改訂6版 安心すこやか妊娠・出産ガイド

  • ページ数 : 312頁
  • 書籍発行日 : 2026年10月
  • 電子版発売日 : 2026年10月2日
¥2,200(税込)
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商品情報

内容

【確かな知識で妊婦・家族の不安を減らす】
「異常が見つかった」「ハイリスク」と言われて戸惑ったときに読みたい一冊。身体の変化や妊婦健診での検査、産後の生活や沐浴などの育児の基本から病気や異常まで、妊娠中の必要な知識をやさしく整理。妊婦と家族の安心に寄り添いたい助産師にも役立つ。

序文

はじめに

妊娠おめでとうございます。これから出産までの間、あなたは妊婦健診のために産婦人科に通うことになります。妊婦健診では、おなかの赤ちゃんが順調に発育しているか、お母さんの健康状態に変化はないかなどを確認するために、さまざまな診察や検査が行われます。当然、健診を重ねるなかで、「これはどういう意味だろう」「自分は大丈夫だろうか」といった疑問や不安が生じることもあるでしょう。産婦人科医や助産師も、できるだけわかりやすく丁寧に説明したいと考えています。

しかし、妊婦さんからは、「医師の説明が難しくて十分に理解できなかった」「外来ではわかったつもりだったが、家に帰って家族に説明しようとすると、うまく説明できなかった」「外来が混み合っていて忙しそうだったので、聞きたいことを聞きそびれてしまった」といった声をよく耳にします。また、「家に帰ってインターネットやSNSで調べてみたら、さまざまな情報があり、何が正しいのかわからなくなってしまった」という相談も少なくありません。情報があふれる時代だからこそ、正確で信頼できる情報を得ることの難しさを感じている妊婦さんは少なくないと思います。

そこで昭和医科大学病院では、妊娠中から出産後までに生じるさまざまな疑問やトラブルについて解説した冊子『すこやか出産ガイド』(全3冊)を作成し、当院で出産されるすべての妊婦さんにお渡ししてきました。この冊子では、妊娠中に行われる検査の目的や、その結果に異常がみられた場合に考えられること、妊娠中に起こり得る病気、日常生活で気を付けること、さらに出産後の赤ちゃんのお世話まで、できるだけわかりやすく解説してきました。

この『すこやか出産ガイド』は、正確でわかりやすい内容であると多くの方々からご好評をいただき、当院以外で出産される妊婦さんからも「ぜひ読んでみたい」という声を数多くいただくようになりました。そこで、そのご要望にお応えするため、2013年5月に内容を見直し、『すこやか妊娠・出産ガイド』として1冊にまとめ、出版いたしました。

初版の編集にあたっては、『産婦人科診療ガイドライン:産科編2011』(日本産科婦人科学会・日本産婦人科医会共同作成)に準拠し、できる限り最新の知見を取り入れるとともに、より多くの妊婦さんにとって読みやすく、理解しやすい内容となるよう工夫しました。その後、『産婦人科診療ガイドライン:産科編』の改訂に合わせて内容を更新し、これまで多くの妊婦さんやご家族に活用していただきました。そして今回、『産婦人科診療ガイドライン:産科編2026』の発刊に合わせ、最新の診療ガイドラインや新しい知見を反映するとともに、内容をさらに充実させ、よりわかりやすい記述となるよう全面的に見直し、改訂第6版として刊行することとなりました。

近年は、出生前検査をはじめ、妊娠・出産に関する情報をインターネットやSNSなどから容易に得られるようになりました。その一方で、情報量が増えたことで、どの情報を信頼すればよいのか判断に迷うことも少なくありません。本書では、科学的根拠に基づいた最新の情報をできるだけわかりやすくお伝えすることを心がけました。本書が、妊娠中の疑問や不安を解消し、安心して妊娠・出産に臨んでいただくための一助となれば幸いです。

本書をお読みになってもわからないことや、不安に感じることがありましたら、一人で悩まず、遠慮なく担当の産婦人科医や助産師にご相談ください。妊娠中の検査は、その目的や意味を十分に理解し、納得したうえで受けていただくことが大切です。

本書が、皆さまの健やかな妊娠生活と、安全な出産、そして楽しい育児のお役に立てることを心より願っております。

最後に、本書の作成にあたり、多大なるご尽力をいただいたメディカ出版の里山圭子氏に心より感謝申し上げます。


2026年8月

関沢 明彦

目次

【序 妊娠を考えたときに考えること】

1 女性の年齢と妊娠しやすさ

2 妊娠前に検査しておくことで妊娠中の心配が軽減されることがあります

3 妊娠前から妊娠について考えることと備えて行うこと

【第1部 妊娠中のすごし方】

1 妊娠がわかったら

1 母子健康手帳を受け取りに行きましょう

2 出産場所を決めましょう

3 薬を飲んでいる方へ

4 分娩予定日について

5 無痛分娩

2 妊娠中の健康診査(妊婦健診)

1 妊婦健診を受けましょう

2 検査内容を知っておきましょう

・基本検査

a 毎回実施する検査 b 血液検査 c 内診検査 d 超音波検査 e 胎児心拍数検査

・オプション検査(希望者のみに実施する検査)

a 血液検査 b 出生前検査

3 出生前検査について

4 妊娠中のメンタルチェック

3 日常生活で気をつけること

1 仕事

2 外出・旅行

3 たばこ・お酒

4 薬・サプリメント

5 予防接種とインフルエンザ・新型コロナウイルス

6 RSウイルス感染症と予防

7 おしゃれ

8 妊娠中の清潔・生活

9 歯の衛生

10 パートナーの方へ

4 からだと体調の変化

1 つわり

2 便秘

3 痔

4 おりものの増加

5 腰痛・背部痛

6 色素沈着

7 妊娠線

8 皮膚のかゆみ・発疹

9 こむらがえり

10 手足のしびれ・むくみ

11 静脈瘤

12 頻尿・尿もれ

5 食事と体重管理

1 体重管理をしましょう

2 太りすぎ、やせすぎが心配な理由

3 便秘を予防しましょう

4 貧血を予防しましょう

5 カルシウムをとりましょう

6 高血圧を予防しましょう

7 葉酸をとりましょう

6 妊娠中の運動

1 からだを動かしましょう

7 乳頭・乳房のお手入れ

1 母乳には長所がいっぱい

2 乳頭・乳房の変化

3 出産前の乳頭・乳房のお手入れ(妊娠30週以降)

8 入院の準備

1 入院の準備をしましょう

2 お産が近いことを知らせるサイン

3 さあ、病院に電話しましょう

9 お産の進み方

1 お産の進み方を知っておきましょう

2 分娩後のスケジュール

3 ドライテクニックについて

10 妊婦さんのための制度

1 出産育児一時金・出産手当金

2 働く妊婦さんのための制度

付録 母体の変化と胎児の発育

【第2部 妊娠中の検査と病気】

1 検査で異常が見つかった方へ

1 血糖値測定

2 不規則抗体検査(間接クームス試験)

3 風疹抗体検査

4 B型肝炎(HBs抗原)検査

5 C型肝炎(HCV抗体)検査

6 梅毒スクリーニング検査

7 クラミジア検査

8 腟分泌物培養検査(B群溶血性レンサ球菌感染症)

9 成人T細胞性白血病ウイルス(HTLV-1)抗体検査

10 トキソプラズマ抗体検査

11 サイトメガロウイルス抗体検査

12 パルボウイルスB19抗体検査

2 先天性疾患と出生前検査

1 先天性疾患について

2 出生前検査について

3 超音波検査

4 非確定的スクリーニング検査

5 確定的な検査

6 放射線の影響

7 出生前検査で見つかることのある先天性疾患

8 遺伝カウンセリング

3 ハイリスク妊娠と妊娠中の合併症

1 高年妊娠

2 双胎妊娠

3 Rh式血液型不適合妊娠

4 妊娠初期の出血

5 前置胎盤・低置胎盤

6 臍帯卵膜付着

7 子宮頸管長短縮・頸管無力症

8 胎児発育不全(FGR)

9 妊娠高血圧症候群

10 妊娠糖尿病

11 臍帯頸部巻絡

12 肺血栓塞栓症

13 羊水量の異常

4 分娩時の“もしも”に備えて

1 早産・切迫早産

2 常位胎盤早期剥離

3 胎児機能不全

4 前期破水―早すぎる破水

5 骨盤位の分娩

6 子宮収縮薬(陣痛促進薬)の使用

7 吸引分娩・鉗子分娩

8 帝王切開分娩

9 帝王切開分娩の経験のある妊婦さんへ

10 会陰裂傷・頸管裂傷

11 弛緩出血―分娩後の大量出血

12 分娩時の大量出血

13 妊娠41週以降の分娩

【第3部 たのしい子育て】

1 入院中の注意点

1 感染防止:感染から身を守ろう

2 入院生活編

・入院中のスケジュール

1 新生児マススクリーニング検査

2 拡大マススクリーニング検査(新生児オプショナルスクリーニング検査)

3 新生児聴覚スクリーニング検査

・母乳を飲ませましょう

1 母乳の長所

2 母乳のできるしくみ

3 乳頭・乳輪部マッサージ

4 抱き方(ポジショニング)

5 吸わせ方(ラッチオン)

6 搾乳の方法

7 よくある乳頭・乳房のトラブル

8 赤ちゃんがNICUに入院しているお母さんへ

9 調乳(人工乳の使い方)

10 人工乳の飲ませ方・げっぷのさせ方

・沐浴とドライテクニック

1 ドライテクニックの利点

2 初めての沐浴

3 退院後の沐浴

3 子育て編

・お母さんとそのご家族へ

1 はじめまして赤ちゃん!

2 赤ちゃんの特徴

3 育児のポイント

4 いつもと様子が違うとき

・赤ちゃんはなぜ泣くの?

1 泣き声は赤ちゃんのサイン

2 あやし方

3 お母さんも気晴らしを!

・家庭での沐浴

1 沐浴の際のポイント

2 必要な沐浴用品

3 準備

4 入れ方:ベビーバスを使う場合

5 ベビーバスを使用せずに浴室でからだを洗う場合

6 おへその手入れ

7 沐浴を中止しておきたいとき

8 肌のお手入れ

4 お母さん編

・産後の生活

1 からだの変化

2 こころの変化

3 日常生活について

4 からだとこころの調子が悪いとき

5 お母さんの産後健診について

・産褥体操

1 産褥体操の目的

2 産褥体操の実施方法

3 骨盤底筋群体操

・授乳期の栄養と食事

1 授乳期の栄養

2 食事のポイント

3 母乳の分泌を良くする食事

4 貧血に注意!

・家族計画

1 産後の避妊の必要性

2 家族計画を立てるときに考えること

3 避妊の方法

5 母乳についてのQ&A

6 赤ちゃんについてのQ&A

7 諸手続き

1 赤ちゃんが生まれたあとの手続き

2 赤ちゃんの1か月健診

【Column】

甲状腺ホルモンとおなかの赤ちゃん

妊娠中の葉酸摂取は有用

てんかんの患者さんへ

妊婦さんもシートベルトを!

妊娠中のあなたが喫煙すると…

赤ちゃんにお酒はダメ

妊娠中のビタミンDについて

妊娠中の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

日本における「ワクチンの定期接種」とは

妊娠中の運動について

歯科検診に行きましょう

サードハンド・スモーク(三次喫煙)

こころの変化

妊娠中の体重増加

産科医療補償制度

抗HBsヒト免疫グロブリンとは

すべての赤ちゃんに対するHBV感染予防(HBV感染防止のための定期接種化)

C型肝炎キャリアの治療

出生前検査にはさまざまな意見をもつ人がいます

胎児後頸部皮下浮腫/NT肥厚について

胎児マイクロアレイ検査

葉酸と神経管閉鎖不全症との関係

世界で初めて超音波による胎児治療に成功!

カフェインは赤ちゃんに悪影響を与えるか?

子宮内の赤ちゃんの環境が、成人後の病気のリスクを左右する

早産の時期に、急におなかの張りや下腹部痛、出血が現れた場合には病院受診を!

子宮収縮抑制薬の使用

骨盤位外回転術について

ビニール手袋着用にご理解を

新生児聴覚スクリーニング検査の公費助成

液体ミルク

母子の愛着形成の重要性について

産後2週間健診について

【Check!】

こんな症状があったら連絡を!

妊婦体操の紹介(動画)

両親学級動画をご活用ください

入院中に避難が必要な災害が発生した場合のお願い

赤ちゃんが十分に母乳を飲んでいるサイン

こんなときは医師の診察を受けましょう

赤ちゃんが泣く一般的な原因

沐浴の目的

診察を受けたほうがいい からだとこころの変調

産褥体操と骨盤底筋群体操(動画)

献立を立てるときのポイント


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書籍情報

  • ISBN:9784840491792
  • ページ数:312頁
  • 書籍発行日:2026年10月
  • 電子版発売日:2026年10月2日
  • 判:A5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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