jmedmook106 胸痛。どうする? 臨床を導く智の技法

  • ページ数 : 176頁
  • 書籍発行日 : 2026年10月
  • 電子版発売日 : 2026年11月3日
¥4,400(税込)
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商品情報

内容

◆「何を疑うのか。何を恐れるのか。何を調べるのか。何を待たないのか」胸痛診療では,その1つひとつの判断が患者のその後を左右します。
◆本書では,「最初の10分」の診療から5 killer chest painへの対峙,幅広い鑑別診断,救命手技,入院・転送・帰宅という診療の出口までを1つの流れとして解説。
◆循環器内科と救急・集中治療,それぞれの現場の視点を重ね,不確実性のなかで優先順位をつけて動くための思考法を示します。
◆救急・当直医やプライマリ・ケア医,ジェネラリスト必読の,胸痛という「臨床問題」を解くための智の技法が詰まった一冊です!

序文

巻頭言

「胸が痛いです。」

その一言で,診療の空気が変わる。胸痛は,ありふれた症状である。

しかし,その中には,決して見逃してはならない病態が潜んでいる。

急性冠症候群,急性大動脈解離,急性肺血栓塞栓症,緊張性気胸,食道破裂。いわゆる5 killer chest painは,私たちに迅速な判断をせまる。

けれども,胸痛はそれだけではない。心臓,血管,肺,消化管,筋骨格,神経,皮膚,そして時に,心の問題まで。同じ「胸が痛い」という言葉の向こうに,まったく異なる病態が存在する。

しかも患者は,診断名を携えてやって来るわけではない。典型的な疾患が,典型的な姿で現れるとは限らない。検査結果がそろうまで待てないこともある。診断より先に,呼吸や循環が崩れることもある。

だから胸痛診療では,いつも問い続けなければならない。

何を疑うのか。何を恐れるのか。何を調べるのか。何を待たないのか。

そして,次に何をするのか。必要なのは,知識だけではない。

病歴を聴き,身体に触れ,心電図を読み,画像を見る。得られた断片をつなぎ合わせ,不確実性の中で優先順位をつけ,行動へ移す。

知っていることを,目の前の患者を救う一手へ変える。

本書で扱うのは,そのための「技法」である。

本書では,「最初の10分」から5 killer chest pain,幅広い鑑別診断,救命に必要な手技,そして入院・転送・帰宅という診療の出口までを扱う。

循環器内科医と救急・集中治療医。異なる場所で胸痛患者と向き合ってきた視点を重ね,「胸痛という疾患群」ではなく,「胸痛という臨床問題をどう解くか」を描くことをめざした。知識を蓄えるだけではなく,見きわめ,選び,使う。その営みを,私たちは「智」と呼ぶことにした。

「胸が痛いです。」

その一言を前にしたとき,何を考え,何を選び,どう動くのか。

本書が,その一歩を導く地図となれば幸いである。


2026年9月

編者一同(川上将司,熊城伶己,池江隆志)

目次

Prologue 胸痛世界への誘い

1 胸痛の疫学と発生機序

2 胸痛攻略マップ─ 5 killer chest painから考える診断の全体像

Chapter 1 "最初の10分"胸痛診療の思考と武器

1 胸痛+ショックを見たら

2 胸痛の病歴と身体診察

3 胸痛診療における心電図─ ST-T変化から責任血管,“危ない”所見まで

4 胸痛の血液ガス分析

5 胸痛の血液検査

6 胸痛の画像検査

Chapter 2 5 killer chest painとの対峙

1 急性冠症候群(1)ST上昇型心筋梗塞(STEMI)

2 実践! 初療〜カテ室での非循環器内科医の動き方

3 必読! 梗塞責任病変を予測する

4 急性冠症候群(2)非ST上昇型急性冠症候群(NSTEACS)

5 考察! INOCAってなに?

6 急性大動脈解離

7 急性肺血栓塞栓症

8 緊張性気胸

9 特発性食道破裂

Chapter 3 臓器を横断する鑑別疾患

1 心血管性胸痛

2 呼吸器性胸痛

3 消化器性胸痛─ 5 killers除外後にどう考えるか

4 筋骨格・神経・皮膚性胸痛(胸壁症候群)

5 精神的胸痛

Chapter 4 胸痛と戦うための手技4選

1 気管挿管・人工呼吸管理

2 胸腔ドレナージ

3 心膜ドレナージ

4 電気ショック・経皮ペーシング

Chapter 5 胸痛マネジメントのTips

1 循環器内科医がいないときのdisposition

2 胸痛診療のピットフォール

Epilogue もう胸痛は怖くない

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書籍情報

  • ISBN:9784784967063
  • ページ数:176頁
  • 書籍発行日:2026年10月
  • 電子版発売日:2026年11月3日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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