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Crosslink 言語聴覚療法学テキスト 摂食嚥下障害学[Web動画付]

  • ページ数 : 308頁
  • 書籍発行日 : 2026年11月
  • 電子版発売日 : 2026年10月30日
¥5,720(税込)
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商品情報

内容

Crosslinkテキストシリーズのコンセプトに基づいて,噛み砕いた表現で詳しく解説する本文と,図表やイラストを多用し視覚的にも理解しやすい紙面構成で広く長く活用できるテキスト。各見出しごとの「POINT」で重点を置くべき重要事項が一目でわかり,「用語解説」や「補足」,「学習の要点」,「実践!臨床に役立つアドバイス」など,さまざまな角度からの情報を盛り込む囲み記事も満載。
検査の手順は目的・方法・評価のポイントを示しながら丁寧に解説。学習に役立つ動画データ付き。
本書は障害学・治療学に重点を置いた解説だが,既刊『発声発語・摂食嚥下の解剖・生理学』の巻と合わせて活用することにより,解剖生理~評価治療までさらに理解を深めることができる。

序文

序文

このたび,Crosslink言語聴覚療法学テキスト「摂食嚥下障害学」を刊行する運びとなりました。本書は,先に刊行した「発声発語・摂食嚥下の解剖・生理学」と対をなし,摂食嚥下障害の理解から評価,治療,支援までを体系的に学ぶための一冊として企画したものです。

前著では,発声発語と摂食嚥下の関連に着目し,両者に共通する器官の構造と,それぞれの機能を支える生理学的な仕組みについて丁寧に解説しています。解剖・生理学を独立した一冊にまとめたことで,本書では障害学・治療学に十分な紙幅を充て,その内容をより充実させることができました。疾患ごとの障害の特徴,評価の考え方と実施方法,各種訓練の目的や適応,具体的な支援まで,幅広く詳しく学べる内容を目指しました。

摂食嚥下障害の評価や治療を学ぶ際には,検査や訓練の手順を覚えるだけでなく,解剖・生理学の知識に基づいてその根拠を理解することが大切です。両書を関連づけて学ぶことで,基礎的な知識と臨床上の判断が結びつき,理解がより深まることを期待しています。

本書では,小児から成人・高齢者まで,多様な疾患・病態に伴う摂食嚥下障害を取り上げています。評価では,基本情報の収集や問診,食事場面の観察から,各種の機器を用いた検査,総合的な評価までを扱っています。治療・介入では,間接訓練・直接訓練に加え,口腔ケア,歯科・補綴治療,呼吸ケア,ポジショニング,食事動作の支援,外科的治療,薬物治療,服薬支援など,多職種がかかわるさまざまな方法を解説しています。さらに,栄養状態や本人・家族の意向,生活環境を踏まえた支援を考えるため,栄養管理と臨床倫理を独立した章として設けました。また,疾患・病態別のアプローチと症例集を通して,学んだ知識を具体的な評価や訓練,支援に結びつけられる構成となっています。

各項の執筆は,それぞれの領域で豊富な経験を有する臨床家や研究者の先生方にお願いしました。評価の着眼点,訓練の工夫や注意点,対象者や家族へのかかわり方など,臨床と研究の積み重ねから得られた知見を盛り込んでいただきました。

近年,生成AIの進歩により,専門的な情報も短時間で豊富に得られるようになりました。しかし,情報を得ることと,それを目の前の対象者への適切な対応に結びつけることは同じではありません。対象者や家族と向き合ってきた著者が,自らの経験に基づいて伝える解説やメッセージには,生成AIによる情報の提示だけでは代えられない価値があります。本書からは,知識とともに,その背景にある臨床の工夫や考え方も学んでいただければと思います。

本書は,言語聴覚士を目指す学生はもとより,臨床家や研究者,そして摂食嚥下リハビリテーションに携わるすべての職種の皆様に活用していただきたいと考えています。本書を通して得られた知識や気づきが,摂食嚥下障害のある方々の食べる楽しみを支えることにつながれば幸いです。

最後に,ご多忙のなか,ご執筆を賜りました先生方に厚く御礼申し上げます。また,本書の編集・刊行にご尽力いただきましたメジカルビュー社編集部の榊原優子氏をはじめ,関係者の皆様に心より感謝申し上げます。


2026年10月

福岡達之

目次

第 1 章 摂食嚥下障害とは

1 全体像(概要)  福岡達之

2 摂食嚥下障害の病態,症状,徴候  福岡達之 

3 摂食嚥下障害の合併症  重松 孝

4 小児の摂食嚥下障害  中村達也

5 脳血管疾患  巨島文子

6 神経筋疾患  宮川晋治 

7 頭頸部腫瘍  古川竜也 

8 サルコペニア,フレイル  鈴木瑞恵

9 呼吸器疾患  永見慎輔 

10 気管切開  谷合信一 

11 高次脳機能障害,認知症  阿志賀大和 

12 精神疾患  石山寿子 

13 内服薬嚥下障害,薬剤性嚥下障害  倉田なおみ 

第 2 章 摂食嚥下リハビリテーション

1 総論  重松 孝 

2 リスク管理  重松 孝 

3 チームアプローチ  平田 文 

4 家族指導と環境調整  萩野未沙 

第 3 章 摂食嚥下機能の評価

1 基本情報の収集  柴田斉子 

2 問診  矢野実郎 

3 摂食嚥下器官の評価  福岡達之 

4 発声発語・呼吸の評価  福岡達之 

5 簡易検査  兼岡麻子 

6 摂食状況の観察,評価  清宮悠人 

7 嚥下造影検査  粟飯原けい子 

8 嚥下内視鏡検査  益田 慎 

9 その他の機器を用いた検査  稲本陽子 

10 摂食嚥下障害の重症度分類と総合評価に基づく方針決定  青山 圭 

第 4 章 摂食嚥下障害の治療・介入

1 間接訓練  福岡達之 

2 直接訓練  粟飯原けい子 

3 口腔ケア  水上美樹 

4 補綴歯科治療  吉田光由 

5 呼吸ケア  俵 祐一 

6 ポジショニング  内田 学 

7 食事動作・食具  黒住千春 

8 外科的治療  二藤隆春 

9 薬物治療  野原幹司 

10 嚥下障害時の服薬支援  倉田なおみ 

第 5 章 摂食嚥下障害の栄養管理

1 栄養の基礎知識  川瀨文哉,西岡心大 

2 嚥下調整食  中原さおり,西岡心大 

3 栄養スクリーニング・栄養アセスメント・低栄養診断  西岡心大 

4 リハビリテーション栄養  森 隆志 

5 栄養サポートチーム(NST)  森 隆志 

第 6 章 摂食嚥下障害の臨床倫理

1 摂食嚥下障害におけるジレンマ  岡本圭史 

2 臨床倫理に必要な知識  岡本圭史 

3 臨床倫理カンファレンス  岡本圭史 

4 症例紹介  岡本圭史 

第 7 章 疾患・病態別のアプローチ

1 脳血管疾患  森脇元希 

2 神経筋疾患  磯野千春 

3 頭頸部腫瘍  高橋美貴 

4 サルコペニア  栄元一記 

5 呼吸器疾患  天白陽介 

6 気管切開  谷合信一 

7 認知症,高次脳機能障害,精神疾患  阿志賀大和 

症例集

症例報告書の書き方  福岡達之 

脳血管障害症例 動画  岡本圭史 

パーキンソン病症例  杉下周平 

舌癌術後症例  高橋美貴 

サルコペニアの摂食嚥下障害症例 動画  栄元一記 

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書籍情報

  • ISBN:9784758322744
  • ページ数:308頁
  • 書籍発行日:2026年11月
  • 電子版発売日:2026年10月30日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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