てんかん診療ガイドブック

  • ページ数 : 200頁
  • 書籍発行日 : 2024年11月
  • 電子版発売日 : 2025年10月21日
¥2,530(税込)
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商品情報

内容

患者の日常生活に大きな影響を与えるてんかんに対して、統一されたアプローチをとるための参考資料となる一冊。「A:てんかんの鑑別診断を担当する」「B:てんかんの『発作』の治療を担当する」「C:てんかんの『併存精神症状』の治療を担当する」「D:てんかんの『社会的サポート』を担当する」の構成で、総合病院精神科に期待される役割を詳細に解説。 包括的な治療や支援を実践するための道しるべとなる必読の書。

序文

はじめに


本書はてんかんとその併存症に総合病院精神科医が対処するための指針を提供することを目的としています。

てんかんは反復するてんかん発作を主症状とする慢性の脳神経疾患です。発作の頻度や重症度は個々の患者により異なりますが,発作そのものは数分で終わることが多いです。しかし,発作再発の不安,社会的な制約,運転などの活動の制限など,患者の日常生活やライフプランに大きな影響を与えることは少なくありません。

さらに,てんかんはしばしば精神的問題(精神症状や神経発達症など)を併存することがあり,これらの併存症は患者の生活全般に影響を与えるのみならず,てんかん発作のコントロール自体にも影響を及ぼしうることがわかってきています。

このように,てんかんは包括的な治療や支援が必要不可欠です。そのため包括的な医療を実践するためには精神医学的な視点が重要と考えられ,近年てんかん診療から離れつつあると言われる精神科医が今後も診療に関与していっていただきたいとの思いがあります。


対象

本指針は総合病院に勤務する精神科医,およびその他に関連するメディカルスタッフを対象としています。総合病院精神科のストレングスである,多職種連携チームが統一されたアプローチをとるために参考資料とすることを意図しています。


内容の概要

総合病院精神科医には4 つの役割が期待されていると考え,以下の構成にしました。

1 )てんかんの鑑別診断を担当する

てんかん発作類似の精神症状(心因性非てんかん発作)もありますが,精神症状類似のてんかん発作もあります。

本邦において成人てんかん診療は脳神経内科や脳神経外科が主たる役割を担うようになっていますが,まだまだそれらの診療科においても,てんかん専門医の数は十分とは言い難く,精神科医も「精神症状」と「てんかん発作」の鑑別をする場面は少なくありません。

2 )てんかんの「発作」の治療を担当する

高齢発症てんかん,神経発達症の患者に併存するてんかんなど,精神科医もてんかん発作の治療を自ら行う必要がある場面もあります。直接は発作の治療を行わなくても,治療について一定の知識をもっておくことは,リエゾンコンサルテーションを実施する上でも役に立ちます。

3 )てんかんの「併存精神症状」の治療を担当する

抑うつ,不安,精神病症状,神経発達症などの精神・行動面の問題をてんかん患者は一般よりも抱えることが多いです。詳細な病歴聴取に基づき,発作と精神症状の関連性および抗てんかん発作薬の影響を評価するなどのポイントを押さえて,包括的な診断・治療を行うことが重要です。

4 )てんかんの「社会的サポート」を担当する

福祉サービスなどの社会資源を活用して適切な社会参加を促進すること,患者教育(心理教育)を行いてんかんの理解や自己管理スキルを向上させること,精神科診療に関連する人的資源を活用して心理的支援を行うこと,など様々な形で精神科医は患者がよりよい生活の質を維持し社会適応することの支援を行うことができます。


本指針の適用範囲と限界

本指針は,てんかんおよびその併存症のすべてを網羅するものではありません。

本指針は本邦の総合病院精神科医が勤務する医療環境を想定して作成されていますが,個々の患者の状況や地域の医療資源によって実際には適用方法が異なる場合があります。

最終的には患者の個別性,主治医の裁量が優先されることは言うまでもありません。

この指針に関して,いかなる原因で生じた障害,損害に対しても著者および本学会は免責されます。


結び

総合病院精神科医および関連するメディカルスタッフが本指針を活用し,日々の診療に役立ててそれぞれの立場でのてんかん診療を実践することに役立てていただけることを願っています。


日本総合病院精神医学会 治療戦略検討委員会内 てんかん小委員会
委員長 谷口 豪

目次

A てんかんの鑑別診断を担当する

A-1 総論

〈てんかん類似の疾患〉

A-2 失神

A-3 心因性非てんかん発作

A-4 認知症

A-5 せん妄

A-6 パラソムニア

A-7 発作性運動誘発性ジスキネジア(PKD)

A-8 急性症候性発作と自己免疫性脳炎

〈精神症状類似のてんかん〉

A-9 発作性恐怖

A-10 前頭葉てんかん(過運動発作)

A-11 NCSE

B てんかんの「発作」の治療を担当する

B-1 総論

B-2 抗てんかん発作薬(血中濃度)

B-3 向精神薬を使用する際の注意点

B-4 脳波(長時間ビデオ脳波検査)・MRIの基本

B-5 発作時の対応(急性症候性発作・てんかん重積)

B-6 診療連携(専門医への紹介・てんかん診療拠点)

C てんかんの「併存精神症状」の治療を担当する

C-1 総論

C-2 発作間欠期精神病(交代性精神病含む)

C-3 発作後精神病

C-4 うつ病

C-5 神経発達症・知的障害

C-6 高次脳機能障害・性格変化

C-7 抗てんかん発作薬に関連する精神症状

C-8 てんかん外科に関連する精神症状

D てんかんの「社会的サポート」を担当する

D-1 総論

D-2 利用できる公的サービス

D-3 運転免許証

D-4 妊娠に関する指導-てんかんを持つ女性が安心して妊娠・出産できるようにするために-

D-5 てんかんのトランジション

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書籍情報

  • ISBN:9784791111466
  • ページ数:200頁
  • 書籍発行日:2024年11月
  • 電子版発売日:2025年10月21日
  • 判:四六変判
  • 種別:eBook版 → 詳細はこちら
  • 同時利用可能端末数:3

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