel up Tips」では先輩や指導医レベルでの着眼が加わり,落とし穴にはまらない,判断に困らないための充実の一書。

序文

はじめに

本書「これから始めるPCI」は,PCIをこれから学ぶ方にも,日々PCIに携わっている方にも,「見て,理解して,実践できる」ことを目指した本です。

本書の大きな特徴は,できるだけ文章を短くし,写真やイラスト,画像を多く用いていることです。PCIは,文章だけでは伝わりにくい手技やデバイスの特徴が数多くあります。そこで,実際の画像や写真を見ながら理解できるよう,視覚的なわかりやすさを大切にしました。

また,今回の改訂(第3版)では,第2版での改訂と同様に,前版から変更点のあった,もしくは新たに登場したデバイスについても取り上げています。「従来はこのデバイスを使っていたが,現在は何を使うのか」「新しいデバイスはどのように扱うのか」「ストラテジーがどのように変わったのか」といった点にも触れ,進化を続けるPCIを理解するために必要な情報を盛り込みました。静止画像だけでなく,手技や造影の実際がわかる動画も数多く加わっています。

さらに,PCIは術者だけで完結する治療ではありません。看護師,臨床工学技士,放射線技師など,多くのメディカルスタッフがそれぞれの専門性を発揮し,1つのチームとして治療にあたります。本書でも,スタッフ間で知識や情報を共有することの重要性を大切にしています。

PCIをこれから始める方には,まず全体像をつかむために,PCIをすでに経験している方には,知識を整理し,最新のデバイスや手技を確認するために,本書を活用いただければ幸いです。


2026年8月

心臓血管研究所所長
及川裕二

目次

Ⅰ PCIに必要な基礎知識

1 PCIってなに?  岸 幹夫

 PCIの適応疾患

 事前の治療ストラテジー構築とCTの役割

 PCIの手順

 PCI に使用する主要デバイス

2 PCIに必要な設備およびスタッフ配置  松野俊介 

 PCIに必要なスタッフ

 PCIに必要な設備

 PCI に必要な機器とスタッフの役割

Ⅱ アプローチ部位の選択

1 大腿動脈アプローチの利点と欠点  浅野充寿 

 はじめに:現代のPCIにおける大腿動脈アプローチの立ち位置

 大腿動静脈の解剖学的理解と最適な穿刺ポイント

 最適な穿刺部位

 アンギオ(透視)ガイド穿刺の実際

 エコーガイド穿刺の実際

 止血の基本:用手圧迫のプロフェッショナルへ

 止血デバイス

 穿刺部合併症とその対処法

2 橈骨動脈アプローチの利点と欠点  鈴木孝英 

 橈骨動脈アプローチの利点

 TRIの有用性と適応

 TRI におけるガイディングカテーテルの選択と操作

 7Fr TRIの実際

 slender PCI

 急性心筋梗塞におけるTRIの利点

 TRIの止血

 TRIの合併症

Ⅲ ガイディングカテーテルの選択

 1 右冠動脈  遠藤彩佳 

 右冠動脈のGCを選択するうえで必要な解剖学的知識

 右冠動脈はGCでバックアップを得られるか

 右冠動脈に選択するGCの種類

 GCのエンゲージに難渋するときの対処法

 GCによる右冠動脈損傷を予防するために

2 左冠動脈  細川雄亮 

 左冠動脈のPCIに際してGCに求められること

 左冠動脈のPCIにおいて基本となるGCの形状

 病変別のGCストラテジー

 まとめ

 

Ⅳ ガイドワイヤーとシェイピング

1 ガイドワイヤーの構造と選択,シェイピングのコツ  小川崇之 

 ガイドワイヤーの分類

 各種ガイドワイヤーの先端荷重・サポート値

 ガイドワイヤーの選択

 シェイピング法

 まとめ

 

Ⅴ バルーンカテーテルの選択

1 バルーンカテーテルの構造と病変に適した選択法  保坂文駿 

 バルーンカテーテルの基本構造

 バルーンカテーテルの基本構造

 バルーンカテーテルの種類と特徴

 薬剤コーテッドバルーン(DCB)

 病変特性に応じたバルーン選択

 バルーン拡張における合併症と対策

 まとめ

 

Ⅵ ステントの選択

1 ステントの構造と種類  矢部敬之 

 ステントの歴史

 XIENCE Skypoint™

 Onyx Frontier™

 SYNERGY™ XD

 SYNERGY™ MEGATRON

 Ultimaster Nagomi™

 Orsiro® Mission

 Coroflex® ISAR NEO

 BioFreedom™ Ultra

 COMBO® PLUS

 

Ⅶ イメージングモダリティ

1 IVUS  園田信成 

 治療前のIVUSチェック項目

 ステント留置時のIVUSチェック項目

 ステント留置後のIVUSチェック項目

 新しいIVUSシステム① NIRS-IVUS

 新しいIVUSシステム② AnteOwl WR™ IVUS

2 OCT/OFDI  宮本欧史朗,羽原真人 

 心臓のイメージングモダリティ

 OCT/OFDIとは:IVUSとの比較

 OCTの臨床応用

3 PCI手技中におけるFFR/NHPRs測定の意義  山下 淳 

 PCI適応決定の際に重要なこと

 FFRとNHPRsの違い

 FFRとNHPRs測定における注意点

 最大充血時(FFR計測時)と安静時(NHPRs計測時)の病変を通過する血流の違い

 PCI施行時の支援ツールとしてのNHPRsの活用

 治療後のFFRとNHPRsの乖離をどう考えるか

 LMTやLAD近位部病変の評価

 iFRとそのほかの安静時指標

 

Ⅷ マイクロカテーテル

1 マイクロカテーテルの活用法  景山倫也 

 マイクロカテーテルの基本

 マイクロカテーテルの使用目的

 特殊なマイクロカテーテル

 まとめ

 

Ⅸ 血管内治療デバイス

1 IVL(血管内破砕術)  藤田雅樹 

 血管内破砕術(IVL)の概要

 IVLの適応病変

 IVLの実際

 注意が必要な合併症

 今後の動向とまとめ

2 アテレクトミー① ロータブレータ  下地顕一郎 

 ロータブレータの目的

 ロータブレータの手技

 合併症の予防と対応

 guidewire bias(ガイドワイヤーバイアス)

 入口部病変

 まとめ

2 アテレクトミー② ダイアモンドバック(OA)  小林範弘 

 構造と使用方法

 操作方法

 ロータブレータとの違い

 実際どのようなシチュエーションで使用するか

 使用上の注意点

2 アテレクトミー③ エキシマレーザー(ELCA)  足利貴志 

 ELCAの必要機材と構造

 セットアップ方法

 基本的な使用方法

 適応病変

 合併症とその対処法

2 アテレクトミー④ DCA(方向性冠動脈粥腫切除術)   越田亮司 

 はじめに

 DCAの概要

 適応病変と避けるべき病変

 手技の実際

 ステントレスストラテジーとDCA

 合併症とベイルアウト

 ラーニングカーブと教育

 ATHEROCUT® Mk

 まとめ

3 DCB(薬剤コーテッドバルーン)  坂元 敦 

 知っておくべき歴史と開発の方向性

 基本構造

 適応病変

 病変による前処置

 まとめ

 

Ⅹ 血栓吸引デバイスおよび末梢保護デバイス

1 血栓吸引デバイスおよび末梢保護デバイスの使い方  桐ヶ谷英邦,日比 潔 

 血栓吸引デバイス

 末梢保護デバイス

 

Ⅺ さまざまなテクニック

1 マイクロカテーテル抜去(トラッピングテクニック,エクステンションワイヤー,南都法)  船田竜一 

 トラッピングテクニック

 エクステンションワイヤー

 南都法(南都抜き)

2 デバイス挿入困難回避法① ガイドエクステンションカテーテル  田中康太 

 ガイドエクステンションカテーテル(GEC)とは

 GECを考慮する/すべきでない場面

 デバイス通過困難時の対応とバックアップの比較

 GECの種類

 rapid exchange(RX)型

 GECを使いこなす

 発展編:GP-Lock method

 まとめ

2 デバイス挿入困難回避法② Tornus  國井浩行 

 Tornusとは

 Tornus Proとマイクロカテーテルの比較

 Tornus Proの安全装置

 Tornusの進め方

 Tornus使用上の注意点

 まとめ

2 デバイス挿入困難回避法③ buddy wire法  芹川 威 

 屈曲病変に対する冠動脈伸展

 石灰化病変に対するスリップ効果

 バイアスの変更効果

 buddy wire法によるステント留置のpitfall

2 デバイス挿入困難回避法④ アンカーテクニック  加藤大雅 

 アンカーテクニックとは

 アンカーテクニックの方法

 特殊なアンカーテクニック

 アンカーテクニックを安全に行うために

3 分岐部病変に対するステント留置法  沼澤洋平 

 分岐部病変とは

 側枝閉塞のメカニズム

 分岐部病変におけるステント留置の流れ

 ステント留置の際の側枝保護法

 まとめ

 

Ⅻ 知っておくべき合併症およびその回避法

1 冠動脈損傷(穿孔,破裂)  三軒豪仁 

 冠動脈損傷の種類と機序

 冠動脈穿孔

 初期対応(診断から一時的止血まで)

 冠動脈破裂

 ヘパリン,ACTに関して

 心タンポナーデの診断と対応

 まとめ

2 no reflow/slow flow  御手洗敬信 

 no reflow/slow flowの定義

 no reflow/slow flowの機序・要因

 no reflow/slow flowの予測

 no reflow/slow flowの予防

 no reflow/slow flowへの対処

 まとめ

3 異物遺残と回収法  津田卓眞 

 異物遺残

 ガイドワイヤー遺残

 ステント脱落への対処法

 バルーン断裂・遺残への対処法

 動画でわかる実際の症例集

4 IVUSスタック  大塚雅人 

 IVUSカテーテルの先端構造

 IVUSスタックの機序

 IVUSとガイドワイヤーのたわみ・絡みによるスタックと対処法

 ガイドワイヤーエグジットポートの引っ掛かりによるスタックと対処法

 IVUSカテーテル自体の高度狭窄へのウェッジによるスタックと対処法

 まとめ

5 ロータブレータスタック  坂倉建一 

 ロータブレータスタックとは

 非外科的な対処法

 そのほかの対処法

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書籍情報

  • ISBN:9784758324397
  • ページ数:352頁
  • 書籍発行日:2026年10月
  • 電子版発売日:2026年9月30日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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