小児アレルギーのトリセツ 第2版

  • ページ数 : 272頁
  • 書籍発行日 : 2025年9月
  • 電子版発売日 : 2025年8月30日
¥4,400(税込)
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商品情報

内容

小児アレルギー診療のド定番がアップグレード! 最新のガイドラインの内容や新薬のデータもこの一冊に凝縮。
アナフィラキシーの緊急対応からコモンな湿疹や喘息診療、専門医へつなげるための食物アレルギー診療まで、小児アレルギーの知識をスッキリと整理。
現場で迷わないためのフローチャートで、アレルギー診療の初動から長期フォローまでの道筋がみえる。
将来にわたってアレルギーから子どもを守るためのトリセツ。

※「小児アレルギーのトリセツ」は、こちらから

序文

はじめに

『小児アレルギーのトリセツ』初版を世に出てから,瞬く間に月日が流れました。望外にも,全国の小児医療に携わる多くの先生方に本書を手にとっていただき,日々の診療でご活用いただいているとのお声を多数頂戴しました。この場をお借りして,読者のみなさまに心より御礼申し上げます。みなさまからの温かい反響が,今回の改訂第2版を上梓する大きな原動力となりました。

初版の執筆当時,私は兵庫県立こども病院のアレルギー科として,専門医療の最前線に身を置いていました。そして今,私は地域医療の現場であるクリニックの医師として,日々子どもたちとそのご家族に向き合っています。

専門医療機関から,地域のクリニックへと主戦場を移したことで,私の視点も大きく変化しました。アレルギー診療は,決して専門医だけのものではありません。「咳がとまらない」「鼻水がずっと出ている」「肌がカサカサしている」といった,ありふれた主訴で訪れる子どもたちのなかに,気管支喘息やアレルギー性鼻炎,アトピー性皮膚炎が隠れていることは日常茶飯事です。一般小児診療とアレルギー診療は切り離すことのできない,まさに表裏一体の関係にあることを,開業医となった今,あらためて痛感しています。小児科医にとって,アレルギー診療は特別なスキルではなく,必須のコモンスキルなのです。

この数年間で,アレルギー診療を取り巻く環境は目まぐるしく進化しました。次々と新しい治療薬が登場し,私たちの選択肢は格段に広がりました。一方で,その選択肢をいかに適切に使いこなすか,専門家としての知識のアップデートが常に求められます。本書では,最新の薬剤について,実臨床に即した形で解説を加えました。

また,各種ガイドラインも大きく改訂されました。第2版では,これらの変更点を的確に反映し,読者の方が迷うことなく標準治療を実践できるよう内容を刷新しました。

さらに,近年注目を集めている食物蛋白誘発胃腸症(消化管アレルギー)や,アレルギー疾患発症予防のアプローチについても,最新の知見を盛り込んでいます。診る機会が非常に多い花粉症についてはすぐに使える形で示しています。これらの新しい領域は,患者さんやご家族の関心も高く,小児に携わるすべての医療者が的確な情報を提供していく責務があると考えています。

今回の改訂にあたり,私が最もこだわったのは,初版でご好評いただいた「トリセツ」としての魂を失わないことでした。私が本書に込めた想いは,初版の序文に書いたとおり,「プロとしての適切な対応」を「迅速に」誰でも提供できるマニュアルであることです。多忙を極める外来診療の現場で,ポケットや白衣の片隅からサッと取り出し,知りたい情報を瞬時に確認できる手軽さ。このコンセプトは,今回の改訂でも一切揺らいでいません。

本書は,いわば「正常進化」を遂げました。核となるコンセプトやマニュアル本としての使いやすさはそのままに,最新の医学的エビデンスと,開業医として得た新たな臨床の知恵を随所に織り込んでいます。情報の質と量をアップデートしながらも,読者の方の負担にならないよう,情報の整理と表現には最後まで心を砕きました。

本書が,アレルギー診療の道を志す若手の先生方にとって心強い道標となり,また,すでに第一線でご活躍の先生方にとっては知識を再確認し,明日からの診療に新たな視点をもたらす一助となれば,著者としてこれに勝る喜びはありません。

最後になりますが,本書の監修を快くお引き受けくださり,常に温かいご指導を賜りました笠井正志先生,岡藤郁夫先生,そして出版にご尽力いただいた中立稔生様をはじめとして金原出版のみなさまに,あらためて深く感謝申し上げます。

この「小児アレルギーのトリセツ」が,アレルギーに悩む多くの子どもたちとそのご家族の笑顔につながることを,心から願っています。


2025年盛夏

たなか小児科アレルギー科院長
著者田中裕也

目次

Chapter 1 小児アレルギー診療の原則

①子どものアレルギーを診るための基本事項

 1 なぜアレルギーを診るのか=common disease だから 

 2 子どものアレルギーを診るときの大原則 

 3 アレルギーの概念・病態・発症の機序〈免疫とメカニズム〉 

 4 アレルギーの診断 

②子どものアレルギーに使う薬剤の基礎知識

 1 上手に薬を使いこなすための7 ルール 

 2 薬剤各論 

 3 処方の実際 

Chapter 2 小児アレルギー診療の実践

①アナフィラキシーへの対応をマスターする

 1 アレルギー症状の対応 

 2 初期対応後にするべきこと 

 症例でレビューしよう! 

②気管支喘息をマスターする

 1 医療機関における急性増悪(喘息発作)の対応

 2 長期管理:二度と急性増悪(入院)を起こさせない! 

 症例でレビューしよう! 

③湿疹の診かた~子どもの肌をツルツルにする~

 1 湿疹をきれいにすること 

 2 湿疹をきれいにするやり方:スキンケア+抗炎症剤外用が基本! 

 3 アトピー性皮膚炎で注意すべき合併症 

 症例でレビューしよう! 

④専門医へつなぐ食物アレルギー診療

 1 アウトライン 

 2 食物アレルギーの関与する乳児アトピー性皮膚炎 

 3 即時型の食物アレルギーの診療 

 4 経口免疫療法 

 食品別・食物アレルギーのトリセツ

  卵

  牛 乳

  小 麦

  大 豆

  ピーナッツ

  ナッツ類 

  甲殻類 

  魚 卵

  魚

  軟体類:イカ,タコ,貝 

  果物(花粉が関係しないもの)

  そば 

⑤その他のIgE 依存性食物アレルギー~花粉-食物アレルギー症候群・食物依存性運動誘発アナフィラキシー~

 1 花粉-食物アレルギー症候群 

 2 食物依存性運動誘発アナフィラキシー 

⑥食物蛋白誘発胃腸症(消化管アレルギー)の診かた

 1 消化管アレルギーとは 

 2 消化管アレルギーの分類と病態 

 3 消化管アレルギーの診断・治療 

 4 診断後の対応 

 症例でレビューしよう! 

⑦鼻炎,結膜炎の診かた~鼻水や鼻づまりを見たら,鼻を診る,眼がかゆいなら眼も診る~

 1 アレルギー性鼻炎をなぜ診る必要があるのか 

 2 診断する

 3 重症度を決定する 

 4 アレルギー性鼻炎への対応 

 5 アレルギー性結膜炎への対応 

 6 花粉症の診かた 

⑧子どもの未来を変える舌下免疫療法

 1 アレルギーの子どもにアレルゲン免疫療法を行うことは正義である 

 2 舌下免疫療法の効果と安全性 

 3 舌下免疫療法の実際 

⑨薬剤による過敏反応

 1 薬疹と薬剤アレルギー 

 2 重症薬疹の特徴~皮膚科医以外が判断するために 

 3 即時型,軽症の薬疹(遅延型)への対応 

 4 臨床でよく経験する薬剤~抗菌薬,造影剤,解熱鎮痛薬,局所麻酔薬 

⑩アレルギーをもつ子どもへの予防接種

 1 基本的な考え方 

 2 食物アレルギー患者への予防接種 

⑪蕁麻疹の診かた

 1 蕁麻疹の診断 

 2 蕁麻疹の治療 

 症例でレビューしよう! 

巻末資料 筆者厳選の頻用アレルギー治療薬のトリセツ

INDEX

これで  ワンランクアップ!

・トリプル製剤について 

・環境アレルゲン曝露とアナフィラキシー 

・蜂に刺されたのでエピペン® を処方してください 

・デキサメタゾン単回投与0.3 mg/kg について 

・喘息日誌の患児/保護者への説明方法 

・うまくいかなかった症例をレビューする 

・ステロイド剤と保湿剤を混合する 

・ビタミンD の早期摂取 

・血中抗原特異的IgG とIgG4 抗体検査に関する注意点 

・カルテ記載のコツ 

・家庭で軽微な症状出現時の対応について 

・アドレナリン点鼻薬 

・たまこな® 

・離乳食開始前のアレルギー検査で卵が陽性である場合 

・大豆と花粉-食物アレルギー 

・ピーナッツとナッツ類 

・ゴマアレルギー 

・ナッツアレルギーのスクリーニング? 

・甲殻類アレルギーの注意点 

・小児科外来診療料とアレルギー検査 

・アニサキスアレルギー 

・肉アレルギー 

・アレルギー性鼻炎と花粉症 

・アレジオン® 眼瞼クリーム 

・舌下免疫療法 

・多抗原感作症例 

これで  ワンランクアップ!

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書籍情報

  • ISBN:9784307170871
  • ページ数:272頁
  • 書籍発行日:2025年9月
  • 電子版発売日:2025年8月30日
  • 判:B6変型
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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