てんかん研究・診療の進歩

  • ページ数 : 424頁
  • 書籍発行日 : 2025年7月
  • 電子版発売日 : 2025年7月24日
¥11,000(税込)
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商品情報

内容

第1部では,2023年の第56回日本てんかん学会学術集会で発表された注目の研究成果や臨床報告を,政策・臨床・基礎研究の3分野に分類し,精選収録しています.個別化治療の最前線,難治症例への新たな戦略,そして患者中心のケアの具体的実践などを詳しく示します.
第2部では,NCNPにおけるてんかん診療・研究の歴史を丁寧に振り返り,今後の診療や研究の発展の礎となる診療体制や研究基盤の整備過程を紹介します.

序文

序文

てんかん診療と研究の領域は,ここ数年で飛躍的な進化を遂げました.これは,患者さん一人ひとりの生活の質向上を使命とし,日夜その実現のために尽力している医療従事者・研究者の不断の努力によって支えられてきた賜物です.本書『てんかん研究・診療の進歩― Leave no epilepsy patient behind』は,そうした歩みを一冊に凝縮し,臨床・研究・教育が有機的に連携する架け橋として企画されたものです.

第一部では,2023年に開催された第56回日本てんかん学会学術集会で発表された最新かつ注目度の高い研究成果や臨床報告を,精選して収録しています.私たちが掲げた大会のスローガン「Leave no epilepsy patient behind(誰もとり残さないてんかん診療)」には,まさにその精神が体現されています.個別化治療の最前線,難治例への新戦略,患者中心ケアの具体的実践.ここに集った報告群は,まさに臨床と研究の双方から,明日への希望を照らす灯火であり,読者に多くの示唆を投げかけてくれることでしょう.

第二部では,日本におけるNCNP てんかん診療の歴史を紐解きます.設立期の挑戦,てんかんセンターの立ち上げ,それを基盤とした診療体制と研究基盤の整備,さらに患者支援活動や教育への拡張に至るまで,貴重な文献や関係者の証言を通じて丁寧に振り返りました.わが国におけるてんかん医療の歩みは,単なる歴史ではなく,今後の診療・研究の展望を築く礎といえます.

本書は,臨床医や研究者にとっては知の更新を促すガイドであり,教育や福祉の現場で働く方々にとっては実践のヒントが満載の一冊です.なにより「てんかん患者をとり残さない」という普遍の理念が貫く構成こそが,本書の核心です.

末尾ながら,ご寄稿くださった執筆者の皆さま,関係機関・スタッフの皆さま,そして第56回日本てんかん学会に参加され,活発な議論と共有を通じて本書の礎を築いてくださったすべての方々に,深甚なる感謝を申し上げます.本書が,日本のみならず世界のてんかん診療· 研究の更なる躍進に寄与することを,確信しております.


2025年6月

編集代表 中川栄二

目次

第1部 てんかん研究・診療の最前線

政策

1 「誰もとり残さない」てんかん医療体制の構築   中川栄二

2 IGAP:アジアと日本の取り組み   池田昭夫

3 IGAP:その取り組みと求められる成果   梅本里美

4 専門医,専門職が参加するてんかん運動   八木和一

5 「誰もとり残さない」てんかん移行期医療   本田涼子

6 先天性心疾患における移行医療   狩野実希

臨床

7 てんかん発作予知システムの臨床開発   稲次基希

8 QOL向上を鑑みた小児てんかん治療戦略―てんかん活動性とQOL関連因子との関連を踏まえて―   金村英秋

9 精神科外来でのpossible PNESのマネジメントおよび愛知医科大学でのコホート研究レビュー   河合三穂子

10 「誰もとり残さない」てんかんの精神科併存症治療   渡邊さつき

11 「誰もとり残さない」てんかんの医療費助成・福祉サービスの提供   多田恵曜ほか

12 精神科とてんかん外科とのコラボレーション   谷口 豪ほか

13 重症心身障害児・者の移行医療の現状と課題:療育機関での成人移行支援   早川美佳ほか

14 先天異常症候群患者の移行の現状と課題,円滑な移行のために   大場大樹

15 薬剤抵抗性てんかんの理解:脳波・症候学・画像をもとにした治療アプローチの検討   小林勝哉

16 てんかんオンライン診療ツールnana-medi®を用いたオンライン診療の検討   岡崎 伸

17 限局性皮質異形成を伴う小児難治性てんかんの外科治療オデッセイ:手術遅延因子の検討   小林揚子

18 薬物治療歴との関係からみた迷走神経刺激療法の適応とタイミング   田村健太郎

19 内側側頭葉てんかんにおける海馬機能の予測,温存,修飾について   國井尚人

20 遺伝性神経筋疾患の移行医療   森 まどか

21 てんかん外科治療の今:あなたが担当医ならどう治療します?   久保田有一ほか

22 小児神経科外来でのpossible PNESのマネジメント   池田浩子

23 possible PNESをどうするか?:脳神経外科外来でのpossible PNESのマネジメント   髙橋章夫

24 てんかん学習プログラム―てんかんと共に生きるために―   山元直道

25 てんかんと心拍変動   山本 薫

26 てんかん原性腫瘍の手術における頭蓋内電極留置の必要性について   飯島圭哉

27 自発的眼球運動に関する頭蓋内脳波解析   小野博也

28 SEEG導入後の側頭葉てんかんにおける頭蓋内電極留置の適応,および発作予後   宇田武弘ほか

29 てんかん外科とのコラボレーション   白石秀明

30 薬剤抵抗性てんかんの理解:脳波・症候学・画像をもとにした治療アプローチの実際   飯村康司

31 発作焦点の正確な同定:ステレオ脳波の解析・切除戦略   岩崎真樹

32 限局性皮質異形成の手術における頭蓋内電極留置の必要性について   臼井直敬

33 忘れられない症例から考えるてんかん医療の未来:MRI陰性症例の手術成績の向上,および包括医療を目指して   川口典彦ほか

34 定位的凝固焼灼術が相応しいてんかんは何か,その適応は   白水洋史

35 特殊脳波解析による新たなてんかん診断と外科治療   佐藤洋輔

基礎研究

36 てんかんの病態:限局性皮質異形成の病理から   伊藤雅之

37 複数のてんかんバイオマーカーを統合した手術支援システムの開発―てんかん外科治療のアップデート   川合謙介

38 複数のてんかんバイオマーカーを統合した手術支援システムの開発   小野弓絵

39 SaMDとしてのてんかん発作予知AI開発   林 康平

40 てんかん病態と神経機能変化をつなぐグリアの役割   小山隆太

41 発達性てんかん性脳症の病態における神経科学的考察―視床下部過誤腫症候群による認知・行動機能障害のメカニズム―   園田真樹

42 てんかん児の実行機能―心理・電気生理学的手法による客観的評価―   加賀佳美

43 AUTS2をモデル遺伝子とした,てんかん・精神神経疾患研究   星野幹雄

44 アストロサイトを介した神経過興奮   繁冨英治

45 熱性けいれん病態に対するマイクログリアの関与   安藤めぐみ

46 アストロサイトの制御する脳内環境に左右されるてんかん病態   松井 広

第2部 NCNPにおけるてんかん診療・研究史

診療・研究史

47 国立精神・神経医療研究センター(NCNP)小児神経科におけるてんかんの診療・研究史   須貝研司

48 NCNP時代のてんかん診療について振り返る   黒川 徹ほか

49 日本におけるてんかん診療の歴史   大沼悌一

50 NCNPにおける臨床と研究   大槻泰介

51 NCNPにおける MEGの歴史   金子 裕

52 国立精神・神経センター武蔵病院におけるてんかん研修   原 恵子

53 NCNPで学んだこと:ライフステージを考慮したてんかんの外科治療   髙橋章夫

54 “武蔵”の修業は,医者人生の中で一番“糧”にあふれた時期だった   久保田有一

55 NCNPでのてんかん診療を振り返って   渡辺雅子

56 NCNPで学んだ小児てんかん診療   本田涼子


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書籍情報

  • ISBN:9784787882479
  • ページ数:424頁
  • 書籍発行日:2025年7月
  • 電子版発売日:2025年7月24日
  • 判:B5判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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