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泌尿器外科 2026年9月号(Vol.39 No.9)【特集】腎がん診療の動向,困ったことはヒゲ(泌外)に聞け!

  • ページ数 : 86頁
  • 書籍発行日 : 2026年9月
  • 電子版発売日 : 2026年10月6日
¥3,410(税込)
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商品情報

内容

【特集】腎がん診療の動向,困ったことはヒゲ(泌外)に聞け!
腎癌ゲノム研究の現在─透析腎の空間的マルチオミクス解析─/複合免疫療法(IO-IO・IO-TKI)の現状と展望/HIF-2α阻害剤(ベルズチファン)への期待 ほか

序文

序文


ロボット手術の普及,多くの新規薬剤の登場により,腎がん診療はこの10年で目まぐるしく変わりました。さまざまな知見が蓄積し,治療に対する考え方も日々変化していると言っても過言ではありません。今回は「腎がん診療の動向,困ったことはヒゲ(泌外)に聞け!」と題して,腎がん診療の現状と今後の展望について,エキスパートの先生方に解説いただきました。

「腎癌ゲノム研究の現在」では,最近発表された透析腎の空間的マルチオミクス解析について,高橋潤先生(東京大学,国立がん研究センター研究所)に執筆いただきました。透析関連腎がんが,近位尿細管由来の後天性嚢胞腎におけるMET活性化とクローン性拡大を介して発生するという最近の研究成果をまとめていただきました。

「複合免疫療法(IO-IO・IO-TKI)の現状と展望」では,現在,腎がん薬物療法の中心となっている複合免疫療法について,吉田一彦先生(東京女子医科大学)に執筆いただきました。薬剤の組み合わせにより多くの治療法が登場していますが,それぞれの治療についてわかりやすく解説いただきました。

「HIF-2α阻害剤(ベルズチファン)への期待」では,最近保険適用となったHIF-2α阻害剤について,田中一先生(東京科学大学)に執筆いただきました。ベルズチファンが日常診療に登場してまだ日が浅いことから,この薬剤の位置づけや副作用対策などについて,わかりやすく解説いただきました。

「アジュバント薬物療法(ペムブロリズマブ)の現状と展望」では,ペムブロリズマブによるアジュバント療法について,松本一宏先生(慶應義塾大学)に執筆いただきました。腎がんのアジュバント療法の歴史から始まり,KEYNOTE-564試験の解説,これまで経験された18例のまとめについて詳しく解説いただきました。

「T1b腎癌に対するRAPNの現状と今後の展望」では,少し大きめの腎がんに対するロボット支援腎部分切除術について,蓼沼知之先生(横浜市立大学)に執筆いただきました。T1b腎がんに対するRAPNの周術期成績や適応,今後の展望について詳しく解説いただきました。

「進行腎癌に対するロボット手術」では,下大静脈腫瘍栓を伴う腎がんなど,進行腎がんに対するロボット支援腎摘除術について,三宅秀明先生(神戸大学)に執筆いただきました。泌尿器科領域のロボット手術の中でも最も難易度が高い手術の1つですが,手術手技や適応などについて,自験例をまじえて詳しく解説いただきました。

「小径腎癌に対するラジオ波焼灼療法の現状と今後の展望」では,低侵襲な局所治療としてのラジオ波焼灼療法について,森田將先生(昭和医科大学江東豊洲病院)に執筆いただきました。本邦における現状,治療成績,適応,術後フォローなどについて,わかりやすく解説いただきました。

「積極的経過観察」では,小径腎腫瘍に対する積極的経過観察(Active Surveillance)について,篠原信雄先生(釧路ろうさい病院)に執筆いただきました。Active Surveillanceは近年注目されていますが,まだ歴史は浅く,治療患者も少ないため,不明な点もあります。今回はActive Surveillanceの現状と課題について詳しく解説いただきました。

「腎がん診療における医療経済と経済毒性」では,腎がん診療の経済的側面について,大澤崇宏先生(新潟大学)に執筆いただきました。経済毒性は最近提唱された概念ですが,腎がん診療における調査結果をまとめていただき,その現状について詳しく解説いただきました。

今回,9名のエキスパートの先生方に,多方面から腎がん診療について解説いただきました。本特集を一読いただければ,最新の腎がん診療に関する情報を得ることができると確信しています。最後に,多忙な診療の中で執筆いただいた先生方に心からお礼を申し上げるとともに,本特集が読者の方々の日常診療のお役に立つことを祈ってやみません。


東京大学医学部泌尿器科学教室
久米 春喜

目次

特集 腎がん診療の動向,困ったことはヒゲ(泌外)に聞け!

序文

東京大学医学部泌尿器科学教室 久米 春喜

腎癌ゲノム研究の現在─透析腎の空間的マルチオミクス解析─

東京大学医学部泌尿器科学教室 髙橋  潤,他

複合免疫療法(IO-IO・IO-TKI)の現状と展望

東京女子医科大学泌尿器科 吉田 一彦,他

HIF-2α阻害剤(ベルズチファン)への期待

東京科学大学大学院腎泌尿器外科学 田中  一

アジュバント薬物療法(ペムブロリズマブ)の現状と展望

慶應義塾大学医学部泌尿器科 松本 一宏

積極的経過観察

釧路ろうさい病院泌尿器科 篠原 信雄

小径腎癌に対するラジオ波焼灼療法(RFA)の現状と今後の展望

昭和医科大学江東豊洲病院泌尿器科 森田  將

T1b腎癌に対する RAPNの現状と今後の展望─腎癌診療ガイドライン 2026年版改訂を踏まえて─

横浜市立大学附属病院泌尿器科 蓼沼 知之,他

進行腎癌に対するロボット手術─下大静脈腫瘍塞栓随伴例を中心に─

神戸大学大学院医学系研究科腎泌尿器科学分野 三宅 秀明

腎がん診療における医療経済と経済毒性

新潟大学大学院医歯保健学研究科腎泌尿器病態学分野 大澤 崇宏

臨床研究

女性の夜間多尿による夜間頻尿に対するデスモプレシン投与:後ろ向き観察研究

高知大学医学部泌尿器科学講座 吉村 理愛,他

化学療法および免疫療法後に増悪した進行性尿路上皮癌に対する Enfortumab vedotinの初期使用経験

製鉄記念室蘭病院泌尿器科 加藤 秀一,他

症例報告

根治的膀胱全摘除術時の偶発前立腺癌が 20年後に骨転移を呈した 1例

芳賀赤十字病院泌尿器科 和久井萌音,他

腎細胞癌を契機に発見された Birt-Hogg-Dubé 症候群の 1例

箕面市立病院泌尿器科 筒井 健司,他

膀胱膣瘻発症の 10年後に発症した膀胱膣直腸瘻の 1例

多根総合病院泌尿器科 朝田 一輝,他

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書籍情報

  • ISBN:9784865176964
  • ページ数:86頁
  • 書籍発行日:2026年9月
  • 電子版発売日:2026年10月6日
  • 判:A4判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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