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- 看護教育のためのCBT/OSCE入門書
商品情報
内容
令和6年度の看護学教育モデル・コア・カリキュラム改訂でCBT/OSCEによる学修評価が導入され、各大学での実施が見込まれている。本書は看護教員に向けて、コンピテンシー基盤型教育への移行をはじめ、講義設計から評価までを体系的に示す実践的入門書である。
序文
編集にあたって
―本書を手にとってくださった皆さまへ―
看護教員として学生の前に立ち続ける中で、私はいつも一つの問いを胸に抱いてきました。「私たちの教育は、本当に、看護を必要としている方の前に立てる看護職者を育てているだろうか」。教室で語られる知識、演習室で繰り返す手技、実習で交わされる言葉――その一つひとつが、卒業後の臨床現場でどのように結実していくのか。そう考えたとき、私はCBTとOSCEという二つの評価方法に、大きな可能性を感じるようになりました。
令和6年に改訂された看護学教育モデル・コア・カリキュラムは、看護教育をコンピテンシー基盤型へと大きく舵を切りました。学生が「何を学んだか」ではなく、「何ができるようになったか」を段階的に評価していく――この転換は、看護教育に関わるすべての人にとって、決して小さな変化ではありません。CBTとOSCEは、その転換を支える具体的な方法として、いま多くの看護師養成機関で導入が進もうとしています。
しかし、現場に立つ教員として痛感するのは、「制度が先に走り、教員がそれに追いかけられている」という現状です。何をどう準備すればよいのか、どんな課題を作ればよいのか、評価はどこまで厳密にすべきか、フィードバックはどう返せばよいのか。答えを探しあぐねている先生方の声を、私は何度も耳にしてきました。本書は、そんな先生方の隣にそっと置いていただけるような、実務のガイドとして編集しました。理論と実践、国内外のエビデンスと現場の工夫を、できる限りバランスよく織り込んだつもりです。
読者の先生方には、本書を「その通りにやるためのマニュアル」としてではなく、「自校の学生と、自校の教員とで、自分たちのOSCEを育てていくためのたたき台」として使っていただきたいと願っています。書かれていることの半分は、皆さまの現場で書き換えられていくべきものです。そしてもし、本書に描かれたヒントの中から、明日の演習で一つでも試してみたくなるものが見つかれば、編者としてこれ以上の喜びはありません。
―そして学生の皆さんへ―
OSCEは、皆さんを落とすための試験ではありません。皆さんが臨床で自信をもって患者さんの前に立てるように、私たち教員が用意した「安全に意図的に失敗できる場」です。緊張するのは、真剣に取り組んでいる証しです。仲間と学び、教員という生きた教材をフル活用し、一つひとつの経験を次の一歩に変えていってください。皆さんの成長が、いつか誰かの命と暮らしを支える看護へとつながることを、心から信じています。
2026年9月
野島敬祐
目次
【第1章 今、求められているコンピテンシー基盤型教育とは】
■1-1 看護教育の現状とコンピテンシー基盤型教育への転換(西村礼子)
■1-2 コンピテンシー基盤型教育の基本概念と質保証の枠組み(西村礼子)
■1-3 コンピテンシー評価の設計(西村礼子)
■1-4 CBE実装における課題と教育設計・質保証の方向性(西村礼子)
■1-5 患者安全・地域包括ケアと教育DXに基づくCBEの質保証(西村礼子)
【第2章 CBTの概要】
■2-1 CBTとIBT、CBTで評価できるコンピテンシーとは(西村礼子)
■2-2 CBTの概要(西村礼子)
■2-3 CBT問題:ケーススタディ(太田雄馬)
【第3章 OSCEの概要】
■3-1 OSCEとはなにか(野島敬祐)
■3-2 OSCE試験の概要(野島敬祐)
【第4章 OSCEの効果的な学習方法とポイント】
■4-1 カリキュラムにおけるOSCEのイメージ(野島敬祐)
■4-2 OSCE課題の考え方(野島敬祐)
■4-3 OSCE評価項目の考え方(野島敬祐)
■4-4 OSCE受験のための学生の学習ポイント(野島敬祐)
■4-5 OSCE当日のポイント:公平性と学習機会の両立(野島敬祐)
■4-6 フィードバックのポイント(野島敬祐)
【第5章 OSCE課題と評価のポイント】
■5-1 OSCE課題1 基本的なコミュニケーションスキル(吉川由香里)
■5-2 OSCE課題2 感染予防行動(髙山 充)
■5-3 OSCE課題3 バイタルサイン測定(太田雄馬)
■5-4 OSCE課題4 基本的なフィジカルアセスメント
Part1:肺炎の事例(太田雄馬)
■5-5 OSCE課題5 基本的なフィジカルアセスメント
Part2:イレウスの事例(髙山 充)
■5-6 OSCE課題6 基本的な体位変換・移乗(吉川由香里)
【付録】大学等におけるCBT実施要項(参考例)
―学内試験・外部アセスメントに対応する汎用版―(西村礼子)
【関連動画】
OSCE当日の流れ(教員向け)
OSCE当日の流れ(学生向け)
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書籍情報
- ISBN:9784840491723
- ページ数:160頁
- 書籍発行日:2026年10月
- 電子版発売日:2026年10月14日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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