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臨牀消化器内科 Vol.40 No.7 特集「肝硬変 ―病態と診断の最新知見」
- ページ数 : 104頁
- 書籍発行日 : 2025年6月
- 電子版発売日 : 2025年6月18日
商品情報
内容
序文
巻頭言
肝硬変は,肝臓における慢性炎症が持続することにより肝線維化が進行し,血管系およびリンパ管系に変化をきたす疾患である.そして肝臓が硬化することで門脈圧が上昇し,末梢血管の拡張を伴う複雑な病態を呈する.
近年では,生活習慣の変化や高齢化に伴い肝硬変の原因も大きく変化し,従来のウイルス性肝炎に加え,アルコール性や脂肪性の肝疾患が主因として増加してきている.このような背景から肝硬変の診療においても,非代償期への進行を見据えた全身的な視点での対応がますます求められている.
日本では,肝硬変症例に対して身体障害者手帳が交付される制度があるが,これもまた,疾患の予後予測に基づいて制度設計がなされてきた経緯がある.さらに,急激な病態変化を示す肝疾患であるACLF(急性慢性肝不全)への理解も,診療のうえで不可欠となる.
一方で,肝硬変の診断・治療においては最新の科学技術を活用することが重要であり,本特集では肝硬変の病態生理をはじめ,血中線維化マーカー,新しい超音波技術,MRI を用いた画像診断,肝硬度測定,さらにはAI の臨床応用など最新の知見が紹介されている.
海外では,食道胃静脈瘤の発症予測においてBaveno 基準が注目されており,肝静脈圧較差(HVPG)の測定がその意義を増している.日本においては内視鏡による静脈瘤の診断が一般的であるが,門脈圧亢進症の病態理解とその管理においてはHVPG 測定の有用性は高く,今後より簡便かつ広範に実施可能な測定法の開発が期待されている.
本特集は各分野を代表する第一線の先生方にご執筆いただき,現時点における肝硬変の病態と診断に関する最新の知見を俯瞰できる内容となっている.本特集を通じて,肝硬変に対する理解が一層深まり,明日からの臨床診療に活かされることを願ってやまない.
新潟大学大学院消化器内科学分野
寺井 崇二
目次
【特集目次】 「肝硬変 ―病態と診断の最新知見」
巻頭言/寺井 崇二
1 .病態理解
(1)肝線維化・肝硬変の進展/土屋 淳紀
(2)病理像の特徴/原田 憲一
(3)肝線維化進展に伴う血管系変化,リンパ管変化/岩切 泰子
2 .疫学・予後
(1)肝硬変の病態・疫学-近年の傾向や移行期医療としてのFALDも含めて/西川 浩樹 他
(2)肝硬変症の予後/八橋 弘
(3)Acute-on-chronic liver failure(ACLF)-診断,予後,新規治療の可能性/持田 智
3 .診断・評価
(1)肝硬変診療のガイドライン-とくに診断について/芝本 彰彦,吉治 仁志 他
(2)線維化マーカー,進展推移のバイオマーカーの可能性-Baveno criteriaに基づくHVPGの意義/小谷 晃平,河田 則文
(3)AIによる肝疾患診療の現状と展望-肝硬変症の診断と予後予測/中塚 拓馬,建石 良介
(4)超音波エラストグラフィによる非侵襲的肝線維化評価と臨床応用-MASLDにおける意義/黒田 英克
(5)MRエラストグラフィによる画像診断,肝硬度測定/今城 健人,中島 淳 他
(6)超音波内視鏡(EUS)を用いた門脈圧較差の測定/山宮 知,入澤 篤志 他
連載
見落とし症例から学ぶ胃癌内視鏡検査 症例5 見直しで認識できない病変/吉田 尚弘 他
「胃炎の京都分類」の使い方 第31回 H.pylori感染性胃炎・自己免疫性胃炎・PPI/P-CAB胃症の過形成性ポリープには違いがあるのか/丸山 保彦
消化器内科医が知っておくべき低侵襲手術 第8回 ヘルニア手術に対する低侵襲手術/蜂須賀丈博
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書籍情報
- ISBN:9784004004007
- ページ数:104頁
- 書籍発行日:2025年6月
- 電子版発売日:2025年6月18日
- 判:B5判
- 種別:eBook版 → 詳細はこちら
- 同時利用可能端末数:2
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