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- 医師・医療関係者のための 生成AI活用のコツと落とし穴 ―安全・便利に使うための秘訣―
商品情報
内容
序文
はじめに
「生成AIを使っていますか?」と聞かれて,「ChatGPTを数回触ったことがあります」と答える医師や医療関係者が増えました.では「何に使っていますか?」と聞かれたらどうでしょう.
AIに質問すれば,数秒で色々なことを教えてくれる.文章案の作成や要約もやってくれる.でも,情報の正確さには不安が残る… .そのように感じている方は少なくないでしょう.さらに「患者さんの個人情報はどこまで入力してよいのか」,「病院として導入するなら何に注意すべきか」と聞かれると,答えに詰まります.診療報酬改定などで,今後はAIが医療にも導入されると聞くけれど,いったい何が変わるんだろう?
本書はAIの活用法を紹介するだけの本ではありません.医療現場で働く医師や看護師,臨床検査技師,臨床工学技士,診療放射線技師,薬剤師,管理栄養士,さらには病院事務職をはじめとしたすべての医療関係者が,AIの特性を理解し,必要以上に抵抗感を持たず,かといって過信もせず,自分の仕事のどこでどう使うかを判断できるようになることを目的としています.
本書の前半では,生成AIの基本知識と主要なサービス,医師・医療関係者とのかかわり,医療現場での具体的な活用事例,学会発表や論文作成などの研究利用について述べています.後半では,生成AIを上手に活用するための“ コツ”,ハルシネーションやAI依存,個人情報保護法や著作権法などによる制約など,医療でAIを使う際に避けて通れない“ 落とし穴”,そして実際に院内へ導入する際の問題点や運用のガイドラインまでを,できるだけ体系的に理解できるように解説しました.
インターネットやSNSから得られるAIの情報は,断片的になりがちで,偏った理解・偏った見方につながる可能性があります.また,AIはIT領域から生まれた技術であるため,「広く公開された情報」を前提としていて,医療が扱う「守秘性の高い情報」は,そもそも設計の主眼に入っていないのです.そのために,医療におけるAIの利用には「慎重さ」が求められます.今後AIの提供するサービスが変わっていっても,本書で示した基本的な考え方は,変わらず通用するものと思います.
あなたがこの本を読み終えたとき,冒頭の「生成AIを何に使っていますか?」という質問に,以前より少し落ち着いて,ご自身なりの答えを返せるようになっていただければ幸いです.
最後になりましたが,「第1章 5.診療報酬改定への影響」と「第6章 2.AI共生型経営モデルの構築」は,私の勤める病院の事務長であるS(Yusuke)氏に,経営側の視点でご執筆いただきました.病院やクリニックの経営者がAIの導入を考えるうえでたいへん有意義な内容になっており,本書の価値をより高めていただけたことを,この場を借りて厚く御礼申し上げます.
2026年 9月
NB PagesLibrary(Sei)
目次
序章 生成AIをどう始めるか
1.生成AIを触ってみよう!
2.生成AIで何が作れるか?
3.主要な生成AIの特徴―汎用AIと医療AI
コラム 費用はどのくらいかかるのか
コラム AIで生成した文章や動画、音楽などは自由に使ってよいのか
第1章 生成AIと医師・医療関係者とのかかわり
1.生成AIとは何か―従来のAIとの違い
2.生成AIの情報の流れを簡単に
3.電子カルテAIとはどういうものか
4.これからの医療現場に与える恩恵と弊害
コラム 患者がAIの情報をもとに質問してきたら
コラム なぜAIの答えがみな少しずつ違うのか?
5.診療報酬改定への影響―業務の効率化とコスト削減
コラム RPAによる定型的な入力作業の自動化
第2章 臨床現場での生成AIの活用事例
1.経過サマリーや紹介状、退院サマリーの作成
2.医療分野での音声入力システムの活用
3.インフォームドコンセントでの説明スライドの作成
4.看護師の勤務表作成の時間を1日から15分に短縮!
5.ベッドコントロールをAIでシミュレーションしてみよう
第3章 学会発表・論文作成などでの生成AIの活用事例
1.学会発表スライドの準備
2.画像生成AIの使い方
3.英文論文作成にAIはどこまで使っていいのか? その開示は?
4.英文文献検索
5.AI時代の文献管理
6.抄読会の準備と質疑
第4章 生成AIの活用のコツ
1.生成AIには,向いていることと向いていないことがある
コラム 生成AIの時短にならない(誤った)使用法
2.生成AIを賢く利用するプロンプトの書き方とは?
コラム AIにプロンプトを書かせてみたら
3.AIで得られる膨大な情報の整理法
コラム Notion,Notion AI による情報整理
4.もっと機械学習について知ろう
5.知っていてほしいAIエージェント
コラム 今はらくらくアプリを作る時代
第5章 生成AI活用における落とし穴
1.医学・医療でのAI利用は慎重に!
2.ハルシネーションとAI依存の危険性
コラム AIに丸投げすると医学論文の捏造になる?
コラム 本当にAIには心がないのか?
3.個人情報保護法や著作権法などの制約
4.AIの文章には個性や主張がなくなる
5.電子カルテAIは使い方を間違えると大変!
第6章 生成AIを自己の職場・業務に導入する際の注意点
1 AIの院内導入で現場の意見が分かれる理由―現場で働く医療従事者としての視点
2.AI共生型経営モデルの構築―病院やクリニックの経営者としての視点
3.生成AI運用のガイドライン
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書籍情報
- ISBN:9784521752235
- ページ数:160頁
- 書籍発行日:2026年10月
- 電子版発売日:2026年10月29日
- 判:A5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:3
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