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商品情報
内容
【ドクターとPTの「申し送り」が変わる、ACL治療・リハビリの決定版!】
術前・手術・術後(メディカル)・アスレティックリハ・再損傷予防までを一気通貫!
本邦最多級の症例数を誇る「関東労災病院」「日本鋼管病院」で30年以上最前線に立つエキスパート陣が、臨床の知見とエビデンスを惜しみなく凝縮した完全バイブル。
■ 本書のここが違う!臨床を変える「3つの圧倒的強み」
①【特別執筆】日本を代表する整形外科ドクターによる「オペの手技・意図」を完全掲載!
「PT向けの本なのに、なぜ手術が詳しく載っているのか?」
それは、執刀医が「どのような術式で」「どこにこだわり」「どんなリスクを抱えて」手術を行ったかを知らなければ、本当のリスク管理や質の高いリハビリはできないからです。
本書では名医(石川大樹先生・眞田高起先生)が「解剖学的2重束再建術」「長方形BTB再建術」のコツと注意点を自ら解説。
「ドクターはPTに何を託し、どう申し送るべきか?」「PTはオペのどこを見て主治医と連携すべきか?」──チーム医療の本質と、確固たる臨床の根拠が手に入ります。
② プロトコル依存からの脱却!「臨床的膝タイプ(硬い膝・緩い膝)」の見極め
「教科書通りに進めているのに膝が伸びきらない」「可動域は良いのに荷重でブレる」……。
そんな臨床の悩みを解決するのが、本書が提唱する「膝タイプ」の評価技術(ジョイントプレイ、スペシャルテスト等)です。患者固有の膝の性質を見極めることで、症例に応じた「真の個別化介入」が可能になります。
③ 臨床現場で即実践できる「Web動画」&「購入特典ダウンロード資料」付き!
誌面のQRコードから、評価法やエクササイズのWeb動画をスマホでいつでも確認可能。
さらに、知識の整理や患者説明にも使える「10分でわかる要約図解資料PDF」のダウンロード特典付き!
序文
序文
30年以上前、筆者が理学療法士として働き始めた1990年代初頭においても、前十字靱帯(ACL)損傷・ACL再建術に関しては常に学会などで議論されていました。そして、いまだにスポーツ整形外科領域では話題の中心となっている疾患です。
また当時では、「ACL損傷といえば選手生命を絶たれる疾患である」とも言われていた時代でもありました。当時よく覚えているのは、リハビリテーションといっても、術直後からの長期固定、それによる重篤な膝関節拘縮、我々理学療法士は無理矢理に患者の膝を押し曲げ、リハビリ室には患者の悲鳴が聞こえることも多々ありました。膝関節拘縮の患者が多くなると今度は早めにROMを進めるように指示されます。そうすると拘縮は少なくなるのですが、今度は再建靱帯の弛緩を引き起こし、膝の不安定性を惹起させることが多くなり、再再建を余儀なくされることもしばしばありました。
当時は現在とは違い、手術に関しても適正な骨孔の位置や再建靱帯素材など議論の余地だらけであり、何が良くて何が悪いのか不明瞭な時代でした。また、リハビリテーションスケジュールの多くはアメリカの文献を見習ったもので、そこに日本人の特殊性や個別性などは一切ありませんでした。当時、我々の施設では本邦でも有数の再建術を施行していましたが、我々としてはACLのリハビリテーションは手探り状態であり、正しいのか間違っているのかも分からず結果論的なものであったように記憶しています。
しかしながら、国内および国外での研究を踏まえたうえで、本邦でもACL再建術の研究は革新的に進んでいき、これに伴ってリハビリテーションの内容も大きく進歩してきました。ACL再建術は内側ハムストリングスによる解剖学的二重束再建術や骨付き膝蓋腱による解剖学的長方形骨孔再建術など、日本人が開発した手術方法は精密で解剖学的でありACL再建術の概念を大きく進化させました。
術後のリハビリテーションは、手術技術の進歩により超早期化し、スポーツ復帰の早期化を実現するだけでなく、日常生活における社会的不利も最小のものにしています。個人的にも日本のACL再建術とリハビリテーションの技術は世界一だと思っており、術後はむしろ怪我をする前よりも良い状態で復帰できることも可能だと思うほどです。
一方、手術やリハビリテーションのレベルが大きく進歩しても、日本全国では術後の合併症や機能障害に悩む患者たちをみることが少なくありません。時には、日常生活が普通に行えなくなる機能障害を合併する方までいます。
また、ACL再建術後のリハビリテーションに携わる理学療法士やトレーナーの方々の悩みや疑問などお聞きする機会も多々あります。内容的には、リハビリテーションの流れや具体的なメソッド、難治例に対する解決策を知りたい、という問い合わせが少なくありません。
今回、ACL再建術後リハビリテーションをすすめる上で一助となれるように、「手術」「術前リハビリテーション」「術後前期(メディカル)リハビリテーション」「術後後期(アスレティック)リハビリテーション」「再損傷予防」という流れで、それぞれの時期に行うリハビリテーションメソッドを分かりやすく、具体的に提示しています。それらに加え、「ACL損傷の疫学」「スペシャルテスト」「再損傷」「術後臨床成績」についても詳しく解説しているので、併せて理解していただけるとよりACL損傷に対する臨床の知識が深まるかと思います。
本書の手術の部分を執筆していただいた、関東労災病院スポーツ整形外科部長の眞田高起先生、日本鋼管病院副院長の石川大樹先生は、これまで数多くの選手のACL再建術を執刀され、復帰に導いております。もちろん現在も診療から手術までフル回転で仕事をされている名医です。お二人にはそれぞれの得意分野である術式のACL再建術を、ご自身のコツや注意点などを含め、分かりやすく執筆していただきました。
ACL再建術後のリハビリテーションは、再建靱帯を弛緩させるような前方剪断力を回避しつつ、大腿四頭筋筋力を中心とした膝周囲筋を積極的に回復させるという、言わば矛盾した作業を行い続けなければなりません。また、術後のリハビリテーションによって生じる炎症症状を抑えながらも、可能な限り最大限の負荷をかけ続けるという難題にも挑まなければなりません。そこには、教科書的な知識はもちろん必要ですが、どれだけの症例を治療し、どれだけの難治例を経験してきたか、という臨床経験が必ず必要になるのです。
そう言った意味では本書を執筆した今屋と大見は、これまで30年以上、現在も最前線で臨床を行っている臨床家であり、本邦では最もACL再建術後の症例を経験しているセラピストであるといえます。2人が所属している関東労災病院と日本鋼管病院という日本有数のACL再建術が施行されている病院で、現在も試行錯誤しながら臨床に挑み続けている理学療法士のリハビリテーションのすべてをご覧いただければ幸いです。
最後に本書作成に多大なるご尽力をいただいた関東労災病院の志田峻哉先生、大宅一平先生、西見太一先生、日本鋼管病院リハビリテーション技術科の栗原智久先生、いちはら病院リハビリテーション療法科の川島達宏先生、そして本書完成に至るまで辛抱強く支えてくださった運動と医学の出版社の園部俊晴先生、若林和希先生に深く感謝申し上げます。
2026年10月
今屋 健 大見 頼一
目次
第0章
本書を読むにあたって(今屋 健)
第1章
前十字靱帯(ACL)損傷について(今屋 健)
第2章
ACL損傷に対する手術適応と方法(石川 大樹/眞田 高起)
ハムストリング腱を用いた解剖学的2重束前十字靱帯再建術の手術適応と術式/長方形型骨付き膝蓋腱による前十字靱帯再建術の適応と術式
第3章
臨床的膝タイプの見極めとACLリハビリテーションに活かす膝関節スペシャルテスト(今屋 健)
ラックマンテスト/前方引き出しテスト/Nテスト/外反ストレステスト/膝蓋跳動テスト ほか
第4章
ACL再建術前のリハビリテーション(今屋 健)
われわれの研究による術前の膝機能が術後の膝機能に与える影響/ROMの評価・治療方法 ほか
第5章
ACL再建術後の前期(メディカル)リハビリテーション(今屋 健)
アイシング/弾性包帯/モビライゼーション/ROM/筋力/エアロバイク/その場ジョギング ほか
第6章
ACL再建術後の後期リハビリテーション~アスレティックリハビリテーション~(今屋 健/大見 頼一)
ジョギング/レッグランジ/減速動作/横の動き/ターン/カッティング/ストップ動作 ほか
第7章
ACL再建術後の再損傷予防のためのリハビリテーション(大見 頼一)
大腿四頭筋・ハムストリング筋力の改善/股関節外転・外旋筋・ハムストリング・体幹筋の筋力強化/バランスエクササイズ/ジャンプ着地エクササイズ/スポーツ動作評価(バスケ,サッカー,ハンド)
第8章
ACL再損傷(今屋 健)
第9章
術後臨床成績(今屋 健)
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書籍情報
- ISBN:9784904862902
- ページ数:266頁
- 書籍発行日:2026年10月
- 電子版発売日:2026年10月28日
- 判:B5変型
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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