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- 研究費を獲得するためのコツ10+1
商品情報
内容
本書は,研究費獲得のための申請書作成法を,「10+1のコツ」として体系的に解説した実践書です.
本書で扱うのは,小手先の言い換えや定型句ではありません.
研究費を託す側の論理を踏まえ,
• 応募先が求める「研究」と「研究者像」を知る
• 自分の「武器」を整理し,アピールポイントを明確にする
• 公募の趣旨と自分の強みを結ぶ研究テーマを設計する
• 研究計画の骨組みをつくり,論理を組み立てる
• 研究の全体像が一目でわかる図表を作成する
• 審査員に伝わるよう,表現とデザインを整える
• 推敲を重ね,タイトルまで磨き上げて申請書を仕上げる
という,申請準備から完成,さらに次の挑戦までに必要な一連の「思考」と「戦略」を,順序立てて解説します.
さらに,生成AIの効果的な使いどころと限界についても取り上げ,巻末には実際に採択された性質の異なる科研費の申請書2例――基盤研究(B)と挑戦的研究(萌芽)――を掲載しています.
特定の制度や研究分野,所属先の環境を問わず,幅広く活用できる本書は,研究費獲得を目指す若手研究者・大学院生にとって,必読の一冊です!
序文
序
博士号を取得するまでに,研究費申請書の書き方について体系的な指導を受けた経験のある研究者は,どれほどいるのでしょうか.おそらく,多くの研究者は十分に学ぶ機会のないまま,研究費獲得競争のただ中へ放り出されてきたと思います.日本学術振興会特別研究員への申請の際,指導教員や先輩の申請書を参考にしながらも,何をどのように書けばよいのか確信を持てず,手探りで書ききった方も少なくないと思います.何を隠そう,私自身もその一人でした.採択された申請書を読んでも,なぜその構成が効果的だったのか,どのような思考を経てその表現に至ったのかまでは,なかなか見えてきません.
博士号取得後,ポスドクとなった私は,自分の力で研究費を獲得できるのか,不安と焦りを抱えていました.実験の傍ら,研究費獲得に関する書籍を読み込み,思いつく限りの構成や表現を試しては練り直し,申請書を書き続けました.さまざまな制度に挑戦し,採択・不採択の通知を受け取るたびに,公募要領や審査項目,過去の採択課題を参照しながら,自分の申請書と審査結果を照らし合わせ,「何が伝わり,何が伝わらなかったのか」を分析してきたのです.こうした検証と改善を繰り返した結果,研究活動を継続・発展させるために必要な外部資金を自ら獲得できるようになり,現在では独立PIとして研究室を主宰するに至りました.これは,私に特別な才能があったからではなく,申請のたびにそれまでの経験を振り返り,申請書の作り方を磨いてきたからだと考えています.本書は,こうして得た経験則を個人の勘のままにとどめず,若手研究者や大学院生が自ら実践できる形に整理したものです.
世の中には,最初から申請書を書くことが得意で,次々と採択を重ねる研究者もいます.しかし,少なくとも私はそのようなタイプではなく,試行錯誤を重ねながら書き方を身につけてきました.だからこそ,どこでつまずきやすいのか,何を重視すべきか,どのように改善すればよいのかを,一つずつ言葉にできたのだと思います.こうして言語化した思考法と技術は,かつての私と同じように悩む若手研究者や大学院生の役に立つと確信しています.
本書の特徴は,申請書を完成させるまでの一連の思考過程を,「10 + 1のコツ」として体系的に示した点にあります.小手先の言い換えや定型句に頼るのではなく,応募先を知り,自分の武器を整理し,両者を結ぶ研究テーマを設計した上で,論理を組み立て,表現とデザインを整え,推敲を重ねて申請書を仕上げるまでの道筋を順序立てて解説します.さらに,生成AIの効果的な使いどころと限界についても取り上げ,巻末には実際に採択された申請書を掲載しています.その採択実例では,本書で解説した考え方が実際の申請書にどのように反映されているのかも確認できます.特定の制度や研究分野,所属先の環境を問わず,幅広く活用できる内容となるよう努めました.
初めて申請書を書く方は,「コツその0」から順に読み進めることをおすすめします.各章の内容を順に実践することで,申請書を段階的に仕上げられる構成になっています.すでに申請経験のある方は,必要な章を選んで参照しても構いません.皆様がご自身の研究の価値を言葉にし,次の一歩を踏み出す上で,本書がその一助となれば幸いです.
2026年7月
小野田淳
目次
コツ その 0 生成AI隆盛の今,研究費申請書を書くときの心構え
コツ その 1 その組織や事業が採択したい「研究」と「人」を知る
コツ その 2 自分のもっている武器とアピールポイントをまとめる
コツ その 3 相手と自分を結びつける研究テーマを考える
コツ その 4 研究テーマに沿って骨組みを構築する
コツ その 5 骨組みに肉づけをして,文章に流れを生み出す
コツ その 6 審査員にやさしい申請書づくりをする
コツ その 7 デザインで読みやすさ,理解のしやすさを底上げする
コツ その 8 資料を磨き,完成度を高める
コツ その 9 申請書の「顔」となるタイトルを確定する
コツ その 10 申請を完了させ,次の挑戦に備える
付録 申請書の採択実例
1 科研費 基盤研究(B)研究計画調書
2 科研費 挑戦的研究(萌芽)研究計画調書
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書籍情報
- ISBN:9784525030612
- ページ数:159頁
- 書籍発行日:2026年11月
- 電子版発売日:2026年10月27日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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