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THE 美容外科 Essentials スレッドリフト治療 糸の選択と手技の秘訣 [動画付き]

  • ページ数 : 208頁
  • 書籍発行日 : 2026年11月
  • 電子版発売日 : 2026年10月29日
¥19,800(税込)
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商品情報

内容

【熟練術者から学ぶデザインの思考と工夫】
スレッドリフト治療の歴史と変遷、臨床解剖から適応、術前準備、基本手技、術後管理、トラブル・合併症対応までを、写真・イラスト・動画でわかりやすく解説。経験豊富な術者が、セオリーだけでは語れない糸の選択とデザイン、実践テクニックを余すことなく紹介する。

序文

はじめに

近年,スレッドリフトは,わが国の美容医療において最も注目される手術の一つとなりました.切開を伴わず,比較的短いダウンタイムで顔面のたるみを改善できることからその需要は高く,手術を導入する医療機関も急速に増加しています.一方で,新しい素材や構造を持つスレッドが次々と登場し,治療法も多様化しています.そのため,「どの糸を,どのような症例に,どのように用いるべきか」を体系的に学ぶことのできる実践的な書籍が,今まさに求められていると考え,本書の編集をお引き受けしました.

私自身,25年以上にわたりスレッドリフト治療に携わってきました.治療が導入された当初は,その効果や持続性,治療結果の安定性に懐疑的な見方もあり,手術としての評価が十分に定まっていたとはいえませんでした.しかし,糸の素材やコグ構造,挿入器具,固定法,牽引方法などの改良に加え,術者の経験が蓄積されたことで,その効果と安全性は着実に向上してきました.今日では,症例や目的に応じて複数の糸を適切に使い分け,組み合わせることで,自然で再現性の高い結果が得られるようになり,スレッドリフトは患者満足度の高い美容手術の一つにまで発展したと実感しています.しかし,その普及と進歩の一方で,術者による知識や技術の差が治療結果に影響し,合併症や不自然な仕上がりにつながることも少なくありません.

スレッドリフトが美容医療の一分野としてさらに発展していくためには,この機会に,その概念,適応,解剖,糸の選択,基本手技,応用法,合併症への対応などを整理し,治療全体を体系化する必要があります.アンド,個々の医師の経験や感覚だけに依存するのではなく,一定水準の知識と手技を共有し,治療レベルの安定化を図ることが重要です.

本書では,スレッドリフトの基本から実践的な手技まで,第一線で活躍されている先生方に,それぞれの経験と工夫を交えてご執筆いただきました.これからスレッドリフトを始める医師には安全に導入するための指針として,すでに治療経験のある医師には糸の選択や手技を見直し,治療の幅を広げるための一冊として活用していただければ幸いです.

日本糸リフト協会の理事長として,わが国におけるスレッドリフト治療の質と安全性を高め,適切な知識と技術を広く共有していくことが重要な役割と考えています.本書が日本のスレッドリフト治療の標準化と発展に寄与し,より安全で質の高い医療を患者に提供するための一助となることを願っております.

最後に,ご多忙のなか執筆をお引き受けくださった諸先生方,ならびに本書の企画・編集にご尽力いただいた出版社の皆様に,心より感謝申し上げます.


2026年9月

ドクタースパ・クリニック 院長/日本糸リフト協会 理事長
鈴木芳郎



はじめに

「スレッドリフトほど奥深い手術はない」

私はそう考えています.

私が美容外科医になった14年ほど前,スレッドリフトは「切らずにたるみを改善できる夢のような治療」として,日本でも徐々に注目され始めていました.しかし,当時の私が抱いていた印象は決して良いものではありませんでした.「すぐに戻る」「不自然な輪郭になる」「痛い」.今振り返れば,満足できる結果を安定して得ることは難しかったように思います.

ところが現在,ご縁をいただき日本糸リフト協会の執行委員を務めるまでに,この手術の魅力,いわば「沼」にどっぷりと引き込まれました.私は,スレッドリフトは,適切に行えば自然な輪郭を形成し,短いダウンタイムで,持続性のある結果を目指すことができる手術だと考えています.

何が変わったのでしょうか.スレッドそのものの進化,解剖への理解,手技の習熟,そして経験.そのすべてだと思います.

一方で,スレッドリフトを体系的に学ぶ機会は,いまだ十分とはいえません.切開手術とは異なり,実際の手技では見えない組織の中に針を進め,スレッドを留置します.解剖学的知識はもちろん不可欠ですが,最終的には術者の経験と感覚が大きく関わる手術でもあります.さらに,現在は多種多様なスレッドが存在しますが,それぞれの構造,特徴,適応,挿入デザイン,手技について体系的にまとめた教科書などは決して多くありません.

そこで本書では,スレッドの構造,治療の基本的な考え方,解剖などを総論としてまとめるとともに,さまざまなスレッドを熟知した第一線の先生方に,それぞれのスレッドへの「こだわり」と「愛」を存分に語っていただきました.あえて画一的な型にはめず,各スレッドの特徴,適応,デザイン,さらには実際の手術手技まで,可能な限り余すことなく紹介しています.ぜひ動画も併せてご覧ください.

これからスレッドリフトを始める先生にも,すでに実践しているものの自信を深めたい先生にも,さらに他の術者の考え方を学び技術を高めたい先生にも,本書からトップドクターたちのエッセンスを存分に吸収していただければと思います.本書が,わが国のスレッドリフト治療のさらなる発展と,技術水準の向上に少しでも貢献できれば幸いです.

最後に,本書の企画にご賛同いただき,惜しみなく知識と技術をご執筆くださった先生方,共同編者として私を導いてくださった鈴木芳郎先生,アンド本書の実現にご尽力いただいたメディカ出版の皆様に,心より御礼申し上げます.


2026年9月

城本クリニック 総院長/日本糸リフト協会 執行委員
小川英朗

目次

【第1章 総論:スレッドリフト治療の基礎知識】

わが国におけるスレッドリフトの歴史・変遷と現状

はじめに/黎明期:非吸収性スレッド時代/吸収性スレッドの登場と第2世代スレッドリフト/第3世代:素材・構造の多様化/わが国における適応概念の変化/現在のわが国におけるスレッドリフト/合併症と課題/今後の展望/まとめ

【第2章 スレッドリフト治療に役立つ臨床解剖】

顔面の層構造から理解するスレッドリフト治療の臨床解剖

はじめに/顔面軟部組織の層構造/スレッド挿入層をどう考えるか/Pinch解剖学/Moving plane/スレッドリフト手術時に押さえておくべき実践解剖/部位別にみた層構造と注意点/安全性を高めるための組織力学的理解/まとめ

【第3章 ショートスレッドリフト/モノスレッドリフト治療の実践】

1 Fiora thread (R),N-Scaffold ─超音波でみえるレイヤーコントロールの重要性

はじめに/手術適応/スレッドの種類と特徴/ショートスレッドを用いた手術手順とポイント/術後管理/合併症/リスク/症例提示/まとめ

2 MINERVA Premium PDO Suture ─モノスレッドによる肌質改善とタイトニング

はじめに/モノスレッドの構造と役割/手術適応/モノスレッドの種類/モノスレッドを用いた手術手順とポイント/術後管理と合併症/症例提示/まとめ

【第4章 コグスレッドリフト治療の基本と実践】

1 総論:基本的なsingle bi-directional cog threadを使いこなす

はじめに/手術適応/スレッドの種類と特徴/デザイン/Single bi-directional cog threadを用いた手術手順とポイント/術後管理/合併症/症例提示

2 Fiora thread (R) ─症例に応じたスレッド選択と使い分け

はじめに/手術適応/スレッドの種類と特徴/Fiora thread (R)を用いた手術手順とポイント/症例提示/術後管理/合併症/まとめ

3 Anchor ─Anchorシリーズの使い分けと臨床応用

はじめに/手術適応/スレッドの種類と特徴/Anchorスレッドを用いた手術手順とポイント/術後管理/合併症/症例提示/まとめ

4 MINT Lift (R) ─解剖学的アプローチを重視した中顔面・下顔面・前額リフト

はじめに/手術適応/スレッドの種類と特徴/スレッドリフトに必要な側頭部の解剖/MINT Lift (R)を用いた手術手順とポイント/術後管理/合併症/症例提示/まとめ

5 APTOS (R) ─挙上・支持・再生を実現する次世代スレッドリフト

はじめに/手術適応(合併症/リスクを含む)/スレッドの種類と特徴/Visage Excellence HA(190mm)を用いた手術手順とポイント/術後管理/合併症/リスク/症例提示/まとめ

6 TESSLIFT (R) SOFT ─ハイブリッドスレッドリフトによるtissue repositioningと長期固定

はじめに/TESS製品のラインナップ/開発者と筆者の手技の違い/挿入デザイン/適応の判断/他のスレッドリフトとのコンビネーション治療/TESSLIFT(R)SOFTを用いた手術手順とポイント/症例提示/術後管理/合併症と対策/まとめ

7 APHRODITE (R) Extender Master ─Extender Masterを中心とした実践的アプローチ

はじめに:局所矯正を目的としたlocal thread治療/Extender Masterの開発背景と治療概念/Extender Master の構造/APHRODITE(R) Extender Masterを用いた手術手順とポイント/単独使用とステップアプローチ/Pitfallと対策(dimple,透見,断端触知,左右差)/症例提示/考察/まとめ

【第5章 バイニードルスレッドリフト治療の実践】

1 SILHOUETTE SOFT(R),Anchor DX Double ─バイニードルスレッドの牽引デザインと使い分け

はじめに/手術適応/スレッドの種類と特徴/バイニードルスレッドを用いた手術手順とポイント/症例提示/術後管理/まとめ

2 Anchor DX Double ─ロングスレッドの適応とリフトアップ戦略

はじめに/手術適応/スレッドの種類と特徴/Anchor DX Doubleの挿入方法およびポイント/症例提示/合併症/術後管理/まとめ

【第6章 コンビネーションスレッドリフト治療の基本と実践】

1 Key thread・support thread・local threadの組み合わせ戦略

はじめに/コンビネーションスレッドリフト治療の概念/コンビネーションスレッドリフト治療による手術手順とポイント/術後管理/合併症/症例提示/まとめ

2 コンビネーション治療による顔面若返り戦略 ─各種スレッドリフトの組み合わせおよびスレッドリフトと低侵襲治療との統合アプローチ

はじめに/作用機序によるスレッドの分類/各種スレッドの組み合わせ治療の実際/スレッドリフトと他の低侵襲治療との統合アプローチ/まとめ

3 中顔面バーティカルリフト ─縦方向ベクトルで中顔面の重心を整えるスレッドリフト

はじめに:中顔面におけるスレッドリフトの限界と可能性/解剖学的背景:ZCLは解除できない深部アンカーとして利用する/スレッドの種類と選択/手術適応・限界・リスク/中顔面バーティカルリフトによる手術手順とポイント/代表的な適応症例での考え方/術後管理/骨膜下中顔面リフトとの関係性/まとめ

4 顎下のコンビネーション治療

はじめに/手術適応/スレッドの種類と特徴/デザイン/顎下のコンビネーションスレッドリフトの手術手順とポイント/術後管理/症例提示/まとめ

5 脂肪吸引とのコンビネーション治療 ─Heated-Suction lift

はじめに/手術適応/使用するスレッド/手術詳細/症例提示/脂肪吸引+スレッドリフトの手術手順とポイント/術後管理/術後トラブル/合併症/まとめ

【第7章 スレッドリフト治療の合併症】

スレッドリフト治療による合併症とその対応

はじめに/比較的軽微で治療介入が不要な合併症/重篤で治療介入を要する合併症/スレッドの種類による合併症の差/まとめ

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書籍情報

  • ISBN:9784840491976
  • ページ数:208頁
  • 書籍発行日:2026年11月
  • 電子版発売日:2026年10月29日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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